【おそらく皆さんが受けたことがない英語教育】
以前私の著書で述べたが、テレビでレポーターがフィリピンから来た若い女性に「どうして日本に来たの?」と聞いていた。
Why did you come to Japan?
彼女らは声をそろえて次のように答えていた。
(To) be rich. 金持ちになるためよ
日本人の何人がこのような表現をとっさにできるのだろうか。言うまでもないが、彼女らはbe richを頭に思い浮かべていたのだ。このとき、彼女らの頭にに「to不定詞の副詞的用法であり、toの後ろに動詞の原形が続き、~ためにという意味である」と認識はない。
【今日の学習】
つまり彼女たちにすれば、以下の表現はbe rich「金持ちになる」という原形動詞フレーズが元になっていることを知ってほしい.
教育文法では、to不定詞は「to+動詞の原形」だと教えています。toが原形であるbeを伴っていると理解して言葉として定着するのか?
言うまでもなくtoは「到達」を意味する前置詞だ。してがって原形動詞フレーズが表すひとまとまりの存在や行為に「至る」ということに過ぎない。
あえて言えば、go to Osakaのto Osakaと発想は同じだ。大阪では場所だが、go to schoolやgo to churchではどうだろうか。言うまでもなくこれらはgo to the schoolやgo to the churchではない。to schoolは「授業に行く」とか「祈りに行く」ということだ。
シェクスピアの「生きるか死ぬか、それが問題だ」のセリフは「これから存在するか、存在しないか」はこれを表してする。
To be or not to be. That is the question.
さらに言えば、動詞beは補語をとる動詞だ。形容詞richも補語になる。
To be happy or not to be happy.
「これから幸せになるか、幸せにならないか」というとで、これが英語の発想だ。
We came to Japan to be rich.
金持ちになるために来たのよ
We want to be rich.
金持ちになりたいのよ
We hope to be rich.
金持ちにならきゃならないのよ
We have to be rich.
金持ちにならきゃならないのよ
We are sure to be rich.
必ず金持ちになるのよ
We are going to be rich.
必ず金持ちになるつもりよ
We wish to be rich.
金持ちになるのを願ってるのよ
Our wish is to be rich.
願いは金持ちになることよ
このbe richをbe happyに変えて表現拡大をするということです。
We came to Japan to be happy.
幸せになるために来たのよ
もちろんフレーズはbe動詞フレーズには限らないことはもちろんだ。
We came to Japan to get married.
結婚するために来たのよ
We came to Japan to get divorced.
離婚するために来たのよ
We came to Japan to meet an old friend.
昔の友達に会うために来たのよ
私が編集した「コミニカ中学英語基礎編」は中1年から、以下のような英作をこなすことになっています。
to不定詞は「to+動詞の原形」といったとらえ方では何年英語を学んでも英語が言葉として定着・蓄積することができないからです。
「コミニカ英作法」
(1) 私たちは、金持ちになります
< ~は ドンナだ文>
① 私たちは、~なる → I will
② 金持ちに → be rich
(完成文) We will be rich
(2) 私たちは、金持ちになりたいのよ
< ~は ドンナだ文>
① 私たちは、~なりたい → We want to
② 金持ちに → be rich
(完成文) We want to be rich
(3) 私たちは、金持ちになるのが願いです
< ~は ドンナだ文>
① 私たちは、~願いたい → We wish to
② 金持ちに → be rich
(完成文) We wish to be rich
(4) 私たちの願いは金持ちになることよ
< ~は ナニだ文>
① 私たちの願いは、~です → Our wish is
② 金持ちになる → be rich
(完成文) Our wish is to be rich
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ファンクションメソッド 英会話通信講座 STEP3 「ムリなく話せるイメトレ英会話学習法
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