ケース、やりますか?

2008年03月01日 23時03分57秒 | お勉強
大学院の学生相談員として、説明会に出るとよく受けた質問です。

先生にもよるし、科目にもよります。

ビジネススクールとして一年目の学校なんだから、まだスタイルが完成されていない。
だいたい、完成形があるのかっ?てことも、わからないし、
スタイルを固めていくだけではなく、
変わっていかなくちゃいけない部分もありますよね。

もちろん、「先生、もう少し工夫してよー」という科目もあります。
しかも学生によって 目的やニーズは違うから
すべての人が100%満足するのは難しい。
ケースばかりを何回も繰り返して、満足する人もいるでしょうし、
それとは別に、本を読み込んだりして、知識を得たり、理論を深めたい人もいる。

全課程を修了した今、このビジネススクールは
その設置目的にそって だいたいのところよく出来ていたのではないかと思います。

私の満足度は高かった。
(強いて言えば、「ものづくり」にこだわりすぎてサービス関連が弱い・・・のが、弱みかな?)


一年生のとき、ファイナンス担当のY先生のとこへ
ときどき「グチ」をこぼしに行っていたのですが、
先生の研究室書棚に、ちょうどその頃発売された「MBAが会社を滅ぼす」という本があり、

「あ、先生、その本おもしろい?」
「面白いですよ~。あーでも、これを読むのは、僕は卒業されてからの方がいいと思います。」

そのコトバを素直に信じ、プロ研提出してから早速読みましたが、
うーん。先生の言葉通り、卒業してから(・・って、まだ卒業してないんだけど)読んで大正解。

もちろん誰がいつ読んでも同じだと思うけれど、
この本を読んだから、
私が通ったビジネススクールの良さを一段と感じました。

著者のミンツバーグは自身もMBAで教えているのだけれど
ケースばかりを行っていてはマネージャーは育たないので
ハーバードのようなビジネススクールのケースメッソド重視に警鐘を鳴らしているもの。
そして、彼の考えるマネージャー育成方法を紹介してます。

もしもMBAに興味があって、「ケースやらなきゃビジネススクールじゃない!」という考えの人には一読をおススメします。

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