D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Raised In Captivity('11)/ John Wetton

2014-07-06 11:42:00 | alex machacek
例によってAlex Machacek客演作です。
英国プログレ界の重鎮であるJohn Wettonのソロ作"Raised In Captivity"ってやつ。
・・11枚目位になるのかな?
本作でのマカチェクの起用は、再結成UK繋がりなのでしょうね。

本作は、基本Billy Sherwoodと2人で曲創りとベーシックトラックを準備してるようですね。
どういうわけかRobert Frippが#2で共同ライティングのクレジットがなされていますが、プレイ自体では参加していないようです。

personnel:
John Wetton(vo,aco-g,b,kb)
Billy Sherwood(g,d,per)
guests:
Mick Box(g-solo on#9)
Geoff Downes(kb-solo on#3,7)
Steve Hackett(g-solo on#3)
Eddie Jobson(violin on#8)
Tony Kaye(hammond-organ on#6,10)
Alex Machacek(g-solo on#4)
Steve Morse(g-solo on#1)
Anneke van Giersbergen(vo on#11)

ゲストに結構大物の名が並んでますね。
Uriah Heepの中心人物であるMick Box、元GenessisのSteve Hackett、元?YesのTony Kaye、そしてGeoff Downes、Eddie Jobsonら盟友など。
・・個人的には、Steve Morseの客演てのがそれらよりずっと重要だったりしますがネ。

tracks:
1. Lost for Words
2. Raised in Captivity
3. Goodbye Elsinore
4. The Last Night of My Life
5. We Stay Together (* bonus track)
6. The Human Condition
7. Steffi's Ring
8. The Devil and the Opera House
9. New Star Rising
10. Don't Misunderstand Me
11. Mighty Rivers

インプロいきます。

まず、最重要事項(笑) のマカチェクのプレイに関して。
前述のように#4"The Last Night of My Life"でソロを弾いておりますが、ソロパートの中間部のみスローでまったりしたアレンジになってて、ちょっとストレス溜まる感じでしょうか。
ウェットン曰く"モーダルなプレイ"・・悪くはないんですがね、なんかかなり物足りない感じ。
曲中でもオブリ気味にちょこちょこ絡んでる感じでそれなりに出番はあるのですが、クオリティが低すぎませんかね。

あと、#1"Lost for Words"でのモーズ師匠のプレイに関して。
なんかね、無理やりアップテンポにしましたみたいな、ちょっと低迷期のASIA風かも。
なかなか窮屈なトラックの中、師匠のソロも無理やり感が否めませんね。
トーンが、らしいだけに、ちょっとね。

その他、#3でのハケットのソロは、メロディックでコンパクトに纏めてあり、実に美しく流石って感じです。
また、ラスト#11でのアネケ嬢のヴォーカルが結構心地良いかも、です。


そんな感じで、全体的には少々辛口な印象になってしまいます。
色んな方がレヴューしてるように、正直言って、本作には特筆すべき内容があるように見受けられません。
キャッチーでポップな判りやすい曲が詰まってますが、フックが無いのが致命的。
プログレッシヴな要素も皆無、と、個人的にはその辺が少し残念かも。


なんかね、ここもと調子が上がらないんで、寒いレヴューになってしまい、すまんこってす。



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