ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

冬支度2008(グリップヒーターを付ける)

2008年10月26日 | BMW以外のオートバイたち

10月も終わりに近づいて空気もひんやりしてきた。

降る雨も冷たくて、冬がそこまでやってきている。

今週辺り灯油を買いに行ったり、こたつ布団の用意をしたり

新しいフリースや上着を見に行ったり

スーパーではついついおでんの具材に手をのばしてしまったり

冬が来るぞーーー!

        ○

てことで、快適コミューターのマシロ号(マジェC)の冬支度をした。

去年はカッコ重視のショートスクリーンを

機能重視のロングスクリーンに交換した。

これにより上半身にあたる風圧が激減。

サブくないだけでなく、高速での疲労やストレスも減った。(確かにカッコ悪くなったけどね)

これでグリップヒーターがあれば……なんだけど

経済的な理由で去年は、さらにカッコ悪いハンドルカバーをつけてガマんした。

ハンドルカバーはとっても良いんだけど

とにかくカッコ悪い!それに操作性も悪い。

そんなに云うならウィンターグローブで我慢しろ!ってことだと思うけど

ボクはどうも手の冷たさに弱いらしい。

今年はさっそくワイズギアの純正アクセサリーのグリップヒーターを購入。

この休日に取り付けをした。

        ○

説明書にはフロントパネルを外す、としかないけど

フロントパネル(モール1)とスクリーンを外し

ついでにメーターパネルも外した。この方が作業がラクチン。

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ヤマハのほとんどの車種にグリップヒーターが

アクセサリーとして用意されているけど

すごいのはそのためのプレワイヤリングが用意されていること。

マジェスティCの場合フロントのメーター裏に2極のカプラーが来ている。

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本来だとこのカプラーに取り付く専用のハーネスがあったらしいけど

現在は汎用フィッティングしか対応していない。

本体の線はいずれも長さに余裕があるので

このフィッティングキットは特に必要ない感じ。

まあコードの色分けが一致しているので分かりやすいってくらいか。

        ○

再使用の予定がないのでグリップはカッターで切り取ってしまった。

パーツクリーナーで清掃した後、グリップを取り付ける。

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コントローラーを別売のブラケットに取り付けて左側のミラー基部へ挟み込んだ。

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ヒーターハーネスをプレワイヤリングに接続(直付け)した。

ハーネス側に電気が来ているかテスターでチェック。

どうやら大丈夫のようだ。

それぞれのハーネスの丸端子をしっかりと接続して

もう一度メインスイッチを入れ、今度はグリップヒーターの作動を確認。

おーーーー!温かい(って当たり前だっちゅーの)

接続箇所にビニールテープを巻いて、余分なコードはタイラップで固定する。

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案外あっさりできた。

プレワイヤリングのおかげだね。

取説の作業工数は1.0hと書いてあったが

素人のおっさんは約2時間でした。

  • グリップヒーター スポーツ120mm 90793-66640  ¥15,750
  • 汎用フィッティング      Q5K-YSK-001-U27     ¥315
  • ブラケットM10スリット         90793-6665D     ¥315

        ○

温かさは十分。

無段階に効きを調節できるが回転スイッチに節度がなく(くるくる回る)

調節がむずかしいのが玉にキズ。

あと、やっぱりグリップカウルがあった方が良いかなー


色づく秋の志賀高原

2008年10月19日 | R1150RT (2001) あお号

天気が安定してきて、秋もいよいよ深まってきた。

秋といえば、コレ。

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色づく景色の中を駆け抜けるヨロコビ(?)

志賀高原はもうこんなに紅葉していた。

        ○

去年時期を逸して、積雪通行止めにやられた山田牧場へいってきた。

仕事が忙しくてへとへとだったのか、寝すぎた。

起きたら7時過ぎてた。

なんとか8時には出発!

サブいんだろうなと思って出掛けたけど、それほどでもないか。

流れの悪い中央道は我慢の走行。

なぜだか虫アタックが今日は多くてシールドがグチャグチャ。

さぶくて虫クンたちも動きが鈍いのか?

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座光寺PAあたりで流れもほぐれてきたので休憩をとる。

それにしても今日も快晴。

そろそろ名前変えようかなー(雨男でなくなってきてる)

        ○

順調に長野須坂ICで降りて県道66号線(豊野南志賀公園線)に入る。

いきなり始まる紅葉の山々。

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想像以上にこのルートすばらしい。

幅員が狭くて対向車に気を使うけど格別走りにくいわけではない。

むしろすばらしい景色の連続で楽しい。

県道はどんどん高度を上げて

さっきまで見上げていた紅葉の山々が目の高さになり

やがて自分とオートバイがその中に溶け込んでしまう。

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振り返ってみると、今駆け上ってきた道筋が木々の間に見え隠れしていた。

なんて素敵な光景だろう!

        ○

峠の茶屋を過ぎると道はさらに細くなり

北側の斜面では冷たい空気が淀んでいた。

路面は濡れたところも多くて、勾配も急。

ブラインドのカーブでは対向車に細心の注意が必要な区間。

息を殺すように峠を下るとふいに国道に突き当たった。

目の前に色づいた白樺の「ついたて」

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国道299号線を南下して快晴の渋峠を越える。

国道最高点を過ぎ、草津へ下りていく。

八ヶ岳の山容がくっきりと確認できる。

本当によい天気だ。

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        ○

いつもだったらこのまま軽井沢に出るか、上田から霧ヶ峰を抜けるけど

今日は出発が遅くてすでに日が傾きだしている。

七時までには家に戻る用事があったので

仕方なく草津から嬬恋パノラマラインで上田に下り

上田菅平ICから高速で一気に帰ることにする。

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西陽に光るパノラマラインを駆け抜ける。

ああ、ほんとにありがとう、って一日だったよ。


すべってるかも・・・

2008年10月15日 | R1150RT (2001) あお号

あお号(R1150RT)は前にも書いたとおり

3回目の車検を終えた。

燃料系をリフレッシュして絶好調、といきたいところだけど

ちょっとばかり様子がおかしい。

アイドリングが安定しないのだ。

今までエンジンが暖まってくれば、1000rpmちょいでピターと安定してて

あまり気にもしていなかった。

でも、今は1100rpmあたりを中心にして上がったり下がったり……

脈を打つように上下する。

エンジンがストールしてしまうようなことはないので

様子を見てるとこだけど、あまり神経質にならない方が良いのかも。

でも今までが今までだから、ちょっと気になるねー。

        ○

もう一つはちょっとヤバい。

スロットルに全開をくれてやるとレッドゾーン手前くらいで失速するのだ。

先日もいつものゆるい登り坂で3速全開した。

視界の隅でタコメーターの針が右に傾いていくのを見て、4速にシフトアップ。

そこからもう一度全開にすると、一瞬失速した。

……

……

滑ってるよね、これ。

ふーーーーーーーーーーーーーーーーん(ながーい嘆息)

60000kmって、ちょっと早すぎるよね。

へたくそなのかなー

ちなみにクラッチの交換は重整備です。

15万円くらいは軽くかかるそうで―――す。

ボクも、あお号もトシだね。

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秋の空の下

2008年10月06日 | R1150RT (2001) あお号

彼岸も過ぎてすでに2週間。

秋も深まり、朝晩にはグッと気温が下がるこの頃。

「さむっ!」と目覚めた朝。外を見ると澄んだ空が広がっていた。

身支度をしながら「どこ行こうかな?」と考える。

ジャケットももう3シーズン用に変えないと…

ガレージからあお号(R1150RT)を引っ張り出して朝日に当てる。これプレ暖機運転。

セルを回すと音がやや鈍い(やっぱ車検で変えとくべきだったかな?)

さーて、いくぞーーーー、の7時30分。

        ○

木曽路か、飛騨か、いやいやこんな良い天気だからもっと遠く志賀高原辺りか?

ぼんやり考えながらMAGロード(東海環状道)を行く。

結局、瑞浪JCTで中央道に入ってしまい

いつものように中津川ICで国道19号線に降りた。

まーいーさ、19号は大好きさ。

そこそこの流れに乗って真っ青な空をのんびり眺め、気分良く流す。

木曽福島から御嶽方面に折れて高山へ向かうのもありかなと思ったけど

19号の流れがあまりに気持ち良くて、そのまま進む。

ところが奈良井宿に近づくころ何やら渋滞が始まった。

ちらっと見えた乗鞍に誘われて、薮原で県道26号線(奈川木祖線)へ折れた。

交通量はほぼゼロ!

空気がひんやり、というより冷たい。11℃の気温表示が出ている。

田んぼは稲刈りもすっかり済んで民家の庭先には菊が咲いている。

境峠(1486m)は紅葉が始まっていた。

ナナカマドは真っ赤に色づいて、カラマツも色が変わり始めている。

峠を下っていくと乗鞍の嶺がくっきりと見えた。

麓の集落で分岐する県道39号線(野麦街道)に折れる。

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そこはもうアキあき秋のオンパレード。

この野麦街道は、有名な街道の割にあまり整備状態が良いとは云えない。

でも、そんなもんと云えば、そんなもん。(どっちやねん)

というか、寒いんですけど!あぁ、野麦峠!

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余談ですけど、野麦峠というと年端のいかぬ娘たちが家計のために飛騨から諏訪まで

雪の残るこの野麦峠を越えて働きに出されていた、哀しいお話と思っている人が多いでしょ。

でも、以前この野麦峠の資料館の司書のオジサンが教えてくれた話。

たしかに諏訪への道のりは厳しく、製糸工場での仕事は過酷だったんだけど

農家の娘、しかも当時の女子がどうひっくり返っても得られないだけの賃金を

しっかりと貰っていたのだそうで、それを励みに仕事へは自ら望んで出た人が多く、

10年以上続けて仕事に行った人も大勢いた。会社からもその褒賞として「タンス」を

送ったりして感謝したそうです。

娘たちは休みになると諏訪の街で写真を撮ってもらったり、家族へのお土産を買ったりして

里帰りを待ち焦がれていたらしい。

タンスも写真もお土産も、当時の農民には贅沢なもの。

奴隷のようにただ働かされていたわけではなく、彼女たちにとって

こういう形で家族の役に立つことが生きがいになっていたという。

司書のオジサンは、彼女たちは、つらくて厳しい毎日ながら、

生き生きと仕事に打ち込み充実した日々を送っていたことを分かってほしいと云っていた。

今の生活を基準にして考えると過酷すぎるんだけど

確かに食べていくことに必死だった時代を思えば、そういう見方もできるのかも。

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峠を降りて国道361号線へ出る。

道の駅「飛騨たかね工房」でいっぷく。

飛騨牛の串焼きを食す。

焼いてもらっている間、お店のおかーさんと世間話。

この辺りの雪は乾燥していてサラッサラッなんだそうな。

スキーには最高っていってたけど、この辺りのスキー場ってどこ?

鈴蘭高原かなー?まーいーや、スキーしないし…

        ○

久々野から国道41号線にのって金山まで走る。

この辺りまで来ると気温がぐっと上がってやや暑い。

金山から県道58号線(関金山線)へ入る。

このルートは大大おすすめ!

東海環状道の「富加関IC」「美濃加茂IC」のどちらにもアクセスできる。

途中には道の駅もあるし、ツーリングにぴったりですよ。

        ○

今日はずーっと青空で気持ちよかった。

でももう1500m級の峠を越えるには冬のジャケットが必要だね。

ボクはこれ着てったから

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情景とリンクする匂い(ニオい)クンクン

2008年10月03日 | R1150RT (2001) あお号

五感というと視覚・聴覚・味覚・触覚そして嗅覚。

ボクは最近気づいたんだけどその嗅覚が鋭いらしい。

クンクン、クンクン……犬のようだ。

大学時代、知覚心理学というのを専門にしていた。(20年以上前ね)

どっちかというと知覚心理学は「視覚」を中心に研究していた。

嗅覚というのは、数値化することが難しくて

当時はまだ未知の分野とされていたような気がする。

        ○

以前から「ハナが良いねー」と半ばあきれたように云われることが多かったように思う。

特にクサい匂いには超敏感。

本人的には「ハナが良い」とは思ってなくて、

匂うんだから匂うんだってば!くらいのニュアンス。

でも、オートバイに乗って走っていると「匂い」の記憶が増えていくような気がする。

ここ、クサいんだよなー、と身構える(息を止める)場所。

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(トンネルって大概クサイ!関係ないけど暖かいトンネルと寒いトンネルがあるね)

漁港の街へ行くと、魚の腐臭に閉口する。

中央道の最高地点(標高ね)は、牛フンの臭いがしてるって知ってる?

あっ、良いことも多いよ。

トンネルを抜けると海も見えないのに「磯の香」がして

あーこの森の向こうに海が広がっているな、と分かったり、

キレイなヒトを追い越すと、良い匂いがしたりするしね。

これからの季節だと断然「キンモクセイ」だ。

町中の空気がキンモクセイの甘い香りに染まってる。

幸せな香り、幸せな季節だ。

        ○

暑さ寒さ、湿気とかオートバイに乗っていると敏感に感じるけど

匂いに敏感になるのもバイク乗りの特徴かも?