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特殊相対性理論・電磁気学・数学

物理の暗黒面や面白い問題など。

Σ[1≦i<j≦n] (ai-aj)(bi-bj) = nΣ[i=1,n]aibi-(Σ[i=1,n] ai)(Σ[i=1,n] bi) の証明

2020-06-11 22:32:19 | 算数


以上


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曲線 y=x²上の3点とある関係にある点の軌跡

2020-06-03 12:09:40 | 算数

1. まえがき

 曲線 y=x²上の3点とある関係にある点の軌跡を求める問題があった。

2. 問題

 曲線 y=x²上に3点P,Q,Rがある。点PからQに向かうベクトルをPQ>とする。すると 
 PS>=PQ>+PR> を満たす点Sをとる。また、点Pを固定して、∠QPR=90゜を保ちな
 がら点Q,Rを移動
するとき、点Sの軌跡を求めよ。

3. 計算

 点Oを原点、点P,Q,Rの座標を(p,p²),(q,q²),(r,r²)とする。すると
   PQ>=<q-p,q²-p²>, PR>=<r-p,r²-p²>、PS>=<q+r-2p,q²+r²-2p²>
 であり、点Sの位置ベクトルは
   OS>=PS>+OP>=<q+r-2p,q²+r²-2p²>+<p,p²>=<q+r-p,q²+r²-p²>
 となる。つまり、Sの座標は
   x=q+r-p・・・・・①
   y=q²+r²-p²・・・・②

 また、PQ>とPR>は直交するから、内積を取って
   0=(PQ>)・(PR>)=(q-p)(r-p)+(q²-p²)(r²-p²)=(q-p)(r-p){1+(q+p)(r+p)}
    → 1+(q+p)(r+p)=0
    → -qr=1+(q+r)p+p²・・・・③

 すると➂は①の xを使って
   -qr=1+(x+p)p+p²=1+px+2p²・・・・④

 また、(x+p)²=(q+r)²=q²+r²+2qr → q²+r²=(x+p)²-2qr なので②から
   y=(x+p)²-2qr-p²=x²+2px-2qr
 ④を使って
   y=x²+2px+2(1+px+2p²)=x²+4px+2+4p²=(x+2p)²+2・・・・⑤

以上


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絶対値が作るグラフ図形

2019-09-13 07:32:45 | 算数

1. まえがき
 絶対値を使うと角のある面白い図形が描ける。それを紹介する。

2. グラフ
 (1) 図1に示すものはよく知られている。1、3、4番目は放物線、円、双曲線に対応している。



 (2) 図2は、少し複雑な折れ線。



 (3) 図3は3角形から5角形まで。
  最初のグラフについて説明すると、y→ -y としても同じなので、x軸に対して対称となるか
  ら y≧0 のみ調べればよい。x,y≧0 の第1象限のとき、2y+x=1 のグラフとなる。x<0,y≧0
  の第2象限のとき、y+|x+y|=1 となる。さらに、x+y≧0 のとき、2y+x=1 となる。これ
  らを合わせると、1=2y+x≧-2x+x=-x、つまり、x≧-1 となる。以上を合わせて、
     -1≦x≦1 のとき、2y+x=1
  残りの、x+y<0 のとき、y-(x+y)=1 → x=-1 となる。これで、y≧0 のグラフがわかった。

  なお、2番目の4角形は図1の3番目の四角形を45゜座標回転したものになる(大きさは異な
  る)。



 (4) 図4は6角形と8角形。
   最初のグラフは、(x,y)→(-x,-y)としても同じなので、原点で点対称になるから、y≧0 の
   のグラフを調べればよい。第一象限の時、x+y+x+y=2 → x+y=1 となる。第二象限の
   とき、-x+y+|x+y|=2 となる。さらに、さらに、x+y≧0 のとき、y=1、x+y<0 のとき
   x=-1 となり、y≧0 のグラフがわかる。

3. あとがき
 3次元空間ではもっと複雑面白い図形があるが複雑すぎる。

以上


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2次不等式の未知数の範囲に整数が含まれる条件

2019-08-06 17:34:15 | 算数

つぎの東大入試実戦模試の問題というのがあった。
[問題]
 xの2次不等式 2x²-4ax+a²-b≦0 が任意の実数aに対して、整数解をもつような実数bの
 範囲を求めよ。

 はじめ、問題の意味が分からなかったが、不等式の解 xはある範囲を持つが、その範囲に
 整数が含まれる条件を示せ。という意味だった。

[解]
 2x²-4ax+a²-b≦0 → 2(x-a)²-a²-b≦0 → 2(x-a)²≦a²+b 

 任意のaに対して、この式を満たすには、a=0とすると、
   b≧0・・・・・①
 である。したがって、aのよらず常にこれを満たす必要がある。このとき、2x²≦b だから
 必ず、x=0 という整数解がある。したがって、これ以降は
   a≠0・・・・・②
 で議論する。つぎに
   2x²-4ax+a²-b=0
 の解は

   x={2a±√(4a²-2(a²-b))}/2=a±{√(2a²+2b)}/2
 となる。
 したがって、①②から重根も無く、2つの実根となり、それをα、β(α≦β)とすると
   α=a-{√(2a²+2b)}/2 , β=a+{√(2a²+2b)}/2
   β-α=√(2a²+2b)
 となる。不等式は 2(x-α)(x-β)≦0 となり、解の範囲は
   α≦x≦β
 となる。つまり、xの範囲は、x=a を中心として、幅(β-α) の間にある。

1. |a|≧1 とすると
   β-α=√(2a²+2b)≧√(2+2b)>1
 となる。つまり、aが整数の間のどこにあろうと(β-α)の範囲は必ず、xは整数を含む。し
 たがって、任意のaのうち、|a|<1の範囲を考えればよい。

2. 1/2≦|a|<1 のとき・・・・③
 このとき、aからの距離の短い整数は±1で、その距離は 1-|a| となる。つまり aが変化し
 ても常に
   (β-α)/2={√(2a²+2b)}/2≧1-|a|
 を満たす bを求めればよい。両辺を2乗して整理すると
   b≧(|a|-2)²-2
 となるが、③の範囲で右辺の最大値はグラフから明らに、|a|=1/2 での1/4だから
   b≧1/4・・・・・④
 となる。

3. 0<|a|≦1/2・・・・・⑤
 このとき、aからの距離の短い整数は 0で、その距離は |a| となる。つまり aが変化しても
 常に

   (β-α)/2={√(2a²+2b)}/2≧|a|
 を満たす bを求めればよい。両辺を2乗して整理すると
   b≧a²
 となるが、⑤の範囲で右辺の最大値は明らかに |a|=1/2 での1/4だから
   b≧1/4・・・・・⑥
 となる。

4.
 以上の、①➃⑥から
   b≧1/4
 とすればよい。

以上


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x^2+ax+b=0の根が|x|>1を満たすときのa,bの範囲を求む

2019-03-03 17:53:47 | 算数
あるサイトに下記の質問があった。ヒントに従うと解けたが、面白いので紹介する。

[問]x²+ax+b=0が実数解を持つ。それらが|x|>1であるときの条件を求め、それを満たす点a,bを
  ab平面に図示せよ(a,bは実数)。

[解] 解を x₁=(-a+√(a²-4b))/2 , x₂=(-a-√(a²-4b))/2 とします。

1. まず、a²-4b≧0 です。b≦a²/4 ・・・・①
 ですから、等号の放物線の下側となります。

2. x₁>1 , x₂>1 のとき
 -a+√(a²-4b)>2 , -a-√(a²-4b)>2 これを並び替えると
   √(a²-4b)>2+a , -√(a²-4b)>2+a

 このとき、√(a²-4b)≧ -√(a²-4b) は自明だから、後者だけ成立すればよい。
 まず、左辺は0以下だから 2+a<0、つまり、a<-2 ・・・②
 上の両辺が負であることに注意(不等号の方向)して2乗すると
   a²-4b<4+4a+a² → b>-a-1・・・・③
 これで、①②③から図のように、領域ABCが指定できた。ABの線は含まれるが、BCの線とB点は
 含まれない。

3. x₁<-1 , x₂<-1 のとき
   -a+√(a²-4b)<-2 , -a-√(a²-4b)<-2
 これも上の2項と同様に議論できるが簡便のため、両辺に(-1)を掛けて変形すると
   -(-a)-√((-a)²-4b)>2 , -(-a)+√((-a)²-4b)>2
 となって、2項の条件で、a→(-a)としたものと同じだから、2項の結論の領域とb軸に対称な
 a>2 側にある領域 DEFとなる。

4. x₁>1 , x₂<-1 のとき
 -a+√(a²-4b)>2 , -a-√(a²-4b)<-2 後者を変形して
   -a+√(a²-4b)>2 , a+√(a²-4b)>2

(1) a≧0 のとき・・・④
  a+√(a²-4b)≧-a+√(a²-4b) は自明なので -a+√(a²-4b)>2 だけ
 満たせばよい。2+a>0なので、-aを移行して両辺を2乗すると
   -4b>4+4a → b<-a-1・・・・⑤
 したがって、①④⑤により、領域GHIが求まる。

(2) a<0 のとき・・・・⑥
 同様に、a+√(a²-4b)>2 だけ満たせばよい。2-a>0 なので、aを移項して、2乗すると
  -4b>4-4a → b<a-1・・・・⑦
 したがって、①⑥⑦により、領域GHJが求まる。

 (1)(2)まとめて、IHJの領域がもとまり、IHJのオレ線は含まれない。

5. x₁<-1 , x₂>1 のとき
  -a+√(a²-4b)<-2 , -a-√(a²-4b)>2 前者の両辺に(-1)を掛けると
  a-√(a²-4b)>2 , -a-√(a²-4b)>2 となる。さらに
  a≧a-√(a²-4b)>2 , -a≧-a-√(a²-4b)>2 つまり a>2かつ、a<-2

 となり、このような aは存在しない。以上ですべての条件と領域が求められた。

6. なお、B,E点で、直線は放物線の接線となっている。それは1項で b=a²/4, b=-a-1 からbを
 消すと、(a+2)²=0となって、交点が重根となることからも明らか。


以上

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