ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

凍結の山へ踏み込む

2021年12月30日 | R100Trad (1990) クロ介
寒いね

冬だね

積雪して家の周りがキレイだったから写真撮りにうろうろしてた



先週、走りに出た時、そこら中で凍結が心配な気配だったので

もうそろそろ終わりかな、なんて考えてたけど

風が止んで、日が差すと

12月中ならまだ行けるかな、とも思う



冬のお約束、充電器縛り

クロ介のバッテリーはまだ新しいので元気

始動性は最高に良いので冬もまだ心配ない

しばらく雨もなかったので、陽さえ昇れば凍結は大丈夫だろうとウキウキしてくる

そもそもオートバイ買ったばかりの正月

もう40年も前のことだ

こちらもクルマ買ったばかりの兄貴と佐久間ダムまで行ったことを思い出した

すげーサブかったことだけは覚えてるけど

凍結とか「大丈夫か?」なんて、これっぽちも考えてなかったな

歳喰ったもんだ


えーい、とばかりに走り出す

案外サブくない

そりゃあ、あのパーフェクトカウル(正式名称はスポーツインテグラルカウル)があればね

BMWのあるミュンヘンてめちゃくちゃサブいところだ

もちろんあのデカいカウル、高速走行時の風圧からライダーを守るために開発したんだろうけど

冬のサブさからライダーを守る効果も高い

ただ、冬は走れる場所が限られるけどね



いつもの涼風の里に着いて、しばらくストーブにあたる

クロ介、あったかいね

調子に乗ってるとグローブをお釈迦にする


今日はオートバイも少なかったね

クルマの人も少ない

標高500メートルを超えると路面は真っ黒

日陰はとてもヤバい



椅子を広げて、コーヒーを淹れる

ピーナッツチョコをかじりながらコーヒーをすする

真っ青な冬の空

緩く流れる風の音

川のせせらぎ

カラスのわめき声

ボクは自由だ

やっと自由になれた

もう人に指図されて金稼ぐなんてこりごりだ

スーパーに買い物に行って野菜や芋、肉、サカナを買い込んでくる

三度三度食事を作り、ゆっくり食べる

食後はお茶を飲みながらのんびり

庭を掃除したり、部屋を片付けたり

本を読んだり、家の周りを散歩したり

仕事を辞めてから5キロもやせた

多分もっと痩せて健康になれると思う

自律神経の不調もずいぶん減ってきた

眠くなったら寝て、目が覚めたら起きる

ここまで生きてきて、自分の睡眠パターンが夜12時就寝、朝8時起床だとわかった

昼間全く眠気が来ない



仕事してないと月日が矢のように過ぎるのかと思ったら全く逆で

一日一日がとても充実しているのを感じる


来年は、何しようかな

みなさん、よいお年をお迎えください


路面凍結の季節

2021年12月15日 | R100Trad (1990) クロ介
ボクの庭は愛知県の三河山間部

三河高原と呼ばれる

愛知高原国定公園にも属した緑地保護地帯だ

目を引くような景勝ではないが

里山の美しさは素朴で落ち着きがある

案外内陸部は冬が厳しくて、オートバイで走るのはちょっと厳しい



山の木々もすっかり葉を落とし

春に備えて休眠に入った



高気圧が日本の上空を通過して

次の気圧の谷が近づく時

その前日は、風もおさまり穏やかな小春日和になる





カラスがカーカーわめくのを聴きながら

のったりコーヒーなんかやってると

ゆらゆら椅子を揺らしながら

眠ってしまいそうになるくらい気持ちがいい

涼風の里もクリスマスなのか電飾の準備

去年あったかな?

どうせ暇だから、夜見に来ようかな



でも、ほんとはもうかなり限界に近い

山の北側の裾を走る道路は、もう真っ黒

路面の水分が凍って、溶けてを繰り返している

昼間に凍っていることはないけど、でももう危ないね

年内もうワンチャンスかな




そんなに距離乗ってないクロ介なんだけど

ステップのラバーがかなり摩耗している

タンデムステップとラバーが共用なんだけど

クロ介のタンデムステップはおそらく未使用状態



外したステップを並べてみると前方外側が偏摩耗している

左右を入れ替えるっていうのもありだけど

タンデムステップのラバーと交換してみた



新品になりました!

ワイルドアットハート  エンジンの囁きを聞け

2021年12月08日 | R100Trad (1990) クロ介


エンジンである

2スト250cc

ケースリードバルブの感触を知っている人はすでに少ない

たまたま購入したホンダNSR250Rは1988年式(1988年に新車で買えば普通に88年式)

いわゆる「88」のNSRだった



0からの加速はZX-10と遜色なかったし

2ストといえばピーキーな特性というのが当たり前だったけど

すでに馬力を規制されていたこのころの2ストは下から十分パワーが出ていた



その前に乗っていたのが

ヤマハTZR250



ソノートカラーとゴールドのホイール

シングルディスクでも強力でコントローラブルなブレーキ

「シューーーーー」というブレンボのような音がしたのでヤマンボと呼ばれ

ホイールはそのころメジャーだったマービックのマグネシウムホイールに似ていたのでヤマビックと呼ばれていた

まーそれはどうでもいいけど、それほどレーシーだったということだ

カストロールの2ストオイルが焼ける独特な匂いがまたそそる

こいつもパワフルなエンジンだったけど

ハンドリングはヤマハらしく扱いやすく

こいつは長距離のツーリングによく行った相棒だった

アルミのセパハンをトップブリッジの下へ移動させてバックステップをつけたりしてたけど

本当にいいオートバイだった

(ハンドルをロックさせると薬指をタンクに挟むんだけどね)


免許取ったころは中免が普通だったので

400ccマルチにもよく乗ったけど

カワサキZ400GP(GPzじゃないよ)の空冷マルチの吹き上がりは忘れられない

普段は4000rpmも回していれば事足りるんだけど

信号グランプリや峠ではレブリミットの10500rpmまで使う

その時のエンジン音と迫力は空冷ならではのもの


ともだちが乗っていたオートバイにちょっと乗らしてもらっただけだけど

ホンダスーパーホーク3のツインエンジンも忘れがたいフィーリングだった

3バルブのOHCなんだけど超ショートストロークで

9500rpmも回って40馬力も出していた

それよりも当時400ccはDOHCマルチが主流だったけど

中速域での速さは格別で、しかもそのパワー感は独特だったね



BMW R100のこのエンジンは750ccから始まって

1000ccまでボアアップされた

すでにオートバイの製造が重荷になり始めていたのに

やっぱもう一回本気出したる!

ということでR75/5で勝負に出た

これ1969年

そう、ホンダドリームCB750と同じ年

カワサキZ1が1972年

勝負に出た割には相変わらずの空冷OHVボクサーツインエンジン


でも、BMWはおそらくオートバイとは何かをよく知っていたんだと思うね

50年たって時代はやっと帰ってきたんだから

オートバイの本質はエンジンなんだと思う

パワーだけがエンジンの十分条件ではない

ましてや効率だけがエンジンの十分条件ではない


どうかエンジンのフィーリングを大切にしてもらいたい


ちなみに死ぬまでに一度試してみたいのが

ヤマハ マルチエンジンのクロスプレーンクランクシャフト

ドゥカティっぽいのかな、なんて音を聞きながら勝手に想像している



自分の人生を取り戻したい、と祈る

2021年12月01日 | R100Trad (1990) クロ介


キリをつけて退社しようと思っていた会社が

うまい具合に破産からの業務停止で無くなっちまった

どうせ退職金なんて出そうもない財務状況だったので

1か月分の解雇予告手当をもらえたのはラッキーだった

倒産と同じ扱いなので

この社会は手厚い福祉で失業者を保護してくれる

ありがたいねー

このまま、失業給付を受けながらドロップアウトしてしまうかもしれない

もう正直、人のために働きたくない

仕事は自分のためとか

仕事は社会参加だとか

わかったわかった

もういいよ、ボクは十分働いてきた





ボクの人生ももうこんな景色だ

白秋

そして、まもなく玄冬

たそがれている訳じゃあないけど

ほんとうにもう勘弁してほしい

もうそろそろ自分の人生を取り戻したい



こんな風にね

寒空の下、ダウンを着込んで、うどん煮て食うんですわ

おっきい御揚げがうまいんだわ

そんでもって仕上げはこれですわ



くーーーーーっ!

ネリヨウカン!

甘さがちょうどいいのは羊羹だよ

ああ、人生取り戻せてるぜ~