縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

怒れるオジサンに

2008-09-08 20:00:09 | 最近思うこと
 前回、オジサンは医療保険の件で怒っているぞ、という話を書いたが、それ以上に怒るというか、呆れる話があった。福田首相の突然の辞任である。福田首相は、我々凡人とは違って「自分自身を客観的に見る」ことのできる立派なお方とのことであり、おそらく今回の辞任も客観的に判断した中での当然の帰結なのであろう。
 が、やはり凡人の僕には理解できない。太田君がいじめる、小沢君が言うことを聞かない、と言って駄々をこね、教室から飛び出して行った子供と大差ない気がする。まったく、勘弁して欲しい。

 と、怒ってばかりいては血圧が上がって良くないので、少し心が和む、穏やかになる話を。

 時々車の中でクラシックを聴く。ベートーヴェンの第9は意外にスピードと相性が良い。グレン・グールド(ピアニスト)の弾くバッハもお勧めだ。彼の躍動感あふれる演奏も不思議とスピードに合う。ともに信号がなく車の少ない田舎の道を走るときなどは最高。
 これとは逆に、渋滞のときに聴くのがバロック音楽。「パッヘルベルのカノン」や「アルビノーニのアダージョ」は、渋滞に疲れ、すさんだ心を癒してくれる。昔は常に“渋滞用”として車にバロックのCDを置いていた。渋滞好きの人などいないと思うが、東京に住んでいるとやはり渋滞は避けられない。その苦難を黙ってひたすら耐えるか、バロックの助けを借りて心穏やかにやり過ごすか、僕は後者を選んだのである。一度皆さんも試してみては如何だろう。

 音楽で心穏やかに、やさしい気持ちに、というのから、ある曲を思い出した。岸田智史の『きみの朝』である。もう30年近く前の古いヒット曲だが、その中に「コーヒー一杯分のやさしさを そそぎ込む 僕の歌よ」というフレーズがあった。

 今はスターバックス等に押され、めっきり少なくなったが、僕は喫茶店が好きだ。マスターが1杯ずつ、丁寧に、いとおしんで入れてくれるコーヒー。そのコーヒーを飲みながら、本を読んだり、ただぼーっと考え事をしたりして過ごす時間。ただコーヒーがおいしいとか、あったかい・温まるからというのではなく、コーヒーを飲みながらくつろぐ、そんな安らかな時間すべてを指して“コーヒー1杯分のやさしさ”と言うのだろう。そんなことを考えたせいか、今でもこの表現が記憶に残っていたのである。

 実は、退職したら喫茶店を開くのも悪くないな、と思っている。地球温暖化に環境問題、エネルギーや食糧の問題、更には我が国においては高齢化問題など、なかなか将来に明るい展望は見えない。だからこそ、せめて自分や自分の周りの人たちにだけでも、“コーヒー1杯分のやさしさ”を感じられる空間を提供できたらと思うのである。
 喫茶店なんか儲からないのでこれは道楽である。そのため、まずは退職までにその後の生活に困らないだけのお金を稼がなくてはならない。はてさて、どうなることやら。

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