Box of Days

~日々の雑念をつらつらと綴るもの也~ by MIYAI

アムネスティの想い出

2004年07月28日 | old diary
 どうにかライヴ・レポを書き終えた。ふぅー。思えばほんの5ヶ月前までは、The Whoのライヴ・レポを書いてる自分なんてこれっぽちも想像していなかった。思いつきもしなかった。それくらいThe Whoの来日公演なんてあり得ないと思っていた。ところが、今ではそれが現実のものとなり、自分があんな素晴らしい経験をしたなんて、ほんとに信じられない。まったくなにが起こるかなんてわからないもんだな。希望をもって生きていこう。

 ここでいう“希望”とは、もちろんスプリングスティーン来日のことである。来年のロック・オデッセイでいいから、トリがKISSでもいいから、来ておくれよ。

 僕が初めてスプリングスティーンを観たのも、思えばロックフェスみたいなものだった。1988年東京ドームで行われたアムネスティ・インターナショナルのツアー。他にもユッスー・ンドゥール、トレイシー・チャップマン、ピーター・ガブリエルなどが参加していた。ただし、観客のほとんどはスプリングスティーン目当てで詰めかけており、このことは本人に単独公演以上のプレッシャーを与えていたようにも思う。

 このときには既に『Tunnel of Love』ツアーを行っていたスプリングスティーンだったが、そんな状況もあってだろうか、『Born in the U.S.A.』ツアーのダイジェストという当時の客のニーズを最大限に尊重したセットリストで僕らの前に登場した。今と違って海外でのセットリスト情報などまともに入ってこなかった時代だから、あの“Born in the U.S.A.”のイントロが鳴り響いた瞬間の驚きと高揚は、それは凄まじいものだった。それからきっちり1時間30分。押し引きまったくなし、ただただ前進あるのみの、まさにがぶり寄りな怒濤のライヴを展開。この日の演奏を観たことは、いろんな意味で僕のスプリングスティーン観に決定的な影響を与えたし、ひいては僕の生き方そのものにも色濃い影を落とすこととなった。

 The Whoのライヴ・レポを書きながら、ふとそんなことを思い出したりした。スプリングスティーンがライヴをやったら、次のKISSのとき会場はきっとガラガラだぜ(もうトリがKISSということになっている)。