いつ預けたんだっけか?
真っ黄色だったモトコのシートを塗りに出したのは・・・
頼みに行ったときに
7月の終わりかな・・・そのころに一回様子見に来て、と大将
云われたとおりに見に行くと、果たしてまだまっ黄色のままのカウルが壁にぶら下がっとった(三河弁)
7月は無理やな。盆かな。いやいや、夏、乗る?
はははは、と互いに乾いた笑いでやり過ごす
いい店だ
でも、結局翌週末には連絡が来た、できました、と
モノサスの純正シートってかっちりしてて今風だ
二本サス時代のシートはふかふかで気持ちよかった
かっちりしてる方が確かに疲れが少ないんだけど
真四角の断面と相まって案外足つきが厳しい
まあ、停まってる時だけしか足付かないからそれはいいんだけど
実は足が短いのか、乗ってる時にもステップが遠くて微妙につらいのだよ
モトコのシートはふかふかで乗り心地が良く
着座位置が少し低い
ステップとシートの間隔が詰まって膝の曲がりが強い
モトコさん、日本人に最適化してるのか
これを付けるとテールが「シュん」として、「こいつやるんかな」感がでる
かっこよす
にしても、暑い
が、夏が暑くて何が悪いかと思う
子供のころ、アメリカでは暑すぎて人が死んでるってニュースで聞いて
暑くて人が死ぬっていう意味が分からなかったけど
この頃は日本人も暑くてやられる
昔とは暑さのレベルが違うとかいう奴いるけど
愛知県では1942年に39.9℃
日本の記録では山形県で1933年に40.8℃
昔だって日本も暑かったのよ
とか云いながら朝早くに走りに出て、すぐ帰ってくるこの頃
走るのも、森の日陰を行く道
高く伸びた杉の林の中を川と道がクネクネと下る
ここをゆっくり下って行く時いつもラビットコースターを思い出す
「ラビットコースター」っていうのは彼の任天堂が出していたおもちゃで
子供のころ大好きだった
薬のカプセルみたいな中に球が入っていて
細いコースを下らせるとぴょこぴょこと進んでいくゲームなんだけど
50年以上前の記憶や光景がオーバーラップする
人って妙な生き物だな
誰かがなんかの目的で作った立派な石垣のスロープはもう今は誰も通らない
百合かスゲか
その思わぬ美しさにしばらくオートバイを止めて見入ってしまった
お気に入りの休憩ポイントで缶コーヒー
酒屋のお母さんが畑仕事するのをぼんやり拝見
真っ青な夏空に台風が連れてきた高積雲
蝉しぐれ
ああ、日本の夏だ
死ぬ間際にこの景色を思い出したい、とふと思った
心に残るのは壮大な景色でなく、こんな夏の景色
どこかの名物や老舗料亭の味でなく、おかあさんの親子丼
60年近く生きてやっと気づく
いや、60年かかるのが人という生き物なのだろう
ふと弾けるような排気音がして一台のオートバイが入ってきた
ここを知ってるなんて相当「通」だな、なんて思ってたら
W1スペシャル
しかもナンバーが古い
すらりとしたオートバイ乗りは上から下までスキのないウェア
いやみでなく素直にめちゃくちゃかっこええ
女が惚れるおとこ
「ブログみてますよ」とパンチを喰らい
「本性見られた」と頭を撫でる
RのサイドカーとKの写真を見せてくれた
それよりもW1が気になる
写真撮らせてもらえばよかった
煙草を一服した後、先にW1にまたがっておもむろにキック
バーチカルツインは迫力の破裂音を上げて始動する
その次の刹那
彼は自然なしぐさで、本当に自然に
右足のペダルを踏みこんだ
ガポン(カワサキのギア、こんな音)とローギアに入り
W1スペシャルは発進した
!!!!!!!!!!!!!!
かっこよす!
同じ時間を生きて、彼が辿りついた境地
ボクはあと何年生きればそこに行けるのか
まだ、死ねないな
うらやましいほどだ、女にもてるだろうな
真っ黄色だったモトコのシートを塗りに出したのは・・・
頼みに行ったときに
7月の終わりかな・・・そのころに一回様子見に来て、と大将
云われたとおりに見に行くと、果たしてまだまっ黄色のままのカウルが壁にぶら下がっとった(三河弁)
7月は無理やな。盆かな。いやいや、夏、乗る?
はははは、と互いに乾いた笑いでやり過ごす
いい店だ
でも、結局翌週末には連絡が来た、できました、と
モノサスの純正シートってかっちりしてて今風だ
二本サス時代のシートはふかふかで気持ちよかった
かっちりしてる方が確かに疲れが少ないんだけど
真四角の断面と相まって案外足つきが厳しい
まあ、停まってる時だけしか足付かないからそれはいいんだけど
実は足が短いのか、乗ってる時にもステップが遠くて微妙につらいのだよ
モトコのシートはふかふかで乗り心地が良く
着座位置が少し低い
ステップとシートの間隔が詰まって膝の曲がりが強い
モトコさん、日本人に最適化してるのか
これを付けるとテールが「シュん」として、「こいつやるんかな」感がでる
かっこよす
にしても、暑い
が、夏が暑くて何が悪いかと思う
子供のころ、アメリカでは暑すぎて人が死んでるってニュースで聞いて
暑くて人が死ぬっていう意味が分からなかったけど
この頃は日本人も暑くてやられる
昔とは暑さのレベルが違うとかいう奴いるけど
愛知県では1942年に39.9℃
日本の記録では山形県で1933年に40.8℃
昔だって日本も暑かったのよ
とか云いながら朝早くに走りに出て、すぐ帰ってくるこの頃
走るのも、森の日陰を行く道
高く伸びた杉の林の中を川と道がクネクネと下る
ここをゆっくり下って行く時いつもラビットコースターを思い出す
「ラビットコースター」っていうのは彼の任天堂が出していたおもちゃで
子供のころ大好きだった
薬のカプセルみたいな中に球が入っていて
細いコースを下らせるとぴょこぴょこと進んでいくゲームなんだけど
50年以上前の記憶や光景がオーバーラップする
人って妙な生き物だな
誰かがなんかの目的で作った立派な石垣のスロープはもう今は誰も通らない
百合かスゲか
その思わぬ美しさにしばらくオートバイを止めて見入ってしまった
お気に入りの休憩ポイントで缶コーヒー
酒屋のお母さんが畑仕事するのをぼんやり拝見
真っ青な夏空に台風が連れてきた高積雲
蝉しぐれ
ああ、日本の夏だ
死ぬ間際にこの景色を思い出したい、とふと思った
心に残るのは壮大な景色でなく、こんな夏の景色
どこかの名物や老舗料亭の味でなく、おかあさんの親子丼
60年近く生きてやっと気づく
いや、60年かかるのが人という生き物なのだろう
ふと弾けるような排気音がして一台のオートバイが入ってきた
ここを知ってるなんて相当「通」だな、なんて思ってたら
W1スペシャル
しかもナンバーが古い
すらりとしたオートバイ乗りは上から下までスキのないウェア
いやみでなく素直にめちゃくちゃかっこええ
女が惚れるおとこ
「ブログみてますよ」とパンチを喰らい
「本性見られた」と頭を撫でる
RのサイドカーとKの写真を見せてくれた
それよりもW1が気になる
写真撮らせてもらえばよかった
煙草を一服した後、先にW1にまたがっておもむろにキック
バーチカルツインは迫力の破裂音を上げて始動する
その次の刹那
彼は自然なしぐさで、本当に自然に
右足のペダルを踏みこんだ
ガポン(カワサキのギア、こんな音)とローギアに入り
W1スペシャルは発進した
!!!!!!!!!!!!!!
かっこよす!
同じ時間を生きて、彼が辿りついた境地
ボクはあと何年生きればそこに行けるのか
まだ、死ねないな
うらやましいほどだ、女にもてるだろうな