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中陰も過ぎて4月もつごもり。
日々の営みを取り戻す、区切りの日となった。
この7週間の記録をアップして新たにウェブログを始めたいと思う。
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4月4日月曜日
オートバイのコーナリングは不思議だ。
バランスを崩して重心を移動させ、丁度良い具合で曲がっていく。
その「丁度良い」を具体的に説明できないのだ。
説明できないのに、なんだか曲がっていく。
つまりオートバイは無意識的に操縦されているものらしい。
勿論、力学や物理学で説明はつくのだろう、
けれども操っているボクが云うのも何だけど、
どうしてリーンが「あそこ」で止まるのか、はなはだフシギだ。
いつものワインディングで深くリーンしながら旋回する時、
ボクの身体は「もっと、もっと」とこの不思議な感覚を欲しがる。
〇
言葉で説明できない事の方が、より身体がよろこぶのだろうか。
そんな感じがする。
好きな女の子とドライブしている時の高揚感は格別だよね?
彼女が助手席に座っているだけなんだよ、
そりゃあ「好き」なのかもしれないけど、
そもそも「好き」っていうのも説明できない。
「どこが好き?」っていう質問には、大抵上手く答えられないようにね。
言葉にできない(意識できない)事柄は、世の中にたくさんある。
これを知るもの、これを好むものに如かず。
これを好むもの、これを楽しむものに如かず。
なるほどね。
たしかにオートバイ乗ってると「たのしぃーーーーー!」、もんね
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4月10日月曜日
2週間、オートバイに触らず、乗らず、見ずで過ごした。
だから、乗りたくてうずうずする。
なのに土曜は雨。
昼から晴れたから、ちょこっと流したけど、
乗りたい気持ちは治まるどころかさらに高まる。
日曜は起きるやいなや(アズスーんナズ)家を出て、とりあえず高速に乗った。
どこで降りようかなー、と考えながら大井川まで越えてしまった。
静岡はあまり天気が良くなかった。
北側の山を見ると雲が黒くて、なお悪い。
「焼津」で下りてバイパスで宇津ノ谷峠をくぐり抜け、さらに藁科川を渡り、
その川沿いの国道362号を遡上する。
銀ジィ(’81R100RS)はなんだか今日は振動が大きい。
高速でぶん回したから油温が上がってるのかな?
ちょっとのんびり走って、熱を冷ます。
集落が疎らになるころ南アルプス公園線(県道60号)の分岐に出る。
今日は井川湖から川根に抜ける。
〇
小さな集落をたどりながら、ずんずん高度を上げる。
こんなとこに住んでる人がいるのか?という素直な驚きの大間を過ぎると
上空が開けてスカイライン様になる。
サクラはどこにも咲いてない、まだまだ山の上は早春だ。
キブシや梅は満開だよ。
阿部川筋から登ってくる県道とのトラバースルート県道189号にぶつかる。
ここが笠張峠(1057m)
189号を静岡へ向かう途中に「口坂本温泉」というひなびた温泉がある。
何年前かに一度行ったことがあるけど、ヒトがいなくてのんびりできるいい温泉だったよ。
今日は行かないけど。
富士見峠(今日はまったく視界が効かなくて何も見えず)から下りになり
一気に井川ダムまで下りていく。
井川ダムって井川五郎ダムっていうのが正式なんだね。
井川五郎って、だれ?
〇
接阻峡をまわって、本川根へ向かう。
大井川鉄道の井川線が神出鬼没に突然現れたり見えなくなったりする。
有名な湖上駅の写真を撮っていたら(テツなもんですから)
なんと運よくトロッコ列車が来た!
つい興奮して30カットも写していたよ。
〇
接阻峡から長島ダムへ抜けるトンネルを過ぎるとそこは春だった。
気温も体感できるほど違って、こちら側は暖かい。
川根もサクラが満開で街中が華やか。
大井川に沿ってくだり、道を間違えて橋を渡ったら、大渋滞。
忘れてた!家山の桜トンネルに大勢詰めかけていた。
でも結果はラッキー。いいもん見られたよ。
〇
銀ジィで400kmくらい走ったけど、充実感が半端ない。
首から肩、背中、腰がぱんぱん!
あと5cm腕が長かったら、きっと全然違って楽なんだけどな。
でも、この充実感はイヤじゃないね。
あお号(R1150RT)の出番が減ってきちゃったよ。
銀ジィ、30回目の日本の春。
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4月18日月曜日→
先週は骨休めに温泉に行ってきた。
加賀の山中温泉。
「はるちゃん」の温泉場だ。(知ってる?)
泊まったのは、その「はるちゃん」の旅館の隣のでっかい宿。
懐石料理以外に揚げたて天ぷらのダイニングサービスとかあって食事も満足できた。
温泉は云うに及ばず、山中の湯は最高だ。
渓流に沿った温泉場なんだけど、その渓流沿いにある散策路がよかった。
川床カフェがあったり、山野草が咲いていたり。
とてものんびりできて、リフレッシュしてきたよ。
〇
家に戻って、日曜は朝から銀ジィ(’81R100RS)のメンテナンス。
だいぶ慣れてきたので、今回は自分でオイルフィルターの交換をしてみた。
元ディーラーのKさんにマフラー外さなくてもできると聞いたからだ。
RSのオイルフィルターの蓋は、オイルクーラーへ繋がるアダプターがくっついて
フレーム、エンジンガード、エキパイに挟まれギッチギチに見えるんだけど、
Kさんが云うなら間違いないだろうと、でもまだ半信半疑で作業を始めた。
オイルは今回もホームセンターの特売品
カストロール フォーミュラーRS 10W-50
なんと4リットル缶が2980円!
その右は純正のオイル交換キット。
フィルターとパッキング、ドレンのパッキングまで揃ってる。
RS用はフィルターが真ん中で折れるタイプ。
フレームとかが邪魔で真っ直ぐだと入らんちゅう訳だ。
ドバーっとオイルを抜く。
写真では相当汚く見えるけど、実際はそうでもないよ。
まだまだ行けそうな位の汚れだった。
そうしてあらかたオイルが抜けたのを見計らって
オイルフィルターの蓋を兼ねているオイルクーラーアダプターは外しにかかる。
どう見ても後から取って付けたような装置。しかもデカい!
5mmのアレンキーで3本のボルトを緩めるとアダプターは外れるけど、
見てのとおりエキパイが邪魔で動かない。
もっというとエンジンガードのブラケットやフレームでニッチモサッチモの状態だ。
仕方なくオイルクーラーのホースを外してアダプターをフリーにする。
さあ、知恵の輪だ。
前にずらしながらクルッと捻ったら、とれた。(この時すでに、元に戻す自信は無し)
アダプターの底についているボルトを抜いてブリードボルトをねじ込むと
クーラー内のオイルが抜けてくる。
今回はホースを外しちゃったからクーラーの中のオイルは出ちゃったけどね。
もうここまででオイルまみれになっちまった。
取り付けにかかる前にブレーキクリーナーでオイルを拭き取る。
このあとアダプターを戻すのに、あーでもない、こーでもないで
小一時間かかっちまったけど、シロウトメンテなもんで最初はこんなもんでしょ。
新しいオイルを入れてエンジンを回す。
軽く走ってみて、アダプター周りからのオイル漏れをチェックしたけど
大丈夫そうだった。
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4月25日月曜日ちょっと
ヒマだったから遠くまで行ってやろうと思っていたけど
土曜は朝から土砂降り雨だった。
全く止む気配もなくて、結局土曜はボーっとして過ぎた。
明けて日曜は朝から晴れ渡る。
5時に起きてやろうと前の日は早く寝たけど
春眠なんたら、というやつか、起きてみれば8時というすっとこどっこいだった。
〇
やっぱりいつもどおり宛ての無いまま走り出した。
オイルフィルターの取り付けがイマイチ不安だったから
10分くらい走ったセブンイレブンで朝メシにして
ついでにオイル漏れがないかチェックする。
(なぜにモノクロにした?)
オイル漏れはないようだけど、オイルクーラーが冷たいままだった。
オイル回ってないのかな?
まだ気温が低くて風も冷たいからオイル循環しないのか?
もうちょっと走って確かめることにする。
いつもの散歩コースをゆったりとたどっていく。
昨日の大雨のせいで、そこら中から山水が流れ出ていた。
おまけに杉の枯れ枝が無数に落ちていてすべることすべること!
作手まで行って、涼風の里に銀ジィ(’81R100RS)を滑り込ます。
なんとオドメーターがきれいに揃っていた。
こんなこともあるんだねー!
まわりの田んぼは代掻きが始まっていた。
ボクの住んでいる三河地方は秋に大きな台風に襲われることが多いので
GWまでには田植えをして、盆明けに稲刈りを済ませてしまうところが多い。
作手はまだ桜が終わったばかりだった。
国道257号に出て、さらに北上した。
川向の峠辺りは花桃が満開。
集落の家々がそれぞれ花桃を育てているようなんだけど
集落中が一斉に咲いて、とてもきれいだ。
稲武の手前、名倉川の桜並木は今が満開。
1kmくらいずーっと堤防沿いに続いている。
青い空とサクラの並木はひとを幸せにしてくれるよ。