D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Destination('09)/ MSM Schmidt

2014-07-20 15:45:00 | alex machacek
Alex Machacek客演シリーズが、性懲りもなくまだまだ続きます。

このネタは、ドイツ人のコンポーザー、プロデューサーであるMichael Schmidt (aka MSM Schmidt)の何枚目かのソロ作"Destination"です。
このミヒャエル・シュミット自身の詳細は全く持って不明なのですが、ソロ作が複数出ており、それぞれ有名処で固められているあたりから、それなりに力のある方なのかもですね。
で、その音楽性にも偏った処がなく、まさにモダンジャズ的な感じ。
ただ、構造は至ってシンプルなのですが、結構重厚な感じで、ディテールにかなり拘りがあり、どの曲もじっくりと創り込まれた感が満載です。
変拍子や転調が繰り返され、聴き方によっては少しプログレ的かもですね。

・・とにかく重厚です。

personnel:
MSM Schmidt (composer,kb)
Dean Brown (g on#1,2,6)
Dave Carpenter (aco-b on#3,11,12)
Brandon Fields (sax on#3,13)
Ric Fierabracci (b on#1,6)
Mitchel Forman (kb,synths on#2,3,5,7,9,10,11,13)
Walt Fowler (trumpet on#3,10,13)
Wolfgang Haffner (d on#3,11,12)
Jimmy Haslip (b on#2,4,7,8,10,13)
Scott Kinsey (kb,synths on#4,8)
Chuck Loeb (g on#9,10)
Alex Machacek (g on#4,8)
Mike Mainieri (vibes on#1,11)
Eric Marienthal (sax on#9,10,13)
Mike Miller (g on#3,13)
Simon Phillips (d on#2,4,7,8,10,13)
Joel Rosenblatt (d on#1,6,9)
Tom Scott (sax on#2,6)
Steve Tavaglione (sax,EWI on#4,7,8)
Kai Thomsen (kb,synths on#8)

こんな感じで、結構豪華ですよね。
中には、故デイヴ・カーペンターの名もあったりと、AH関係者も複数含まれております。
ミッチェル・フォアマン、ジミー・ハスリップ、サイモン・フィリップスあたりの重用が目立ってますね。

tracks:
1.New East
2.Mr. Weasel
3.Strangest Feelings
4.Running Home
5.Piano Interlude
6.7 Grooves 2 Heaven
7.Hey Jimmy
8.Final Chapter
9.Miami Revisited
10.Mongolian BBQ
11.Song For An Unknown Friend
12.D.C.
13.There Are No Rules

で、インプレ。

個人的にはマイク・ミラーのプレイに光るものを感じさせられましたね。
この方、Gino Vannelliのバンドなどで活躍されてましたが、本作のソロでも凄く存在感が高いです。
正直ここまで弾ける方だとは思ってもみなかったですが、実に素敵なギターですよん。

ちょっと面白いのが#5"Piano Interlude"でのフォアマンによるソロ・ピアノ。
シュミット自身ではなく他人に弾かせている、ってのがミソなのでしょうね。
短いけど、とても美しい曲です。

で、肝心のマカチェクは#4"Running Home"と#8"Final Chapter"の2曲に参加しており、バックの面子も全く同じで、ハスリップ&フィリップスがリズム隊で、KBのキンゼイやタバロニもEWIで加わってます。
特に#4でのソロが長尺で実にエキサイティングなプレイが堪能できます・・これだけのために買っても損はないですぜ。
#8では、珍しくワウを併用したバッキングがしばらく続きますが、終盤にソロも演ってますが、ちょい大人し目かも。


彼の動画を漁ってみれば、インタヴュー映像がありました。
しかし、ドイチェなんでさっぱり判らん訳です。
読み書きならまだしも、個人的にヒアリングは全く無理なんで、判る方是非解説お願いします。(涙)

・・しかし、どっかの企業の役員みたいな風貌ですねェ。

JazzrockTV #64 MSM Schmidt



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