【どうして日本人は英語を話せないのか?】
「たった16の動詞で日常会話のほとんどができる」して、Basic Englishを提唱したのはイギリスの言語学者のC.K.Ogdenです。彼は、英国がアジア諸国を植民地化してする際の言語強制、つまり植民地にした国民に英語を話させるために尽力した学者として知られています。実際、彼の弟子であるリチャードとギブソンが中国に送られ、英語教育を行いました。シンガポールや香港の人が英語が上手なことも頷けます。
一方、「英語を話すための道具」としてBasic Englishは日本にも導入されたことがあります。
それは大正時代のことであり、岡倉天心の弟である岡倉由三郎という人が、ラジオの英会話放送でこのBasic Englishを教えていたそうです。
しかし当時は「英語を話す時代」ではなく、「英語を読解する時代」だったので、当然歴史と共に影響力が薄くなってしまったと言えます。
しかし「英語を話す時代」となった現在においてはこのメソッドはとても重要なものだと考えます。
ちなみに、「英会話必須基本16動詞 HTML版」や「サクサク瞬間英作トレーニング16動詞編」は、Basic Englishの影響を受けた教材です。
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ブログで英会話を 16の動詞で英語は話せる
英語脳を作る 英会話の九九音読ドリル・動詞62 応用編
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【今日の学習】
今まで、英語教育の五文型理論こそが、日本人を英語音痴にした元凶だと指摘してきました。
以下の表現をセリフのように覚えてもそれだけのものです。
英会話と言っても、しょせんは瞬間の英作であることを知るべきです。
その場合、英語の発想にしたがって単語をならべることですが、とても重要なことは中1配当で学んだような表現がその基礎となるべきなのです。
しかし日本の英語教育はそんな国際基準と大きく異なり、文型だ、構文だ、それをそのまま丸暗記しろと言います。
今回も、seeの動詞フレーズについて述べます。
おそらく賢明な皆さんは私が今回述べようとすることは想像できたと思います。
以下のseeの動詞フレーズのパターンの内、(2) 「V→O感覚see+名詞 (目的語)」は、五文型理論で言ういわゆる「~を見る、~を理解する」とお馴染みのものです。
S + V + O
~ハ 見る ~ヲ
私は 見た 黒猫を
I + saw + a black cat.
私は黒猫を見ました
一方、ファンクションメソッドからの視点で見れば、「行為や状態はひとまとまりのもの」ということで、フレーズとして動詞をとらえるべきだと考えます。
I saw a black cat.
教材所収のものを見てください。
(14) Can I see a menu, please?
メニューを見せていただけますか?
(15) My wife sees a young man often.
妻はしばしば若い男に会う
(16) See page 15!
15ページを参照しなさい!
(17) Have you seen today's paper?
あなたは今日の新聞を見ましたか?
どうしてわざわざ目的語を訳し、動詞に戻るという作業をしなければならないのですか?
日本人だからですか?
もう一度赤文字で表記したフレーズだけを声を出して読んでください。意味がイメージできますね。
これが英会話学習です。
さて、seeの動詞フレーズのパターンの内、(3)(4)(5)に注目してください。
これって、原形動詞フレーズ、ing形動詞フレーズ、ed形動詞フレーズの3つの動詞フレーズだと気づいてください、
つまり原形動詞フレーズ(to無しの不定詞)、進行形、受身形に他なりません。
英語って、本当に簡単なしくみなのです。
(3) V→O感覚 V→O←C感覚 see+名詞+原形動詞フレーズ (18)
I saw a dog cross the street.
A dog was (going) to cross the street.
ある一匹の犬が通りを渡り終えるつもりだった
私は、イヌが道路を渡り終えるのを見えた
(4) V→O感覚 see+名詞+~ing形動詞フレーズ
I saw a dog crossing the street.
A dog was crossing the street.
ある一匹の犬が通りを渡ろうとしていました
私は、イヌが道路を渡っていくのが見えた
(5) V→O感覚 see+名詞+~ed形動詞フレーズ
I saw the mice caught in the box.
The mice was caught in the box.
そのネズミは箱の中に捕らえられていました
私は、箱の中に捕まえられたネズミを見ました
最後に注意していただきたいのは、(3)の場合、see(見る), watch(見つめる), hear(聞こえる), fee(感じる)などは、前置詞to無しにそのまま目的格補語として原形動詞フレーズを導きます。
学校英語などでは、「toの無い不定詞だとか、裸不定詞だ」と教えていますが、toが無いのはtoの本質的な意味である「到達点、これから」といった未来的なイメージがないからです。
つまり日本語訳にあるように「私は、イヌが道路を渡り終えるのを見えた」というわけです。
I want you to cross the street.
私は、あなたに犬が通りを(これから)渡り終えるのを見て欲しい
以上、中学1年、中学2年の学習がいかに重要か分かったいただけましたか?
ところがこんな英語のしくみが分からない人たちがいます。
それは「知覚構文だ」「使役構文だ」、「toの無い不定詞だとか、裸不定詞だ」と教えている人たちです。
【seeの動詞フレーズ】
seeの動詞フレーズのパターンは以下の通りです。学習はこの順に進んでいきます。当教材ではこのseeの動詞フレーズだけで,合計76の文例が所収されています。
サンプルを一部公開しています。
ただし、教材の一部を切り取っているので画面が広がります。
【seeの動詞フレーズのパターン】「日常会話必須基本16動詞編HTML版」より
実は、「コミニカ英語教材<基礎編>」やその改良版である「英語の九九 英会話発想トレーニング」は、中1の始めからこの英作法で英語を学んでいきます。
[教材購入の皆さんへ]
「コミニカ英語教材<基礎編>」は、一貫してファンクションフレーズと動詞フレーズを別個にとらえる学習法を展開しています。 ファンクションメソッドは、このようにとらえて学習を進めるから実際に使える語彙が確実に定着・蓄積していくことになります。
「しくみがわかる」ということと、実際の具体的な文の生産は別次元のことです。「英語の九九 英会話発想トレーニング」では、約3,400の英文の生産が、「コミニカ英語教材<基礎編>」ではそれ以上となっています。
これら2つの教材は「世界水準」で製作されています。
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