縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

魚市場とダミ声の法則(?)

2006-03-15 22:51:39 | おいしいもの食べ隊
 先週書いたが、月島に住んでいる。築地はすぐ近くだ。そのため土曜日の朝、よく築地に散歩がてら買い出しに行く。正確には、妻は買い出しに、僕は荷物運びに、である。
 季節による魚の移り変わりを見るのは楽しいし、それに、場内で馴染みのお寿司屋さんにばったり会ったり、仲卸で働いている居酒屋の大将を見掛けたりと、それはそれで違ったおもしろさもある。そう、築地や月島辺りでは仲卸と飲食店を一緒にやっている人が結構多い。

 「魚市場とダミ声の法則」と聞いて、魚市場の人はいつもセリで声を枯らしているからダミ声が多いんだ、と思ったあなた。ふっ、まだまだ甘いな。これはそんな単純なものではない。不思議な偶然の話だ。

 買い出しの後はたいてい「かとう」に行く。場内の魚がし横丁の8号館にある定食屋だ。「大和寿司」や「寿司大」に大勢行列しているのを横目で見ながら、僕らはすんなりと「かとう」に入る。好き好きの問題だからとやかく言わないが、僕は、確かにお寿司もおいしいが、あれだけ並んで食べるものかな、と思う。その点、「かとう」は味、値段、入りやすさ等々、場内で一番のお勧めの店だ。
 そして、ここの看板(?)おばあちゃんが、ドラえもん真っ青のダミ声なのである。

 「いらっしゃ~い」とおばあちゃん。定食屋といいつつ、僕らはいつも魚をつまみに酒を飲む。朝の6時だろうが7時だろうが、飲む。「刺し盛り(=刺身盛り合わせ)とビ~ルぅ~~」と独特のダミ声。この声を聞くと、うまい魚を食うぞ、という期待感が俄然と盛り上がる。ここまで来れば、あなたも築地通だ。実際、うちのご近所さんの中でも「かとう」の人気は高い。とにかく魚がうまい。冷凍や養殖は使わず天然のみというこだわり。刺身もいいが、煮魚もおいしい。あと、お浸しや煮物などの野菜もおいしい。騙されたと思って、一度行って見て欲しい。

 法則というからには一人だけではない。会ってしまいました、沼津で。魚市場の近くに「丸天」という海鮮料理の店がある。ここの売りは、魚が新鮮であることと、なんでもでかいこと。焼き魚、煮魚、かき揚げなど、一人で食べるのは一苦労だ。これからの季節、生の桜海老やしらすを食べることが出来るので、ちょっと遠出をしては如何だろう。
 さて、ここのダミ声の主はおばちゃん店員のボス的な女性。年の頃は、おばちゃんと呼ぶか、おばあちゃんと呼ぶか、ちょっとビミョーな感じである。やはり彼女もダミ声で「いらっしゃ~い」と僕らを迎えてくれる。注文を繋ぐのもやっぱりダミ声。

 うーん、魚市場とおいしい魚とダミ声、本当に何か関係あるのかな。そういえばドラえもんって猫なんだよな。魚が好きなんだ。もしや、これはドラえもんの陰謀か?謎は深まるばかりである。

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