ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

どこが好き?と訊かれても

2007年11月08日 | 日記・エッセイ・コラム

「面喰い」とかいうと、身の程知らずの軽い奴と思われかねない。

けれど、見かけだって大事じゃない?

「君のそういうところ、好きだな」なんて、さりげなく内面を褒めたつもりが

わたしそんなにブサイクなの?と裏目に出たりする。

ひとを選ぶ(選ぶって云うのは語弊がありそうですね)のも、

物を選ぶのも、とりあえず見かけから入ること、多くないですか?

というか、取っ掛かりとしては、外見から受ける印象でしか判断材料がないわけですね。

        ○

じゃあ、とりあえずお友達から、なんてノリで乗っかってみると

大概は、どっちかの印象を持つ。

1:おおおーーー!

2:うーーーーーん・・・・・・

それが生身の人間だと、相手の気持ちもあるので、抜き差しならず、

それが物だとすると、分不相応な借金を抱えて、こちらも抜き差しならぬ、なんてことになる。

        ○

話が逸れてまとまらぬわ。

何が言いたいかと云うと、見た目や数値では表せない、魅力のことが云いたいのだよ。

それは「パワーフィール」

これはもう乗った者、操った者にしか絶対にわからない。

言葉にはならない。

人間だって同じだ、ほんとに好きなのは、どこかなんて「表現」できないはず。

感じるものじゃないだろうか?

ブルース・リーの言葉を思い出そう。

Don’t think.Feel.(考えないで。感じるのです。)

        ○

2007_1108_01

ボクサーツインのパワーフィールはモデルごとにずいぶん変化している。

ボクの乗ってるR1150RTのエンジンは

それ以前のOHV時代のエンジンに比べて中速域のトルクが厚い。

3速4,000rpmからスロットルを引き絞ると

性格を豹変させたように加速していく。

それはもう夢心地で、クセになる感覚だ。

その時のハイスピードの背徳感(罪悪感か?)と混ざり合って、

まさに麻薬のような危険さがある。

おっと、云い過ぎたか。

        ○

あお号(R1150RT)はもう型遅れ。

5年で50,000キロ以上走った。

でも、好きだな。

走りに出かける時間がなくても、ガレージから引っ張り出して

グイーっとトルクを味わうだけで満足だ。

そっと、つるんとしたボディをウエスで磨きながら

ボクはなぜかうっとりしてしまう、変態です。