ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

秋の使者(国道158号)

2007年08月28日 | 日記・エッセイ・コラム

国道158号は日本の背骨を真横に貫いていく。

かつて難所中の難所だった安房峠は

いまでは長いトンネルでいっきに越えて行けるようになったけど

切り立った崖の上を等高線をなぞるように道は続いていく。

        ○

高山からその安房峠に向けてずんずんと高度を上げていくと

眼前に、いくつもの峰を天に突き立てた乗鞍の山容が迫ってくる。

ここまではこれといったきついカーブもなく、路面も安定しているので

体重を左に右にと気持ち良く乗せ換えて進むことができる。

平湯峠のトンネルに近付くと空気も少しひんやりとして

すでに開花したコスモスが道沿いに咲きそろう。

初めてここへオートバイで来たのはもう25年も前だ。

当時の400ccマルチのキャブレターのセッティングがギリギリだったのだろう

平湯峠を越えるのに1速半クラッチでないとストールしてしまう状態だった。

ドキドキしながらクラッチを引き摺り続けたのを懐かしく思い出した。

        ○

平湯峠のすぐ手前に「朴の木平スキー場」がある。

シーズンを前にゲレンデが一面のコスモスに埋め尽くされる。

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案内看板には「100万本の」と出ていたけど、ぱっと見それ以上ある感じ。

そうでもないという意見もちらほら・・・

でも、単純にすごい光景で、俗にいう「癒し」の風景。しかもロハだしね。

        ○

そのあとトンネルを越えて平湯へと降りる。

旧道で安房峠を越えるつもりだったけど、なんだか雲行きがあやしいので

600円払って安房トンネルをくぐる。

沢渡から乗鞍高原に県道を入る。

乗鞍の温泉は意外に良い、と云ったら失礼かな、でもホントに気持ち良い。

白骨よりも真っ白で、肌触りが良い。(白骨のほうが炭酸が多いらしい)

        ○

夏の間、試験的に無料化されている「乗鞍スーパー林道」で帰る。

ここちょっと通行料が高いんだけど、ラッキー

とか走ってたら峠に料金所が出現!(場所が変わったよ)

中におじさんが居たので一応停まると

「こんにちは、310円です」ときた。

脇にあった看板を見ると「無料化実験7/28~8/26」

って、きのうまでなのー!


1年経ちました

2007年08月25日 | 日記・エッセイ・コラム

ブログ始めて1年経ちましたよ。

アクセスカウンターは意外に伸びて、読んでくださったみなさんに

感謝しています、ありがとう。

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正直云って、アクセスカウンターの数字は「張り合い」になってます。

書き続けることで、何かが生まれるのではと思って

なんとか1年やってきました。

でも、やっぱり内容が伴ってないとねー?

少しペースを落として(これ以上落とすのかよ!)

記事のクオリティーにこだわって行こう、かな。

        ○

ま、これからもよろしくです。

なにか、意見、感想、ありましたら、この機会にビシバシお願いします。


残暑ざんす

2007年08月20日 | BMW以外のオートバイたち

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ちょっと寝坊してしまうと、とたんにめちゃめちゃ暑くなってしまって

どこへも出かけようという気になれないけど

マシロ(マジェスティC)とそこいら辺をブラッとめぐってくるくらいなら・・・

と、走りだした。

        ○

大好きな奥三河の山道をグイグイ登って行くマシロ。

こいつは意外に粘り腰で、こんなクネクネの山道でも不満無く駆け抜ける。

まったくマシロと一緒に走り始めてから

すっかりスクーター容認派(?)になっちまった。

        ○

実は奥三河のどこかしらに秋の片鱗が忍び込んでいやしないかと

あまりもの残暑のきびしさに、淡い期待を抱いて出掛けたのだけれど

ほんとにまだどこにもそのカケラは落ちていなかったね。

もうすこしの辛抱のようだよ。


北海道のこと その4

2007年08月16日 | R1150RT (2001) あお号

北海道に旅情を感じる物のひとつに「地名」がある。

そんな気がする。

すでにご存じと思うけど、もともとアイヌの住処だった土地に

彼らの付けた名前が残っているわけだ。

今の地名は、後から来た倭人がそれに漢字を当てたものが多い。

シリエトクに知床

サットポロが札幌

トーマクナイは・・・そう、苫小牧

こんな感じ。

        ○

北海道を走っていると、聞き慣れない音の響きや連なりに

ちょっと変わった漢字が無理矢理当てられていて、

それは国籍不明の土地を旅しているように感じさせる。

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かつてここに住んだ人たち。

生まれ、語らい、働き、愛し、やがて亡くなって。

あとからやって来た人々の夢。つかんだ富と、無くした希望。

空想は止めどなく湧き上がってくる。

        ○

大楽毛・・・・・・・・・・オタノシケ

荷菜・・・・・・・・・・・・ニーナ

美馬牛、美葉牛・・・ビバウシ

野寒布・・・・・・・・・・ノシャップ

納沙布・・・・・・・・・・ノサップ

猿払・・・・・・・・・・・・サルフツ

乙忠部・・・・・・・・・・オッチュウベ

興部・・・・・・・・・・・・オコッペ

沙留・・・・・・・・・・・・サルル

火散布・・・・・・・・・・ヒチリップ

弟子屈・・・・・・・・・・テシカガ

留辺蘂・・・・・・・・・・ルベシベ

中国や韓国、ましてや英語圏の響きでもない独特さ。

地名の面白さが北海道の面白さのひとつだと

やっぱりボクは思うな。


北海道のこと その3

2007年08月11日 | R1150RT (2001) あお号

オートバイを走らせるのが好きな人に「道が好き」ってひとが多い。

目的地へ向かって移動するんじゃなくて、目的地への行程自体が楽しいのだ。

もちろん、温泉に入ったり、おいしい土地の物を食べたりも好きなんだよ。

でも、五感に沁みてくる道路(みち)ってのがあって、

走っていると、思わず笑みがこぼれたり、鼻歌が出たりするのだよ。

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根室から釧路までの太平洋側を道々123号線と142号線がつないでいる。

通称「北太平洋シーサイドライン」

地図で辿ると、なるほど海沿いを走る道路だけど

実際は海を見られる箇所は少ない。

おまけに北海道にしては道幅も狭く、直線もあまり無い。

けれど、いま思い返しても、そしてその時のメモ書きを見返しても

この道が今回走った中で「ベスト」と断言できるルートだと思う。

何が、と云われても具体的に挙げにくいんだけど

とにかく良い。まちがいないよ。としか云えないな。

途中にとても美しい霧多布湿原もある。こちらも必見!

林道も多いのでオフローダーにもおすすめかもしれない。


考えられへん!

2007年08月08日 | BMW以外のオートバイたち

暑い毎日が続きます。

オートバイにもつらい真夏の日差し。

さっと走って、蕎麦でもズズーっとすすって、とっとと帰ってくるのがいちばん。

いつもの「らっせい」でおろし蕎麦喰ってこよーっとあお号(R1150RT)をひっぱりだした。

岐阜県々道66号線はなんど走っても気持ち良い。そこそこに攻める。

けど、たどりついた「らっせい」はと云えば・・・

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考えられへん!

やばいなー、最近ホントに「定休日男」定着してきてる。

        ○

ホントにとっとと帰ってきて、マシロ(マジェC)のメンテに取り掛かる。

ヘッドライトの光軸が下がりすぎてて、5メートルくらい先しか見えないのを直す。

スタジオタックの本見ても、ニューズ出版の本見ても

光軸直すのにアンダーパネルからメーターパネルまで外して

結局、フロントカウルを外さないとダメみたいな感じ。

仕方なく、順番に分解していく。

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顔からはじめる。これだけでもネジが10本以上ある。

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「どうして?」と思いながらも云われるままにアンダーパネルも外す。

確かに、フロントカウルのネジが1か所隠れている。

そいつを外して、さらにフロントポケットの中のネジも4ヶ所外す。

そんでもってようやくフロントカウルのメインの取り付けネジを外す。

ライトユニットが付いたままのデカイカウルを引き抜こうと正面からカウルをかかえると

なんと!

隙間から光軸調整用のノブがー!

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考えられへん!

こんなに外さんとも、下から手が入るっちゅーねん!


北海道のこと その2

2007年08月04日 | R1150RT (2001) あお号

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こいつである。

最近とみに流行っている。

「まりもっこり」

意外にも女の子にウケが良い。

このタイプは股間のもっこりをひっぱって放すと全身をブルブルと震わせる。

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まあ、世の女性陣には間違った使い方を見つけ出さないようお願いしたい・・・

こんなふうにお尻にはさんだりしないでね。

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いろいろとたくさん「まりもっこり」を土産に買ってきたが

大人気で結局手元にはひとつも残っていない(泣)

しかし、まりもっこりの勢いすさまじく、

北海道中の土産物屋はすべからく「まりもっこり」に占領されている状況。

かつてご当地キティが占拠していたと思われる場所に

その3~5倍の面積で「まりもっこり」が繁殖している。

        ○

もうひとつの流行がこいつ

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もう何度か写真に写っていたので気付いた人もいるかもしれないけど

トップケースに貼った「KUMA」のステッカー

これちなみにPUMAのパロディね。

そのほかにもいろいろあって

adidasをもじったsakedas(しゃけだす)とかajidas(あじだす)とか

ストラップ、ステッカー、Tシャツさまざま。

これかなりおもしろくて、よく売れている様子だったよ。


北海道のこと その1

2007年08月01日 | R1150RT (2001) あお号

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稚内まであと30キロの地点。

早朝の雨であお号はズタボロ状態。

でもこのやれた感じが旅情を盛りたてる。

あお号はやはり旅が似合う。

満載の荷物、汚れた車体、見渡す限りの原野。

「オロロン街道」は気温13度。

日本最北端の岬に近付くと風が強まってきた。

北緯45度のモニュメントが原野にポツンと立っていた。

「最果ての地」へあお号とやってきた。

オートバイってすごい、オートバイってやっぱイイ!