D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Rush('74)/ Rush

2008-06-14 07:44:00 | rush
邦題“閃光のラッシュ”

去る5月11日に、Rush(ラッシュ)のオリジナル・ドラマーであったJohn Rutsey(ジョン・ラトジー)の訃報が伝えられました。
そんなことをふと思い出し、久しぶりにこれを聴いてみようと思った訳です。
'74年のデヴュー作“Rush”です。
このときのラインナップはこの3人でした。

personnel:
Geddy Lee(vo,b)
Alex Lifeson(g,cho)
John Rutsey(d,cho)



ご覧のように、まだNeil Peart(ニール・パート)は参加してません。
実は、ホントのオリジナルメンバーはギターのAlex Lifeson(アレックス・ライフソン)のみなんです。'78年の夏にカナダのトロント近郊で結成された当初、ベース&ヴォーカルはJeff Jones(ジェフ・ジョーンズ)という方でした。
経緯は不明ですが、1ヶ月も経たない間に、ジョーンズはGeddy Lee(ゲディ・リー)にスイッチしてます。

上記は誤りで、デヴューに際し、当時のマネージャーがゲディを追い出し、ジョーンズを替わりに据えて体裁を整えようとしたそうですが、すぐに和解し、元の面子に戻った、という事だったようです。
(2011.6.20訂正)

その後、トロントをベースに活動を開始し、'73年に自主制作したBuddy Holly(バディ・ホリー)のカヴァー・シングル“Not Fade Away”がそこそこ売れたようですね。
彼らは自身でレーベルを立ち上げ、この作品のリリースに到る訳です。
第4のメンバーとも言われているTerry Brown(テリー・ブラウン)とも、このときからの付き合いでした。

tracks:
1.Finding My Way
2.Need Some Love
3.Take A Friend
4.Here Again
5.What You're Doing
6.In The Mood
7.Before And After
8.Working Man

当時、#8“Working Man”がアメリカで注目され、メジャーとの契約を得る事が叶い、マーキュリーからこの作品が再リリースとなったようです。

彼らも公言してるように、この作品ではLed Zeppelinをかなり意識した音になってます。
ほとんどの曲がストレートなハードロックで、ラスト2曲がちょっとプログレ志向の萌芽を感じさせる程度でしょうか。
亡くなったラトジーには悪いですが、やはり8ビートしか叩けない後乗りのドラムがウイーク・ポイントといわざるを得ません。
それに歌詞もおそらくゲディが書いてるんでしょうが“Oh!”と“Year!”ばかりがやたら耳障りなのがちょっと・・。
ギターといえば、さすがというかかなりカッチリ弾いてますね。
・・ES-335とかレスポール系の音ですね。
まだまだブルース・ペンタ一辺倒ですが、Jimmy Pageが完璧に弾きこなしたらこうなるだろうって音になってます。

個人的には#6“In The Mood”が一押し。
'84年のライヴなどでも演ってましたが、一番キャッチーで彼ららしい曲だと思います。
ゲディのヴォーカルスタイルやメロディセンスが既にこの頃完成されてたことも良く分りますね。

#1“Finding My Way”なんかも例の“R30”のしょっぱなで演ってたりしますね。
悪くはないんですが、勢いイッパツで・・まだまだ青い。(笑)

次点はくだんの“Working Man”と同率で#7“Before And After”かな。
ただし、前半“Before”のところのバラード調でダラダラ演ってる部分が意味不明なんですよね。
後半“After”の部分がヘヴィーで実にカッチョええのです。
ラトジーのドラムも、この部分に関しては結構いけてます。

そのラトジーは、この作品リリース後程なく脱退してるようです。
原因は糖尿病の悪化だったようで、不摂生が祟ったのでしょうかね。

ニールはオーディションで後任ドラマーに選ばれ、怒涛のトライアングルの完成と相成る訳ですネ。
栄光の歴史は、ここから始まります。


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2 コメント

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ものすごい邦題ですよね。 (ジャンボ)
2008-06-14 22:55:52
閃光のラッシュ。ものすごい邦題ですよね。当然ファンなのでレコード持ってます。Working Manってやっぱりニールパート版かっこいいですよね。
ジャンボ様 (elmar35)
2008-06-15 06:22:17
コメントありがとうございます。
・・あ、ファンがここに居たんだ。
もしかして、初期作はすべてレコード所有されてるとか?(笑)
RutseyからNeilへのスイッチって意味不明だと思いませんか?
レヴェルが余りに違いすぎます。
Working Manはトリビュート盤でMike PortnoyやBilly Sheehanが演ってるのもかなり凄いです。