Live At Luna Park('13)/Dream Theater(blu-ray)

performed at "Luna Park" Buenos Aires.Argentina on Aug.19-20.2012
during "A Dramatic Tour Of events 2012"

Dream Theaterの話題になっていたライヴ映像がようやく手元に届きました。
新ドラマーをラインナップした初めてのツアー千秋楽を収めた、初のBlu-ray対応超高画質映像です。
かなり前からリリースのアナウンスがあったのですが、結果的にはスタジオ新作が先行発売となり、熱心なファンは、少々お預けを喰らっておりました。
これも初回限定とかで色々セットでかなり高額なヴァージョンも出てますが、完全に食傷気味な俺は、通常版のBlu-ray版で充分。

で、内容はと云いますと・・凄いです！
・・完全に舐めてましたが、逆襲を喰らった感じかな。

personnel:
James LaBrie(vo)
John Petrucci(g,vo)
Jordan Rudess(kb)
John Myung(b)
Mike Mangini(d,per)

マンジーニに替わった今回のパフォーマンスを例えるなら、車好きには申し訳ないですが「フェラーリからポルシェへ乗り換え」みたいな。
・・って、乗った事ないんで、あくまでイメージですよ。（汗）
観てて、なんかね、重石がとれてのびのびと演奏だけに集中して楽しんでる感じが、凄く伝わってきます。
明らかに意表を突いてた暴れ馬マイキーの派手なドラムはそれだけで凄かったし、俺が俺が～みたいに何でも絡んで来てた少々ウザい（笑）スタイルからうって替わり、ジャストでタイトでありながら安心して乗れる上品なリズムに包まれながら出来る、というのが良い方向に働いているように感じます。
いわば、専制君主制から共和制へ移行したどこかの国みたいなイメージでしょうかね。
で、単純に楽しんでるだけではなく、一部の隙も逃すまいと構えながらの、心地よい緊張感を充分に堪能してる感じですね。

・・ほんとに素敵です、皆！

tracks:
1.Bridges In The Sky　【from"a dramatic turn of events('11)"】
2.6:00　【from"Awake('94)"】
3.The Dark Eternal Night　【from"Systematic Chaos('07)"】
4.This Is The Life　【from"a dramatic turn of events('11)"】
5.The Root of All Evil　【from"Octavarium('05)"】
6.Lost Not Forgotten　【from"a dramatic turn of events('11)"】
7.drum solo
8.A Fortune In Lies　【from"When Dream And Day Unite('89)"】
9.The Silent Man　【from"Awake('94)"】
10.Beneath The Surface　【from"a dramatic turn of events('11)"】
11.Outcry　【from"a dramatic turn of events('11)"】
12.piano solo
13.Surrounded　【from"Images And Words('92)"】
14.On The Backs Of Angels　【from"a dramatic turn of events('11)"】
15.War Inside My Head　【from"Six Degrees of Inner Turbulence('02)"】
16.The Test That Stumped Them All　【from"Six Degrees of Inner Turbulence('02)"】
17.guitar solo
18.The Spirit Carries On　【from"Metropolis Pt.2:Scenes From A Memories('99)"】
19.Breaking All Illusions　【from"a dramatic turn of events('11)"】
20.Metropolis Pt.1　【from"Images And Words('92)"】
bonus tracks:
1.These Walls　【from"Octavarium('05)"】
2.Build Me Up,Break Me Down　【from"a dramatic turn of events('11)"】
3.Caught In a Web　【from"Awake('94)"】
4.Wait For Sleep　【from"Images And Words('92)"】
5.Far From Heaven　【from"a dramatic turn of events('11)"】
6.Pull Me Under　【from"Images And Words('92)"】
and so on...

インプレは敢えて書きません。
でも、ここに唯一記しておくとすれば、”The Spirit Carries On”で、思わず涙してしまった事。
ジェイムスの歌うサビの歌詞が、あまりにストレートに響き、我慢できなくなってネ。

If I die tomorrow, I'd be alright.
Because I believe that after we're gone the spirit carries on.

この歌詞の意味が、自分の心に深く突き刺さって来ました。
本当に胸に迫る好演で、会場でも涙するオーディエンスの姿が映ってて、なんか嬉しかったです。
この演奏を観れただけでも、本作に接する価値はありましたね。


これまで、近年の奴らはどうも好かんと色々書いてましたが、演ってる本人達のアティテュードが充分に理解できる内容で、観てて非常に安心したというか嬉しく思います。
音楽的な変化を伴う進化ではなく、やはり深みにシフトしつつあるという事が、これらのパフォーマンスに接しはっきり伝わってきます。
すべてにおいて上質な音楽が、ここに詰まっております。

・・反省するしかないな、これは。