おまけの時間

仕事に追われて過ぎゆく日々の“しおり”として。

ダリの彫刻作品が素晴らしい!「諸橋近代美術館」

2012年08月20日 22時44分51秒 | Weblog
初のETCにうかれながら高速道路で南下。
向かうは福島です。

知り合いから「この美術館はいいですよ」と聞いて、
休みがとれたら行こうと思っていたところです。



五色沼のすぐ近くにある「諸橋近代美術館」

なんとも美しい美術館です。
建物も綺麗ですが、その周りの美しさも特筆ものです。



中に入らなくても、この景色をボーっと眺めるだけでも楽しめました。

とは言え、美術館に来たからには収蔵品を堪能しなければ。
この美術館の特徴はサルバドール・ダリの作品のコレクションの多さです。
「柔らかい時計」の絵画が有名なダリですが、ここには同じくらい魅力的な彫刻があります。

昔は彫刻ってあんまり面白くないよな…って思ってましたが、
シュルレアリスムであるダリの彫刻を見てからは、これは面白い!と思うようになりました。



この「薔薇の頭の女性」なんてこの恰好と構成する面の切り口が最高にカッコイイ。
この部屋は写真に撮っていいとのことだったので、スマフォじゃなく、普通のカメラで写したかった。残念。

毎回思いますが、ダリの彫刻って「ジョジョ」の立ちポーズやスタンドに似ています。
いや、逆か。漫画家の荒木先生が影響を受けているのかな。




もうひとつ、写真を撮っても良い「メイ・ウエストの部屋」を模したもの。
唇はソファーになってて座れます。
座って撮りたかったけれど、いかんせん一人。これまた残念。


本家のダリ劇場美術館の「メイ・ウエストの部屋」はこんな感じです↓



ダリのコレクションは本当にいいものが揃っている気がしました。
“柔らかい時計”は初めて絵画で見たときも衝撃を受けましたが、
固い彫刻で表現された“柔らかい時計”は、違ったパワーを持っています。

絵画で圧巻なのは、やはり「テトゥアンの大会戦」ですが、
個人的に好きだったのは「ダンス(ロックンロール七つの芸術)」1957年↓

(絵葉書です)

<久しぶりに家族に絵葉書送ってみました>

そして、今回一番気に入ったのは彫刻作品の
「人の形をしたキャビネット」1982年↓


(これまた購入した絵葉書です)

なんか、自分の内面がさらされることを必死で拒否しているように思える彫刻です。
これが今回の訪問では一番心に残りました。
その大きさと質感も相まって、実に迫力あります。

ここは落ち着いて作品が堪能できますし、彫刻が楽しいです。
おすすめの美術館です。
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