縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
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WBC 日本 韓国を破り決勝進出

2006-03-19 23:31:10 | 最近思うこと
 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が韓国を6-0で破り決勝進出を決めた。上原の好投と福留の代打2点本塁打など終盤の集中打による勝利である。漸く打線が奮起し、次のキューバ戦も期待が持てそうだ。
 2次リーグで韓国に負けた段階では万事休すと思ったが、メキシコのおかげでこの準決勝に進むことができた。一度緊張の糸が切れ、開き直った日本に対し、韓国は兵役免除の特典を獲得し安堵感というか若干ハングリーさが薄れていたのかもしれない。もっとも実力的には日本の方が上だと思うので、まあ順当な結果と言えなくはない。

 本大会、日本チームの活躍にケチをつけるつもりは毛頭ないが、なかなか“順当”とは言えない展開になっている。アメリカをはじめプエルトリコ、ベネズエラのメジャー軍団が2次リーグで敗退した。アメリカとともに優勝候補筆頭と言われたドミニカも準決勝でアマのキューバに敗れた。

 理由はいくつか挙げられている。第一にメジャー選手の準備不足。既にシーズン入りしているキューバ、事前に合宿を行うなど準備をしてきた日本や韓国。これに対しメジャーの選手は自らのレギュラーシーズンに向けた調整優先で、オープン戦に出る代わりに取り敢えず来ました、といった感じだ。
 第二にモチベーションの違い。キューバはナショナル・チームとして国の威信を懸けて戦っているし、日本や韓国の選手にとっては国の威信とともに、メジャー入りへのアピールの意味合いもある。一方メジャーの選手にしてみれば、ここで頑張っても年棒が増えるわけではないし、却って怪我でもしたら大変だ、ということになる。
 メジャー選手の参加辞退が多くベストメンバーが組めなかったという話もあるが、これは松井、井口を欠く日本にしても同じだ。ただ、プロのいないキューバは当然ながらベストメンバーだし、韓国もメジャーの選手は全員呼び戻したようだから、両国にマイナス材料がなかったのは事実である。

 いずれにしろ、野球の本家本元、アメリカの面子は丸潰れだ。と、思ったら、どうもそうでもないらしい。そもそもWBCは世界の実力No.1を決める大会ではない。サッカーのワールドカップとは違う。HPを見たところ、確かに野球の国際的な普及が目的と書いてある。アメリカにしてみれば、日本は知っている選手は片手にも満たないが、その割りには頑張っている、といった程度である。WBCよりは今シーズンのヤンキース、あるいはレッドソックスの調子はどうかという方が関心事のようだ。

 しかし、そうは言いながらも選手にはメジャーとしてのプライドがある。日本が優勝しようが、アマのキューバが優勝しようが、それは耐え難いことに違いない。次回は出場辞退の選手もいなくなるだろう。
 そのアメリカのドリームチームを、日本のピッチャーがきりきり舞いさせる姿を見てみたい。ベーブ・ルースらを抑えたという伝説の沢村栄治のような活躍を。けれども悲しいかな、豊かになりハングリー精神を失った日本、それに少子化も加わり、スポーツでの活躍を期待するのは難しいのだろうか。日本の野球もモンゴル・パワーに屈する日がいつか来るのだろうか。野球の普及という意味では喜ばしい話だろうが、そう簡単に割り切れない話である。

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