さて、前から書こうと思ってたこいつもこの際ついでに・・。
Rush(ラッシュ)のギタリストAlex Lifeson(アレックス・ライフソン)の1stソロ作“Victor”であります。
アレックスは、'53年8月27日生まれのセルビア系カナディアンで、本名はAlexandar Zivojinovich。
リリース当時42歳位ってとこでしょうか。
ちなみに“Zivojinovich”は“Son of Life”を意味することから“Lifeson”をリングネーム(笑)に定めたそうです。
この初ソロ作は、'94年10月から翌'95年7月にかけて制作されました。
時期としては、Rushとして'93年の“Counterparts”リリース直後で、フロント・マンであるGeddy Lee(ゲディ・リー)に子供が出来たためバンドが活動を休止していた頃でした。
で、面子はこんな感じ。
personnel:
Alex Lifeson(g,mandola,b,kb,programming,yelling)
Bill Bell(g,slide-g,12st-g,cho)
Edwin(vo)
Adrian Zivojinovich(programming)
Blake Manning(d,darbuka)
Peter Cardinali(b)
Lisa Dalbello(vo on#3)
Les Claypool(b on#9)
Colleen Allen(horns on#10)
この作品がリリースされた当時、なにかのインタビューで経緯とか詳しく語ってたのを目にした記憶がありますが、残念ながらどうも処分してしまったようです。
という訳で?メンバーさんたちの詳しいプロフィールはネット頼みにならざるを得ないのですが、正直イマイチ良く分らないんですよね。
で、分ってるのはこの程度かも。
ほとんどの曲で歌ってるEdwinはカナダのグランジ系バンドであるI Mother Earthの元ヴォーカル(当時は現役だった記憶あり)で、結構芸達者な曲者です。
プログラム等で参加のAdrian Zivojinovichはアレックス自身の息子とのこと。
また、ゲスト的に#3で歌ってるLisa Dalbelloは、北米界隈では結構有名なシンガー&ソングライターで、あのMick Ronsonの晩年の音楽的パートナーだったようです。
・・この方のヴォーカルは凄いです・・ルックスもネ。(爆)
そして、PrimusのLes Claypoolが#9に参加してますが、正直、らしさが感じられない音に終わってます。
あとは、カナダのスタジオ系の面々じゃないのかな・・よく分かりません。
tracks:
1.Don't Care
2.Promise
3.Start Today
4.Mr.X
5.At The End
6.Sending Out A Warning
7.Shut Up Shuttin' Up
8.Strip And Go Naked
9.The Big Dance
10.Victor
11.I Am The Spirit
先述した“Counterparts”でもそうでしたが、時代はグランジ全盛でラフ&ノイジーなサウンドが世の中を席巻してました。
デジタルサウンドやサンプリングなんて技術もまだ黎明期で、最後のアナログ期であったとも言えるかもしれません。
ギタリストとして、コンポーザーとして、アレックスは新しい表現を積極的に取り入れようとしていたようです。
音的には、そんなグランジ風の仕上がりで、当時は誰もがビックリしてましたね。
この作品で右腕になってるBill Bellって方の素性が分れば、何かのヒントになるかもしれません。
ネットでは別人の資料しか出てこないので、またの機会に再調査してみようと思います。
話を音に戻します。
基本的には、#1や#6から#11などで顕著なエッジを効かせたグランジを意識したラフなギターサウンドがほぼ全体を支配してます。
そして面白いのが#2“Promise”などでのアレックスが弾くベースサウンド。
・・まるでゲディそっくりの音なんですわ。
ラインまではあんなに複雑に組んでませんが、やはり長年聴き続けてきた音を求めてしまうのでしょうか。
その#2は、曲としてもキャッチーでよく纏まってると思いますし、かなり私の好きな部類には間違いないですね。
でも、どっかで聴いた事がありそうなのが・・。
聞き覚えのあるリフの#3“Start Today”はZepの“Four Sticks”のグランジ版でしょうか。
・・単なるパクリに終わってはいませんね。(笑)
なんといってもヴォーカルが凄い・・先述のDalbelloです。
聴き方によればゲディにも似てるし、Sass Jordanをパワーアップした感じかな。
余りにRushぽくなりすぎなので、この曲のみの参加にとどめておいたのかも知れませんが、なんかの機会にでももっとフューチャーしてほしいなぁ。
自身のソロ作も'96年を最後に出てないようですが、是非聴いてみたいと思いましたよ。
あと、#8“Strip And Go Naked”なんかもZepぽいトラッドフォークがベースとなったインストですね。
短いけどスペーシーでキャッチーなインスト#4“Mr.X”はちょっとDream Theaterぽいし。
語り口調のヴォーカルを生かした#5“At The End”なんかPink Floydみたい・・てか、Dave Gilmourみたいかも。
先述したKlaypoolが参加となった#9“The Big Dance”のダーク&ヘヴィーな感じは、今で言えばMuseみたいですね。
てな感じで、基本はプログレなんでしょうね。
そして、一番の目玉は、やはりタイトル曲である#10“Victor”ですね。
'50年代末から'70年代初頭にかけてアメリカで活躍した著名な詩人である“W. H. Auden”の作品を引用した曲です。
人間の妄想とか狂気をテーマとした詩のようで、フォーサイスやディックなどと同じようなSF臭も感じられますね。
テーマが深遠なだけに・・ここは逃げるとします。(笑)
そんな感じで、この作品の内容はRushと全くかけ離れていると言って良いかもしれません。
あくまでアレックスのパーソナルな音で満たされています。
ギターがやっぱカッチョええですね。
個人的には、この路線、結構気に入ってるんですがね・・。
Rush(ラッシュ)のギタリストAlex Lifeson(アレックス・ライフソン)の1stソロ作“Victor”であります。
アレックスは、'53年8月27日生まれのセルビア系カナディアンで、本名はAlexandar Zivojinovich。
リリース当時42歳位ってとこでしょうか。
ちなみに“Zivojinovich”は“Son of Life”を意味することから“Lifeson”をリングネーム(笑)に定めたそうです。
この初ソロ作は、'94年10月から翌'95年7月にかけて制作されました。
時期としては、Rushとして'93年の“Counterparts”リリース直後で、フロント・マンであるGeddy Lee(ゲディ・リー)に子供が出来たためバンドが活動を休止していた頃でした。
で、面子はこんな感じ。
personnel:
Alex Lifeson(g,mandola,b,kb,programming,yelling)
Bill Bell(g,slide-g,12st-g,cho)
Edwin(vo)
Adrian Zivojinovich(programming)
Blake Manning(d,darbuka)
Peter Cardinali(b)
Lisa Dalbello(vo on#3)
Les Claypool(b on#9)
Colleen Allen(horns on#10)
この作品がリリースされた当時、なにかのインタビューで経緯とか詳しく語ってたのを目にした記憶がありますが、残念ながらどうも処分してしまったようです。
という訳で?メンバーさんたちの詳しいプロフィールはネット頼みにならざるを得ないのですが、正直イマイチ良く分らないんですよね。
で、分ってるのはこの程度かも。
ほとんどの曲で歌ってるEdwinはカナダのグランジ系バンドであるI Mother Earthの元ヴォーカル(当時は現役だった記憶あり)で、結構芸達者な曲者です。
プログラム等で参加のAdrian Zivojinovichはアレックス自身の息子とのこと。
また、ゲスト的に#3で歌ってるLisa Dalbelloは、北米界隈では結構有名なシンガー&ソングライターで、あのMick Ronsonの晩年の音楽的パートナーだったようです。
・・この方のヴォーカルは凄いです・・ルックスもネ。(爆)
そして、PrimusのLes Claypoolが#9に参加してますが、正直、らしさが感じられない音に終わってます。
あとは、カナダのスタジオ系の面々じゃないのかな・・よく分かりません。
tracks:
1.Don't Care
2.Promise
3.Start Today
4.Mr.X
5.At The End
6.Sending Out A Warning
7.Shut Up Shuttin' Up
8.Strip And Go Naked
9.The Big Dance
10.Victor
11.I Am The Spirit
先述した“Counterparts”でもそうでしたが、時代はグランジ全盛でラフ&ノイジーなサウンドが世の中を席巻してました。
デジタルサウンドやサンプリングなんて技術もまだ黎明期で、最後のアナログ期であったとも言えるかもしれません。
ギタリストとして、コンポーザーとして、アレックスは新しい表現を積極的に取り入れようとしていたようです。
音的には、そんなグランジ風の仕上がりで、当時は誰もがビックリしてましたね。
この作品で右腕になってるBill Bellって方の素性が分れば、何かのヒントになるかもしれません。
ネットでは別人の資料しか出てこないので、またの機会に再調査してみようと思います。
話を音に戻します。
基本的には、#1や#6から#11などで顕著なエッジを効かせたグランジを意識したラフなギターサウンドがほぼ全体を支配してます。
そして面白いのが#2“Promise”などでのアレックスが弾くベースサウンド。
・・まるでゲディそっくりの音なんですわ。
ラインまではあんなに複雑に組んでませんが、やはり長年聴き続けてきた音を求めてしまうのでしょうか。
その#2は、曲としてもキャッチーでよく纏まってると思いますし、かなり私の好きな部類には間違いないですね。
でも、どっかで聴いた事がありそうなのが・・。
聞き覚えのあるリフの#3“Start Today”はZepの“Four Sticks”のグランジ版でしょうか。
・・単なるパクリに終わってはいませんね。(笑)
なんといってもヴォーカルが凄い・・先述のDalbelloです。
聴き方によればゲディにも似てるし、Sass Jordanをパワーアップした感じかな。
余りにRushぽくなりすぎなので、この曲のみの参加にとどめておいたのかも知れませんが、なんかの機会にでももっとフューチャーしてほしいなぁ。
自身のソロ作も'96年を最後に出てないようですが、是非聴いてみたいと思いましたよ。
あと、#8“Strip And Go Naked”なんかもZepぽいトラッドフォークがベースとなったインストですね。
短いけどスペーシーでキャッチーなインスト#4“Mr.X”はちょっとDream Theaterぽいし。
語り口調のヴォーカルを生かした#5“At The End”なんかPink Floydみたい・・てか、Dave Gilmourみたいかも。
先述したKlaypoolが参加となった#9“The Big Dance”のダーク&ヘヴィーな感じは、今で言えばMuseみたいですね。
てな感じで、基本はプログレなんでしょうね。
そして、一番の目玉は、やはりタイトル曲である#10“Victor”ですね。
'50年代末から'70年代初頭にかけてアメリカで活躍した著名な詩人である“W. H. Auden”の作品を引用した曲です。
人間の妄想とか狂気をテーマとした詩のようで、フォーサイスやディックなどと同じようなSF臭も感じられますね。
テーマが深遠なだけに・・ここは逃げるとします。(笑)
そんな感じで、この作品の内容はRushと全くかけ離れていると言って良いかもしれません。
あくまでアレックスのパーソナルな音で満たされています。
ギターがやっぱカッチョええですね。
個人的には、この路線、結構気に入ってるんですがね・・。
ゲディに似てるでしょ。(笑)
・・ルックスはニナ・ハーゲン似なんですがね。
>この路線って今のラッシュ・・
私はそうは思いませんが。
もっとヘヴィー&ダークじゃないでしょうか。
ま、それもいいんですが、ちょい疲れます。
セルビアの姓の Zivojinovich も「son of life」を意味するのですね。
セルビアとスコットランドの発想は、類似していると思いトラックバックさせてもらいました。
ご訪問ならびにコメント&TBありがとうございます。
マクベスですか、面白い繋がりですね。
十字軍なんかが関係した影響なのかもしれませんね。
興味深いコメントありがとうございました。
今後もどうぞよろしくお願いします。