ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

あんまり走れなかった今年も終わりです

2009年12月27日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

きのうの風もおさまって

今日は朝から天気も良くて穏やかだ。

銀じぃ(R100RS)は夕べから充電機につないであるけど

今年最後の休みという事で

やっぱりアレコレ用事ができちまって

のんびり走り納めの「らっせい」詣と考えていたけど、ハイ消えたー!

        〇

それでもあんまり陽気が良いもんだから

用事をかたずけながら、オートバイをさわりに行く。

銀じぃ(R100RS)のオイルレベルが下がっていたので

500cc程補給してやった。

1227_02rs02

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ちなみにRSのオイルゲージって全部金属で出来ていて

エンジンがヒートしているときは要注意!

このつまみチンチンになってるからね。

1227_03rs03

ゲージにはドイツ語で「MAX」を越えて補充するな

ってたぶん書いてある(大学で第2外国語はドイツ語でしたけど・・・)

こんなクルマみたいなゲージはオートバイでは珍しいよね。

        〇

実は銀じぃ(R100RS)このところ

オイル漏れがひどくなってきてる箇所があって経過観察中。

場所は定番中の定番「オイルプレッシャースイッチ」

1227_01rs01

コードを伝ったり、フレームに垂れたりして

メインスタンド辺りがベトベトになってしまう。

「ニュートラルスイッチ」からも洩れてるけど

どちらも同じ構造で、同じ欠点をもっている。

あれはオイル洩れるなって云う方が無理な感じだからね。

        〇

とりあえず洩れたオイルはふき取って

補給したオイルのレベルを確かめるために

少し走って来ようと銀じぃに火を入れる。

なんと今日は一発始動!

あんまり気分が良いもんだから

そのままいつもの岡崎バイパス・知立バイパスとつないで

豊明ICから伊勢湾岸道にまで行ってしまった。

道路はどこもトラックが一掃されて超スムース。

バイパスも80km/hくらいで流れる。

今日はETCの休日割引が無いからかな?

途中で寄った湾岸道の刈谷ハイウェイオアシスも空いていたね。

        〇

さて、今年も1年多くの皆さんにブログを見に来ていただいて

本当に感謝しています、ありがとうございました。

そして、来年もよろしくお願いします。

いつか、どこかの路上で!

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さぶい日にさぶい場所へ

2009年12月21日 | R1150RT (2001) あお号

あちこち欠品や劣化のある銀じぃ(R100RS)の部品が

入った、と連絡があったんでさっそく取りに行こうと

日曜の朝、ガレージからオートバイを引っ張り出し

コックを開け、チョークをハーフポジションにして

スロットルに少しテンションを掛けて

セルを回すが一向に始動しない・・・・・・

バッテリーはずっと充電機につないでたから満タンの筈。

タンクを撫でながら「機嫌直せ」と云ってみてもウンともスンともだ。

        〇

仕方ないので銀じぃをまた充電機につないで

日向に放置しておくことにする。

今度はあお号(R1150RT)を引っ張り出す。

あお号も先週充電機につないで補充電しといたので

バッテリーはバリバリ元気で

こいつは力強いセルモーターの一瞬の作動で始動した。

冬場のインジェクションはありがたい。

このまますぐに走りだしても全くグズらないんだもんね。

きのうの朝は初雪で一面銀世界だったけど、

雪はすっかり無くなって

今朝は冷たい真っ青な空が広がっていた。

凍りつきそうな北風を背に負いながら

ショップに向かった。

        〇

元ディーラーで元ディーラーメカのKさんと

銀じぃ(R100RS)のセルモーターについて相談。

やっぱり交換しとこうか、なんてことになって

   「でもね、始動しないから持ってこられないし、自分で交換するよ。」

   「気温が上がってきた今頃ならエンジン掛かるんじゃない?」

なんてやり取りの後、伊良湖方面に向けて走り出した。

今度は向かい風!

パニアの中の電熱ベストを着ようかどうしようか迷いながら

なんとなく田原の街まで来てしまった。

真っ青な空のむこうにぽっこりと蔵王山が。

頂上には1基の風車と立派な展望台。

そう云えば蔵王山て行ったことなかったなー

でも、こんな寒い日にあえて行く場所ではないかも。

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果たして頂上はさぶさぶのビュービュー

でも眺めは最高で三河湾だけでなく志摩半島から遠州灘が一望できる

太平洋側は意外に雲が広がっている。

東側の眺望は運が良ければ富士山が見える。

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展望台は無料で中には売店やレストランも営業している。

売店のコーヒーは紙コップながら1杯100円でリーズナブルに温まれたよ。

夜も10時まで開いていて夜景もきれいらしいが

この展望台自体もイルミネーションが点いていてきれいなんだそうな。

        〇

蔵王山は小さな山なので

登りつめるのに山の南斜面と北斜面をグルグルと回ってしまう。

太平洋が見えたと思うと今度は三河湾が見られる。

昼を過ぎていたけど、北側の道路はまだ路面温度が低くて湿っていた。

あお号のニュータイヤ「メッツラーロードテックZ6インタラクト」は

こんなシチュエーションでも抜群の信頼感で走りを楽しませてくれた。

すんごいタイヤだね、コレ

        〇

うちに戻って、日向ぼっこの銀じぃを試しに始動してみる。

したらば、1発で「ブウィーン!!!」だって

歳だねー、あんた。

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迷いに行く

2009年12月14日 | R100RS 2本サス (1981) 銀じぃ

カーナビとかいう機械が人気だそうな

道に迷っては困る仕事の人たちが使うだけでなく

所詮、遊びのオートバイ走りにも使うらしい。

ひとの趣味だから、おのおの好きにすれば良い。

ただボクは思う。

今の日本で、迷ってそのまま朽ち果てることなど決してない。

予定調和の過程や結末は果たして趣味か?

それともなにか、

計画立案・確実実行・目標達成の社会生活から抜け出せず

自己の解放の過程においても、管理を持ち込まずにはいられないと云うか?

        〇

大袈裟だったね。

なんだかね、高っかいオートバイ買ってすぐにね

マフラー換えたり、ライトを換えたり

果ては色まで塗り替えちゃったり

金があるなら使うのは自由かもしれんけど

中でもカーナビ装着は最近スゲー多い。

カーナビなんているかー?

カーナビの案内で目的地へ行くなんて

ボクはそんなオートバイの使い方、イヤだね。

なんだか頭にきたから

今日は迷いに行くことにした

(すみません、ただの貧乏な天の邪鬼なんですわ)

        〇

でも最初に行っとくけど、

迷えないよ!

ちょっと時間がかかるだけの話だね。

まだ路面の乾ききらない山道を

杉の落ち葉にリアタイアを滑らしながら登って

国道301号線の道の駅「つくで手作り村」に着いた。

1214_01rs01

ここはいつもオートバイが一杯なんだけど

ちょっぴり寒くなったこの頃ではオートバイなんて数えるほどしか停まってない。

12月なんてまだこのあたりじゃぁ寒い内に入らんけどね。

途端にオートバイの数が減るんだから、何をかいわんやですわ。

        〇

今日はこの先にある、いつも気になるルートに分け入って

迷ってやろうと云う算段だ。(そう私は天野ジャック)

道の駅から北へ向かって1km位走ると

右「玖老勢」という表示が出る。

「玖老勢(くろぜえ)」とは鳳来北部の集落で、

作出(つくで)からそんな豊川(とよがわ)筋に通じるルートがあるなんて、

半ばこの辺りの地理を知っているからこそ、

その険しさが容易に予想されて

「きっとひどいルート」なんだろうなと、考えるわけだ。

なもんだから、いつもその表示を見ながら敬遠していた。

けれど今日はもういいわ、ってくらい天の邪鬼魂(?)に火が付いていて

迷いに行くならあそこだな、と真っ先に思い浮かんだルートだった。

        〇

走り始めると確かにどっちが本筋か見分け難い分岐があったりして

ウキウキしてきたんだけど、なんだか妙な按配で

道路の左右はずーっとすごい杉の森。

どうやらこの杉の森を管理する林道を昇格させた県道のようで

その整備具合がまた半端ない。

1214_03kokohadoko_2

「ここは一体全体どこだと云うのだ」

なんてひとりで芝居がかっていても

すぐそのきわに、こんな看板さえ付けられている。

1214_02route436

「ここは県道436号線で起点から6.0km」らしい。

まーいい。

取りあえずすんげェー気持ちの良いルートだ。

でもね、オレンジ色のベストを着て、犬を連れた人たちが一杯いた。

間違えて撃たれないようにしてね。(どうやって?)

        〇

なんだよー、迷いようがないじゃん、とか悪態付いてたら

ふいに目の前に三差路登場!

左「設楽・国道257号」

右「豊橋・浜松」

県道番号は表示されていない。

うげー、迷っちまったじゃん!

ていうか、目的地が定まっていないだけで、迷ってはいない。

設楽へ行くのか、豊橋に行くのかが決まっていないだけだ。

結果的に「左」に折れて、見事ルートを外れた。

入った先は県道435号線で玖老勢には行かない。

すごい閑散とした集落をいくつか越えて

とてつもない勾配の見事なS字カーブを駆け昇ったり、転げ落ちたりして

はたと国道257号線にぶち当たった。

「ははーん、ここね」

        〇

やっぱ、迷えんね。

地名や位置関係をなんとなく掴んでいれば十分走れる。

遠くに長い距離走っても同じことだ。

下調べをしてルートを組み立てることもせずに走りだす訳ないし

その段階で大体を把握していれば良い。

カーナビに目的地や経由地を入れるだけで走り出すなよ。

ツーリングにリエゾン区間なんて無い、だろ?

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晩秋の奥琵琶湖はなぜか穏やかだった

2009年12月02日 | R1150RT (2001) あお号

この季節になると、

やはり、今年もあとどれだけ走れるんだろう、とふと思う。

いや、実際に終わりが近付いているのだ。

思うと云うより、身につまされるのか?

空気の冷たさも、あるレベルを確実に越えて

「さむい」と感じる今日この頃だ。

そうするとボクはなぜだか、奥琵琶湖の冷たい雨の中を走りたくなる。

今年もそろそろ行っとかないとなーと気が急く。

仕事をしていても、お風呂につかっていても

何気ない日常にイメージが唐突に湧き上がる。

日本海の冷たい空気が、

北の暗い空からじわじわと流れ込んで来ては奥琵琶湖に時雨を降らす。

音もなく弱く、または時にザッと激しく降る時雨に、

枯れた木々の枝や岸辺の枯れた葦や湖面に休むカモたちまでも

何もかもが冷たく濡れそぼる・・・・・・

ただ辺りの空気だけは緊張感に満ちていて、

その中をオートバイで駆け抜けていく時、

ボクとオートバイの感覚が限りなく近付くような気がするのだ。

オートバイの2つのシリンダーに交互に冷たい空気を一杯に送り込み、

何億年も前の生物たちのエネルギーから出来たガスを混ぜて点火する。

巨大なピストンは弾けるようにその爆発力を解放し

クランクシャフトを渾身の力で、グルングルンと回転させるのだ。

加速力と振動と音と流れ行く空気。

それがボクを包む。

        〇

はずだったんだけど・・・

今年はなんだかぼんやりと暖かくて

その代わりまだまだ紅葉が盛んで

とっても贅沢な奥琵琶湖の景色を堪能させてもらったよ。

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いつもの「赤崎丸子船」パーキングで奥琵琶湖の景色を眺めてぼんやりした。

また、今年もここへ来られたなーとしみじみ思うような歳になった。

ここへ来たのは、もう何度目だろうか?

しかし、一向に見飽きない景色だ。

春や夏に来たこともあるが、

琵琶湖なら絶対に奥琵琶湖で

奥琵琶湖は断然「晩秋」の頃がいい。

1202_02biwako02

赤崎から海津大崎までは春には桜並木が圧巻だ。

晩秋の今頃は桜の葉も色づいて

これはこれでそれなりに風情がある。

もっとも桜の頃はこの狭い県道がずらりと車で埋まってしまうから

走りを楽しむのはちょっとむずかしい。

        〇

海津大崎から北へ回って、マキノ高原へ向かう。

マキノ高原はさすがにすでに冬の装いだった。

けれど、例のメタセコイア並木は紅葉真っ盛りで

何度も来てるけど、初めて晴れの日に遭遇したよ。

1202_03makino01 1202_04makino02

全長2kmくらいのこのマキノのメタセコイア並木はいつ見ても圧巻。

日本には珍しいスケール感だね。

晴れた日の輝くメタセコイアは本当にきれいだったよ。

        〇

このあとは国道367号線鯖街道で花折峠(なんて美しい名前の峠なんだろう)を越え

途中トンネルの手前で国道477号線(レインボーロード)を下って琵琶湖へ戻った。

琵琶湖大橋を渡り、対岸の湖東をさざなみ街道で 南下する。

南下すると次第に対岸が近付いて、いくつか橋が架かる。

一番南の「瀬田の唐橋」まで南下して県道2号線に入った。

1202_05karahasi_2

この滋賀県道2号線から16号線へすぐに乗り継いで信楽を目指すのだ。

まあ県道なので整備状況がまちまちで

概ね良好だけど、危険な感じの個所や案内の悪いところなんかもある。

でも、並行して走る新名神よりは断然走って楽しいルート。

その新名神の名物「近江大鳥橋」の下も走ってる。

高速走ってると「あーこれねー」で通り過ぎちゃうじゃない?

でもこの県道からだとじっくり見られるよ。

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        〇

今回は本当にあったかで、電熱ベスト着てったんだけど

途中から脱いじゃったくらいだった。

時雨の奥琵琶湖が最高だけど、

やっぱ雨よりは晴れが良いよね。

さー、もう冬がやってくるぞ!

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