朝、仕事に行こうと玄関に向かうと、
外から「ごめんください」とハキハキした声が聞こえました。
ドアを開けると、そこには白装束の男の人。
はっ
お遍路さんだぁ~~
「托鉢に参りました。お経を聴いていただいてもよろしいですか?」
みたいなことを言ったと思います。
居合わせたのは初めてだったので、ちょいと動揺
「おかあさ~~んっ。お遍路さんが托鉢にきたよっ」
とりあえず、対応が分からないので母にバトンタッチ。
母が玄関先に行くと、同じコトをもう一回言って、
男の人はお経を唱え始めました。
うぅっ、すごく興味があるけど、最後まで聞いたら遅刻する・・・
後ろ髪をひかれつつ、私はそのまま会社に向け出発しました
帰ってから母に聞いてみたところ、今日の人は青森から来たそうな。
私がお見受けしたところ、40代くらいの、こざっぱりした感じの人でした。
母はお経を聞いてから、300円お布施したそうです。
ちなみに、去年も京都から来たお遍路さんが、我が家に托鉢に来たそうな。
ふ~~ん、やっぱり托鉢に来る人って今もいるのね~
小さい時は、よく帯屋町で托鉢してる人を見ました。
お坊さん(っぽい格好をしていた)が街頭で托鉢をしており、
あんまり動かないので、「もしかして、人形??」と思い顔を覗き込もうとしたところ、
お坊さんがゆっくり顔を上げたので、「ぎゃっ」と叫んで逃げ出した
・・・という、なんとも失礼かつアホな幼き日の思い出がありますが
実は、四国八十八箇所巡りにはかなり興味があり、
せっかく四国に生を受けたのだから、ぜひやってみたいなぁと思ってます
とりあえず、最初はツアーとか、車とかでざ~っと回って、
最終的には歩き遍路で回る、というのが夢なんですけど
そんな秘めたる思いを見透かしたように訪れたお遍路さん。
これから寒くなりますので、長い道中、体に気をつけてお遍路してくださいね
ちなみに、托鉢を知らないアナタへ、托鉢とは??
たく-はつ【托鉢】
[名](スル)僧尼が修行のため、経を唱えながら各戸の前に立ち、
食物や金銭を鉢に受けて回ること。乞食(こつじき)。行乞(ぎょうこつ)。
(大辞泉より引用)