今日は、ちょっと気合入れて書きます。
イアン・カーの‘ベラ・ドナ’ですが、このアルバムもイギンボトム同様、ホールズワース信奉者にとっては、長らく幻の逸品になってました。
'03年に、ストレンジデイズから紙ジャケで出まして、私も昨年ようやく邂逅を果たしました。
レコーディングは'72年7月ということで、ちょうど先生が27歳になる寸前の音ですね。
当時26歳なんですね・・てことは、イギンボトムの時は23歳位でしょうかね。
ちなみに先生のバースデーは、'46年8月6日とのことです。
この盤のライナーで、松井功氏が‘ベラ・ドナ’というタイトルの由来について、
・ナス科の植物の名前(ジャケットに写ってる赤い花?)
・美しい淑女の意(同じく本人の横におねーちゃんが・・)
・薬の名前(鎮痛薬、瞳孔拡散剤、毒薬)
てな、多様な意味を象徴していると述べられております。
蛇足ながらこの薬とは、「アトロピン」の事の様で、A.クリスティの小説にも、ネタとしてよく登場するそうです。
これは医療従事者の身内から聞きました。
イアン・カーはジャズ・トランペッターでNUCLEUSのリーダーでした。
ホールズワース先生は、'72年にこのバンドに合流したそうで、その関係でリーダーのソロ作に誘われたんでしょうね。
ただ、クレジット名が間違ってたり(ALAN!)ソロが少ないなど、先生への扱いがぞんざいです。
先生がすぐに辞めちゃったのも、その辺の理由からかもしれませんね。
音は、全体的にゆったりとしたジャズ・ロックのセッションといった感じで、テーマ以外ほとんどワン・コード(スケール?)の中でのインプロビゼーションの応酬です。
では、曲別に先生の活躍状況なんぞを。
#1.Belladonna
:ほとんどバッキングのみ。
ただし、シングルコイルぽい音と、ワウをつかってるような感じがします。
#2.Summer Rain
:出番無し。でもかっこいい曲です。
#3.Remadione
:最後にやっと出番が!ファズをかけたような、結構ハードな音色で、なんとチョーキング連発!
若気の至りというとこでしょうかね。(笑)
#4.Mayday
:シングルコイルの音使ってますね・多分。
SAXの裏で、はっきりとワウを使ったバッキングにさりげなく裏ノート入れてます。
#5.Suspension
:トランペットメインのスローな曲で、ピキピキのショボいシングル・ノートのバッキングのみ。
#6.Hector's House
:待ってました!超高速ソロ弾きまくり!速い速い!でも、往年のレガートはまだお預けで、H.O&P.Oの連発、しかもピッキングはかなり荒い。
しかし、この時代背景と年齢を考えると、当事の反響がすごかったことはこの1曲ではっきり分かりますね。
先生の公式HPにバイオグラフィーがほぼ完璧にまとめてありますが、その中で‘イギンボトムズ・レンチ’と‘ベラ・ドナ’に関しては、‘やったことは認めるが、悪夢と思いたい’なんて書いてます。
私のブックマークからでも入れますので、是非覘いてあげてください。
・・なんて、もうみんな見てますよね。(笑)
そうそう、パーソネル紹介を忘れてました。
トランペット、フリューゲルホン:イアン・カー(Ian Carr)
テナー&ソプラノサックス、アルト&バンブーフルート:ブライアン・スミス(Brian Smith)
フェンダーローズ:デイヴ・マクレー(Dave Macrae)
ベース:ロイ・バビントン(Roy Babbington)
ドラム:クライブ・タッカー(サッカー?)(Clive Thacker)
パーカッション(#1,3,4 のみ):トレバー・トムキンス(Trevor Tomkins)
ギター:先生 (Allan Holdsworth)
そんで#1,4,5,6 のみエレピで、盟友ゴードン・ベック!(Gordon Beck)
・・ほお、このころからの付き合いだったのね。
(05/11/25修正)
生年はどうも'48年ではなく'46年が正解のようです。記事修正しました。
イアン・カーの‘ベラ・ドナ’ですが、このアルバムもイギンボトム同様、ホールズワース信奉者にとっては、長らく幻の逸品になってました。
'03年に、ストレンジデイズから紙ジャケで出まして、私も昨年ようやく邂逅を果たしました。
レコーディングは'72年7月ということで、ちょうど先生が27歳になる寸前の音ですね。
当時26歳なんですね・・てことは、イギンボトムの時は23歳位でしょうかね。
ちなみに先生のバースデーは、'46年8月6日とのことです。
この盤のライナーで、松井功氏が‘ベラ・ドナ’というタイトルの由来について、
・ナス科の植物の名前(ジャケットに写ってる赤い花?)
・美しい淑女の意(同じく本人の横におねーちゃんが・・)
・薬の名前(鎮痛薬、瞳孔拡散剤、毒薬)
てな、多様な意味を象徴していると述べられております。
蛇足ながらこの薬とは、「アトロピン」の事の様で、A.クリスティの小説にも、ネタとしてよく登場するそうです。
これは医療従事者の身内から聞きました。
イアン・カーはジャズ・トランペッターでNUCLEUSのリーダーでした。
ホールズワース先生は、'72年にこのバンドに合流したそうで、その関係でリーダーのソロ作に誘われたんでしょうね。
ただ、クレジット名が間違ってたり(ALAN!)ソロが少ないなど、先生への扱いがぞんざいです。
先生がすぐに辞めちゃったのも、その辺の理由からかもしれませんね。
音は、全体的にゆったりとしたジャズ・ロックのセッションといった感じで、テーマ以外ほとんどワン・コード(スケール?)の中でのインプロビゼーションの応酬です。
では、曲別に先生の活躍状況なんぞを。
#1.Belladonna
:ほとんどバッキングのみ。
ただし、シングルコイルぽい音と、ワウをつかってるような感じがします。
#2.Summer Rain
:出番無し。でもかっこいい曲です。
#3.Remadione
:最後にやっと出番が!ファズをかけたような、結構ハードな音色で、なんとチョーキング連発!
若気の至りというとこでしょうかね。(笑)
#4.Mayday
:シングルコイルの音使ってますね・多分。
SAXの裏で、はっきりとワウを使ったバッキングにさりげなく裏ノート入れてます。
#5.Suspension
:トランペットメインのスローな曲で、ピキピキのショボいシングル・ノートのバッキングのみ。
#6.Hector's House
:待ってました!超高速ソロ弾きまくり!速い速い!でも、往年のレガートはまだお預けで、H.O&P.Oの連発、しかもピッキングはかなり荒い。
しかし、この時代背景と年齢を考えると、当事の反響がすごかったことはこの1曲ではっきり分かりますね。
先生の公式HPにバイオグラフィーがほぼ完璧にまとめてありますが、その中で‘イギンボトムズ・レンチ’と‘ベラ・ドナ’に関しては、‘やったことは認めるが、悪夢と思いたい’なんて書いてます。
私のブックマークからでも入れますので、是非覘いてあげてください。
・・なんて、もうみんな見てますよね。(笑)
そうそう、パーソネル紹介を忘れてました。
トランペット、フリューゲルホン:イアン・カー(Ian Carr)
テナー&ソプラノサックス、アルト&バンブーフルート:ブライアン・スミス(Brian Smith)
フェンダーローズ:デイヴ・マクレー(Dave Macrae)
ベース:ロイ・バビントン(Roy Babbington)
ドラム:クライブ・タッカー(サッカー?)(Clive Thacker)
パーカッション(#1,3,4 のみ):トレバー・トムキンス(Trevor Tomkins)
ギター:先生 (Allan Holdsworth)
そんで#1,4,5,6 のみエレピで、盟友ゴードン・ベック!(Gordon Beck)
・・ほお、このころからの付き合いだったのね。
(05/11/25修正)
生年はどうも'48年ではなく'46年が正解のようです。記事修正しました。