ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

真っ黄ィー黄ィーのオートバイたち

2020年10月28日 | R100Trad (1990) クロ介
車体色、ボディカラー

カワサキのライムグリーンとか相当違和感のあるカラーリングだ

実際ボクもZX-12Rの初期型に乗っていたけど

あの南米のジャングルにいそうなカエルの色はちょっとすごかった(メタリックだったし)


そいでもって今回縁あって手に入れることになった

真っ黄ー黄ーのR100TRAD改

あの緑に比べれば黄色なんてオートバイの世界では一般的(?)だ

ケニーのYZR500



スズキはモトクロッサーのワークスカラー



最近のクロスカブもきいろがあるね





欧州ではスポーツ車の符号ですらある



ノートンコマンド

ドゥカティも黄色のラインナップがある





ボクサー259系



R1100S

現行空油冷ボクサー



R1200S

こうして並べてみるとすべてスポーツ車でしかもハイパフォーマンス車だ


前のオーナーは元々黒いTRADを改造するとき

何をイメージしていたのかな

でも「こだわって」この黄色を選んだに違いないのだ


最初は、塗り替えればいいか、くらいに思ってたけど

きーくんは黄色だからこそ、ってとこもあるし

もうちょっと悩む


きーくんをボクに下さい

2020年10月21日 | R100Trad (1990) クロ介
「じゃないほう」のボクサー

全身、真っ黄ー黄ーのモノサス


2本サスのRSをもう一度手に入れたいと思ってはみたものの

時はすでに2020年


ほとんどの個体が40年選手のロートル

ロートルであることはおそらくあまり問題ではないんだけれど

何人ものオーナーの手を経てきていることが不安材料だ

使い倒す人

ガレージの肥やしにしていた人

自己流メンテが大好きな人

ベンベのオリジナルの味わいなんてアホかって人


ヤフオクを活用すればいくらでもオリジナルに戻せるけど

テックMのYさんも「構造が単純だからそれは大丈夫」と笑って言うけど

もうボクが歳だから

時間的にも経済的にも猶予はない


真っ黄ー黄ーのきーくんはエグイ改造ボクサーだけど

実はワンオーナー

最初からテックMで見ているオートバイ

でももう10年くらい火を入れられてない


ツインプラグ化されたシリンダーヘッド

FCRキャブレターにエアファンネル

エキパイもストレートに変更され、吸排気系は大幅な見直しがされている

モトコのシングルシートにバックステップ

RSのハンドルバーとポジションもややスポーティーに

そして、極めつけは真っ黄ー黄ーのペイント

厭味な言い方でなく、この黄色、実物はすごくキレイで、果実のようなみずみずしい黄色だ



モノサスのR100RS(RT)が元車で

福田モータースのサイトによると

エジプト公用車として小ロッド生産されたものを日本のディーラーも輸入したモデルだそうで

「R100 TRAD」という名称は日本だけのものらしい

200台ほど生産の希少車といわれはするが

実際巷にはカウルレスのRSやRTはあふれているので

TRADの価値はそれほど高くはないだろう


なんどかテックMへいって「きーくん」を眺めているうちに

すっかり変な情が湧いてきてしまった


「きーくんをボクに下さい」

ついに口にしてしまったよ


メメントモリ

2020年10月15日 | 日記・エッセイ・コラム
さわやかな秋の一日

ある人の葬式に行ってきた


勤め先の同僚だけど

山登りの人だった


この歳まで生きてると

不慮の事故で亡くなる人の葬儀に行くこともあるけど

Sさんが大好きな穂高で滑落して命を落とすなんて

微塵も考えなかった


台風が南岸遥をかすめって行った日

日本列島に横たわった前線の雨は激しかった

気温もかなり下がって

3000メートル級の穂高はどれほどのシビアケースだったか


彼とてこれが最後の山行だなんて夢にも思わず

されど山の危険さは誰よりも理解していただろうし

腋下に流れる冷たい汗の意味を覚悟をもって受け入れていたはずだ


「死んでもいい」なんてことは絶対にない

「死ぬかもしれない」は意識されずにザックの片隅にしまい込む


山は素晴らしい経験なのだろう

オートバイライディングの素晴らしさにも似て

言葉にできない戦慄とカタルシス

危険と引き換えに、ではない

危険を手のうちに入れて


オートバイに長く乗っていると

一度くらいはやばい事故にあうこともある

オートバイはとても危険だ

一瞬で命を落とす

死と直結する行為であることを忘れるな


養老先生は「死には1人称、2人称、3人称の3種類がある」と書いていた

1人称は自分の死、3人称はどこかの誰かの死

そして、最も重いのが2人称の死、すなわち身近な人の死だ

自分の死が身近な人の2人称の死になることを想像してみてほしい

メメントモリ

そのことは忘れてはいけないのだと、さわやかな秋の空を眺めていた






RSじゃないほう

2020年10月08日 | R100Trad (1990) クロ介
2本サスのRS、をと口にしてはみたものの

真剣に探して、ましてや今から不具合つぶしていくことなんかを考えていたら

「そこ」に拘るほどほんとうに強い思いがあるのかとも思うようになった


日常メンテくらいは自分でできるけど

きっと大部分はY氏に頼むことになると思う

向こうは商売だから、いやな顔一つ見せず引き受けてくれるんだと思うけど

どうでもいいような客の拘りに振り回されるのはうんざりだよな


ボクがノーマル至上主義者というわけではないのだけれど

当時のBMWが具現化した「必然」に強く惹かれる

電子制御ではなく、時計仕掛けで突き詰めたバランス

全域ではないけれど、ピンポイントで体も心もシンクロする快感



インテグラルカウルは必要か

モノレバーではだめなのか


まっ黄ィー黄ィーの改造R100

ツインプラグヘッドに改造されていて、FCRキャブレターがついている

セパハンにバックステップ

目の当たりにするとこれはこれで存在感にあふれている


最初に乗ったRSがモノレバーだったので

正直、印象が薄くて、そのあとに乗った2本サスの「普通さ」を強く記憶している

エンジンは2本サスのほうが吹き上がりが軽かったが

それも古いオートバイなので個体差のレベルだったようにも思う


RS、じゃないほう

全く考えてもいなかったタイプ

人生ってこういうものかもな