縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

アランフェスを聴きながら

2006-10-25 23:58:00 | 芸術をひとかけら
 アランフェス協奏曲を聴いている。もうすぐ12時。深夜、若干近所迷惑かもしれないが、少し大きめの音でCDを掛けている。一つにはゆったりとした夜を楽しみたいから。もう一つ、これは結構切迫した理由だが、猫がうるさいからである。おとといの記事に書いたが、ここ数日、猫が鳴き続けている。猫初心者の僕は戸惑ってしまったが、妻曰く、盛りが付いて鳴いているだけとのこと。避妊手術をしたと聞いたし、おまけに、もう20歳のおばあちゃん猫なのに、本当に恐れ入ってしまう。愛は生きるためのエネルギーであり、それがウチの猫の長生きの秘訣なのかもしれない。

 それはさておき、アランフェス協奏曲。あのロドリーゴの有名な曲だが、クラシックではなくジャズ、ジム・ホールのCDを聴いている。ジャズではマイルス・デイヴィスの『スケッチズ・オブ・スペイン』の中のアレンジが有名だが、この演奏も良い。ジム・ホールのギターは勿論、チェット・ベイカーのトランペットにローランド・ハナのピアノがなかなかの優れものだ。
 アランフェスの第2楽章、哀愁のある美しいメロディ。ジム・ホールはじめ皆の抑制の利いた、静かで、それでいて畳み掛けるような、重厚な演奏が続く。テーマの合間に入るソロ、トランペットやサックスのソロは物悲しく、そして美しい。

 ジャズにはバーボンが似合う、というのが僕の持論。ジャズはアメリカが発祥だし、また、そのせいかジャズのお店はバーボンを出すところが多い。今はウイスキーの人気が落ちているので断言はできないが、少なくとも、昔、僕がジャズを聴きはじめた頃はそうだった。
 僕のお気に入りはジャック・ダニエル(厳密にはテネシー・ウイスキーでバーボンではないが)。当時は並行輸入などなく、今と違ってウイスキーは高かった。勤めて間もない僕に1本1万円以上するジャック・ダニエルをキープするのはかなり勇気の要る出費だったが、雰囲気に浸るため無理をしていた。若気の至りか、まずは形から入ったのだろう。

 そんな昔を思い出しながら、思わずバーボンを飲みたくなった。と言いつつ、今日は既に飲んで帰って来たところだから止めておこう。それに、そもそも家にバーボンはない。気が利かない(もっとも最近はバーボンに限らずウイスキーのある家自体少ないと思うが)。
 いずれにしろ、演奏に酔わせ、思わずバーボンを飲みたくさせる、このジム・ホールのアランフェス、名演に違いない(って、理由が無茶苦茶?)。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。