D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

TEMPEST('73)/TEMPEST

2005-10-23 21:41:54 | allan holdsworth
私が持ってる音源は、テンペストの2枚のアルバムのコンピュレーション版なので、今日の肴は、写真の右側の方になります。
一応、別々にもCD化されてます。

この1stは、'72年10~11月にレコーディングし、'73年1月にリリースされました。
つまり、アラン・ホールズワースとしては‘ベラ・ドナ’の3ヶ月後の音なんですが、あまりにも違いすぎます。
芯が太くハードな、どちらかと言えばこの2~3年後のライフタイムの頃に近い感じの音です。

私の推測ですが、‘ベラ・ドナ’の頃には、すでにハード・ロックのドライブした音でのプレイは確立されており、先生の起用もこの辺にあったのが、話題性のブレを恐れたカーは、あえて自分のソロではギターの音色を抑えて、ハードなプレイ自体もかなり制限させた中でのレコーディングだった。
・・んで、欲求不満を感じた先生は、ハイズマンと新しいグループへ走った。
・・この頃の先生は、かなりハード・ロッカー・モードだったのではないか!?
でも、そう考えた方が、この後の展開に納得がしやすいんですよね。
27歳だしね!やりたい盛りだし!(笑)

パーソネルは
ボーカル:ポール・ウイリアムス。(Paul Williams)
彼は‘i.o.u’バンドのメンバーで来日しましたよね。
この頃はかなり野生的だったようで!
ドラム:ジョン・ハイズマン。(Jon Hiseman)
完全にロック・ドラマーです。
イアン・ペイスみたいな感じで、かなり上手い。
先生とは、‘i.o.u’が出る前まで一緒にがんばっていたそうで、音源があるはずですが、いずこ?このバンドのリーダーでした!
ベース:マーク・クラーク。(Mark Clarke)
よく知りませんが、甘いボーカルのいいプレイヤーです。
ギター:ホールズワース先生。(Allan Holdsworth)
2ndが録られる前にポールと辞めちゃったそうで、代わりにはいったオリー・ハルソール(Ollie Halsall)がまったく違うタイプなんで、2ndは別バンドと思ったほうが良いと思います。

では、音の方へ!

#1.Gorgon
:ミドルテンポのへヴィーなハードロック。音が太い!

#2.Foyers Of Fun
:クリームのサンシャイン・ラブを彷彿させるシングル・リフの曲。
パワー・コード使ってるし!(今では、考えられへん!笑)
ソロのラインもかぶせているみたい。

#3.Dark House
:スロー・バラード調からへヴィーな展開がかっこよい。
ノン・ディストーションのワウをかませたカッティング。
カシャカシャカシャと空ピッキングなんて、今ではあり得ないプレイ!

#4.Brothers
:Zep.の‘アキレス・ラスト・スタンド’風のプログレ・パンク?
この曲のソロが、多分一番かっこいいのでは!

#5.Up And On
:シングルノートのリフにたたみかけるドラム。すごい!

#6.Grey And Black
:フォーク調のオルガンバックの歌。
多分マークが歌ってるみたい。先生は出番なし?
【H20.7.24追記】ライヴではウィリアムスと先生がコーラスで参加してます。

#7.Strangeher:(なんて読むんかな?)パワー・ブギー。
なんとロックンロールです。
先生がロックンロールなんて、またまたあり得ない!

#8.Upon Tomorrow
:5/4拍子~6/8拍子の曲。
のっけからイントロで展開されるのは、なんと先生のヴァイオリンです!
結構かっこいいですね。
なぜか、ギターと音色が似てるし・・不思議だ!
多分、この曲がハイライトなんでしょうね。

改めてこう聞いてみると、先生も一通りのことはやってきてるんだな、と思いました。

テンペストのことも、自身のプロフィールで、キャリアとしてちゃんと認めておられますし、オリーからアーミングのヒントをもらったなんて発言もありましたし、このバンドは、彼にとってかなりのターニング・ポイントだったと思うのですが、いかがでしょうか?




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
bbcの音源がついた (taha)
2005-12-05 23:40:47
2枚組が出ましたネ!

1枚目がオリジナルの2枚をひとつにまとめたもの。

そして、ホーさんとハルソールのツイン・ギターが収録されたライブ音源です。以前ブートで出た同じ音源ですが、オフィシャルで発売です。

持っていらっしゃいますよネ!
返信する
tahaさんようこそ (elmar)
2005-12-06 08:13:55
知らなかった!情報ありがとうございます。

ブートの分を手に入れるべきかどうか迷ってました。

さっそく探してみますよ!
返信する
Unknown (evergreen)
2007-04-04 22:08:49
こんばんは!おもしろく拝見いたしました。
先生(>。<)のこの音盤はかなりハードロックしていてかっこいいと思います。
どうも私の中で先生は偏屈な感じのギターのイメージで、はい。すみません。
で、問題の8ですが・・・そうですか!先生ですか。私はコロシアムの曲調なんで、ハイズマンも何だかこの曲でいきいきしてて・・・
ギターもクレムソンに聴こえちゃったんですよ~
もう一回聴き直して見ますね!
先生もこの頃はハードだったんですね!
TBありがとうございます。

オリーも大好きで、先生と一緒にやった音盤実は未聴なんですよ。すごいことになってる感じでGETして聴いて見ます~
TBありがとうございました。こちらからも送らせて頂きますね!
返信する
evergreen様 (elmar35)
2007-04-05 22:43:13
コメント&TBありがとうございます。
これはBlog始めた頃の記事なんで、今読むとちょっと恥ずかしいです。
・・偏屈・・はいその通りですよ。(爆)
尾の人、若い頃から人の迷惑を顧みずやりたい放題やってますからね。

オリーとの共演はTempestの"Under The Blossom"The Anthologyというタイトルで輸入版なら入手可能です。
↑の2枚+2期面子によるまるでビートルズのようなポップな幻の3rd用の音源+ブートで出回ってたBBC放送音源のライヴが2diskで収録されてます。
是非お聴き下さい!
返信する