ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

音楽・本・映画・サッカーなど興味の趣くままに書いていきます。

福岡へ

2008-02-04 09:40:01 | Weblog
昨日は雪の中九十九里から難儀して高速を運転して帰ったが、今日はこれから福岡へ行く。
昨日の雪もすっかり上がった。
富士山もくっきりと見える。手前に見えるJALはこれから搭乗する飛行機。
何日か前の新聞に鶴丸マークの旧塗装の機体がついにあと1機になったと書いてあったが、なんとそれに乗ることができる。
これは春から縁起がいいと言えるのか?

千葉へ

2008-02-02 18:49:45 | Weblog
年が明けてからゆえあって2度目の成田山。
明日が節分とあって華やいだ雰囲気だ。
夕方から九十九里の宿に移って海沿いの露天風呂で疲れを癒す。
漆黒の空に成田から飛び立った飛行機の明かりが見える。
東へ東へと向かうところを見るとアメリカに向かう飛行機か。
湯に浸かりながら束の間旅情を掻き立てられる。

片想い/東野圭吾

2008-02-02 06:58:09 | 
ここのところ、長い移動が多いのでそういうときには肩の凝らないミステリーを持って行く。
かさばらないように文庫でできるだけ長編がいい。今回は東野圭吾の一番長そうな作品を手に取った。

今までの人生で性別ということを意識したことはなかった。
自分は男であるということに疑いを持ったことはなかったし、
申込書やアンケートの類で過去に数え切れないほど男女の別を記入するときだってなんのためらいもなく男にチェックを付けてきた。
しかし、世の中には私にとっては意識すらしないそのようなことに常に疑問を抱く人たちがいるのだ。

もちろん世の中には、いわゆるトランスジェンダー(性同一性障害)と称する人たちがいることも知っているし、
そうした人たちが少しずつではあるが社会に認知されつつあることも一般的な知識としては知っている。
ただ、私は同性愛者も含めて自分の属する性について、少なからず常にある種の拘りをもって生きている人たちを身近に知らない(たぶん)。

私はジェンダーというものに対して深く意識することなしにこれまで過ごしてきた。
それは世の中がそのような性のあり方を語ることについてやはりどこかでタブー視してきたということと無縁ではないだろう。
タブーになれば無用な偏見も生んでいく。だからあえてそこにタッチしないことで無難にやり過ごそうとしてきたのではないか。

本作はトランスジェンダーという主題に正面からトライしている。
血液型の四種類のカテゴリーで性格を判断することに違和感があるように、男女の別を二種類に分けて論ずることにもどこかに無理がある。
人間の心は百パーセント男性的な部分や女性的な部分で占められているわけではない。
生物学的に男女の別が分かれていても自分の中の内なる女や男を感じる瞬間があるはずだ。
「メビウスの帯」のように表だったものがいつの間にか裏になるように、男女というものは対極にあるものではなくて、地続きなものなのかもしれない。
そう言われてみて私も初めて自分の中の内なる「女性」というものについて考えてみた。
考えてみれば女性的なところだっていくつもあるのだ。

物語は十数年を経て大学のアメフト部の仲間たちの前に現れた、美月という女子マネージャーが実はトランスジェンダーで、
しかも殺人を犯したと告白をするところから始まる。
青春が少しずつ幻影になろうとしていく三十代後半の微妙な人間関係を絡めながら、事件は複雑な様相を呈しながら深く展開していく。

ミステリーとしては奇をてらった意外性はないが、極めて現代的な問題を主題に据えたことで、
松本清張から続く社会派ミステリーの系譜に連なると言ってもいいだろう。
トランスジェンダーや性について深く考察したことのない私にとっては、新鮮で興味深い作品だったと思う。
何かを考えてみるきっかけになるというのは、なんにせよ悪いことではない。 

Vat2 Sauvignon Blanc 2007

2008-02-01 21:36:51 | 
ここのところ、忙しくて週末も家でのんびり過ごす時間がない。
明日も午前中のうちに千葉の九十九里まで行かなければならない。
それでも金曜日の夜ぐらいは家でのんびり酒でも飲みたいと思って
帰りに新宿の京王デパートの酒売り場に立ち寄って買い求めたのがこれ。
京王デパートの酒売り場は京王線の改札に程近いので重宝だ。

クールなラベルに惹かれて触手が伸びた。ワインは大抵ラベル買い。
オーストラリアの溌剌とした白だ。
フルーティな香りのわりにはしっかりとしたビターテイストで男性的な味わい。
これで1200円程度というのは納得のプライス。
今週も来週も週末は家にいないのでつかの間の週末気分でゆっくりと味わった。