D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Jeff Beck Group('72)

2013-03-17 16:59:00 | jeff beck-connection
先日、ちょっと気になってたライヴのDVDを入手したんですわ。
題して“The Jeff Beck Group - Got The Feeling”。
パッケージの画に第1期のメンバーが並んでたんで、もしや?と思って喜び勇んで観て、ガッカリ。
第2期の面子によるあのBeatClubでの有名なライヴですわ・・しかもブート並のクオリティ。
クレジットにも詳細無しなんで、やっぱブートじゃなかろうか、ってな訳で出鼻をくじかれ、あまりに残念なんで、JBGを聴き倒してました。

そんな訳で、本日のお題は'72年リリースの、いわゆる“オレンジ・アルバム”で御座います。

personnel:
Jeff Beck(g)
Bob Tench(vo)
Max Middleton(kb)
Clive Chaman(b)
Cozy Powell(d)

以前に、第2期JBGの第1弾“Rough And Ready”の記事でこの連中の馴れ初めなんぞを書いてますんで、その辺は割愛。
ただ、同じ面子ながら、大きく違うのは、その作品性というかクオリティの部分かも、ですね。

今から思えば、この作品自体は、俺自身もかなり早い時期から聴いていたと思います。
しかし、なぜか“Rough And Ready”ほどの興奮を覚える事がなく、自然、ウチでは出番も少ない部類の盤に成り下がっております。
随分長い間聴いてなかったかな、と思いながら、こうやって改めて聴いてみて判ったのは、余りに丁寧に創り込まれているが故の、地味で渋すぎる安定したそのサウンドです。
楽曲としてのクオリティは異常に高いのですが、その分“毒”が薄まってるんじゃないかと、そんな印象を感じた次第。

tracks:
1.Ice Cream Cakes
2.Glad All Over
3.Tonight I'ii Be Staying Here With You
4.Sugar Cane
5.I Can't Give Back The Love I Feel For You
6.Going Down
7.I Got To Have A Song
8.Highways
9.Definitly Maybe

でね、この歳になってようやくこの辺の渋さがすっごく理解できるようになったんだけど、特にベック御大は当時三十代初頭くらいの年齢だった訳で、そんな若造がこんな燻し銀のようなサウンドに満足できたのか?って思うんですよね。
確かに良い曲が多く、出来も良いのですが、ぶっちゃけ、つまらん・・と、思いません?
この後、BBA結成に走ってしまった御大の気持ちも、そんな感じだったんじゃなかろうかと、勝手に思ってます。

てな感じで、個人的には、LPでのB面にあたる#6以降しか、昔からあまり聴いてないんじゃないかな。

やはり、#6“Going Down”は、この作品における最大のポイントであり、ベック御大のギター的にも、聴き所じゃないかなと思いますね。
去勢されがちな音のなかで、唯一と言って良いほどの奔放なギターが楽しめる曲です。
Jeff Beck Group - Going Down


続く7“I Got To Have A Song”も凄いけど、御大の書いた#8“Highways”も、ハードで判り易いし、カッチョエエですね。

で、多分に漏れず、ギター小僧的にも締めは、やはりこの曲#9“Definitly Maybe”。
Wahを多用してたのは、今回聴いて改めて気付いた次第です。
Jeff Beck Group - Definitely Maybe



あ、件のライヴは、引用したこれらの動画の元ネタのパクリ?ですよん♪
・・参考まで。


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