随分と久しぶりに相模大野の駅に降り立った。
グリーンホール相模大野には以前にも何度かコンサートに出かけたことがある。
一番最近ではもう3,4年前になると思うが矢野顕子のライブに行った覚えがある。
そういえば相模大野の駅も随分ときれいになっている。
今夜ここで行われるのはバート・バカラックの11年ぶりの来日公演。
御歳80歳。前回を見逃した私としてはまさに奇跡といっていい。
バカラックをこの目で見ることができるとは・・・。
しかも東京国際フォーラムで2公演、あとは大阪フェスティバルホールで1公演なのでなんで残りのひとつが相模大野?
という感じだが、都心からも少し遠いので穴場だったのか、11列目のど真ん中というすばらしい席が取れた。
東京ニューシティ管弦楽団を従えてのオーケストラ公演は本当に涙なしには見られなかった。
1曲目「What The World Needs Is love」の出だしでもう鳥肌が立った。
思えば、Jackie DeShanonの歌でこの曲を初めて聴いたのがバカラックとの出会いだったと思う。
あれから25年以上の時を経て目の前にいるのは、稀代の作曲家バカラックその人である。そのことが信じられない思いだ。
もともとハンサムで粋な伊達男という感じだったが、その佇まいは80歳を迎えてなお健在である。
とにかくかっこいい。同じ男としてこんな歳の取り方をしたいものだと思う。
さすがに歩き方が少しぎこちないし、ピアノのタッチもそこはかとない。
それでもリズム感覚も衰えていないし、ピアノを弾きながら中腰になってオーケストラを指揮したりと、音楽家としての衰えはほとんど感じさせない。
名曲「Close To You」ではあまりの美しさに思わず涙がこぼれそうになった。掛け値なしの感動とはこのことだ。
美しくて切ない。
「The Look Of Love」で自らのヴォーカルを披露。ちょっと苦しそうな感じがしたが、枯れた味わいがまたいい。
ゲストシンガー、オランダの女性歌手Trainchaによる伸びやかな歌声や、自身が手がけた映画音楽メドレーを披露したりと趣向を凝らしており、
メロディメイカー振りを大いに堪能して盛り上がった。
途中、「昔こんな日本の歌を作ったこともあるんだよ」と「Me Japanese Boy I Love You」を一節歌ったり・・・。
アンコールで再び「What The World Needs Now is love」。
最後は「Rain Drops Keep Fallin On My Head」を会場中で歌って最後は盛大な拍手とスタンディングオベイション。
年齢を感じさせないプロのパフォーマンス。あっという間の至福の2時間だった。
東京ニューシティ管弦楽団もさりげないながらもバンドとの息がよく合っていたと思う。
バカラックという人はロックという箱庭のようなフィールドから聴き始めた私のようなキャリアの人間にとっては分水嶺のような人である。
バカラックという高い山に登ってみるとその先にはジャズ、ボサノヴァ、イージーリスニング・・・音楽の大海が広がっている。
バカラックという人はそこから先に行くかどうかを試されるような音楽家だということだと思う。
こんな天才と同じ時代を生きて、わずかの時間でも同じ空間にいられたことを幸せに思う。
Setlist
An Evening With Burt Bacharach and The Tokyo Newcity Orchestra
2008.2.20 Green Hall Sagami-Ohno
Singer:Donna Taylor,John Pagano Josie James
Bass:David Coy Woodwinds:Dennis Wilson
Keyboards:Rob Shrock Drums:David Crigger Trumpet/Flugelhorn:Tom Ehlen
Guest Vocalist:Traincha
and Tokyo Newcity Orchestra
1.What The World Needs Now is love
(1963~1968 Medley)
2.Don't Make Me Over
3.Walk On By
4.This Guy's ln Love With you
5.I Say A Little Prayer
6.Trains and Boats and Planes
7.Wishin’& Hopin’
8.(There's)Always Something There To Remind Me
(1962~1970 Medley)
9.One Less Bell To Answer
10.I'll Never Fall In Love Again
11.Only Love Can Break A Heart
12.Do You Know The Way To San Jose
13.Anyone Who Had A Heart
14.Heart Light 15.God Give Me Strength
15.God Give Me Strength
(Beginning Medley)
16.Magic Moments
17.Story of My Life
18.The Blob
19.Tower Of Strength
20.Go Ask Shakespeare
21.ln Our Time
22.(They Long To Be)Close To You
23.For The Children
(featuring Traincha)
24.Falling Out of Love
25.Who'll Speak For Love
(Sound Track Medley)
26.The Look of Love
27.Arthur's Theme
28.What's New Pussy Cat
29.The World ls A Circle
30.April fools
31.Rain Drops Keep Fallin On My Head
32.The Man Who Shot Liberty Velance
33.Making Love
34.Wives&Lovers
35.Alfie
36.A House ls Not A Home
37.That's What Friends Are For
(encore)
38.Any Day Now
39.What The World Needs Now is love
40.Rain Drops Keep Fallin On My Head
グリーンホール相模大野には以前にも何度かコンサートに出かけたことがある。
一番最近ではもう3,4年前になると思うが矢野顕子のライブに行った覚えがある。
そういえば相模大野の駅も随分ときれいになっている。
今夜ここで行われるのはバート・バカラックの11年ぶりの来日公演。
御歳80歳。前回を見逃した私としてはまさに奇跡といっていい。
バカラックをこの目で見ることができるとは・・・。
しかも東京国際フォーラムで2公演、あとは大阪フェスティバルホールで1公演なのでなんで残りのひとつが相模大野?
という感じだが、都心からも少し遠いので穴場だったのか、11列目のど真ん中というすばらしい席が取れた。
東京ニューシティ管弦楽団を従えてのオーケストラ公演は本当に涙なしには見られなかった。
1曲目「What The World Needs Is love」の出だしでもう鳥肌が立った。
思えば、Jackie DeShanonの歌でこの曲を初めて聴いたのがバカラックとの出会いだったと思う。
あれから25年以上の時を経て目の前にいるのは、稀代の作曲家バカラックその人である。そのことが信じられない思いだ。
もともとハンサムで粋な伊達男という感じだったが、その佇まいは80歳を迎えてなお健在である。
とにかくかっこいい。同じ男としてこんな歳の取り方をしたいものだと思う。
さすがに歩き方が少しぎこちないし、ピアノのタッチもそこはかとない。
それでもリズム感覚も衰えていないし、ピアノを弾きながら中腰になってオーケストラを指揮したりと、音楽家としての衰えはほとんど感じさせない。
名曲「Close To You」ではあまりの美しさに思わず涙がこぼれそうになった。掛け値なしの感動とはこのことだ。
美しくて切ない。
「The Look Of Love」で自らのヴォーカルを披露。ちょっと苦しそうな感じがしたが、枯れた味わいがまたいい。
ゲストシンガー、オランダの女性歌手Trainchaによる伸びやかな歌声や、自身が手がけた映画音楽メドレーを披露したりと趣向を凝らしており、
メロディメイカー振りを大いに堪能して盛り上がった。
途中、「昔こんな日本の歌を作ったこともあるんだよ」と「Me Japanese Boy I Love You」を一節歌ったり・・・。
アンコールで再び「What The World Needs Now is love」。
最後は「Rain Drops Keep Fallin On My Head」を会場中で歌って最後は盛大な拍手とスタンディングオベイション。
年齢を感じさせないプロのパフォーマンス。あっという間の至福の2時間だった。
東京ニューシティ管弦楽団もさりげないながらもバンドとの息がよく合っていたと思う。
バカラックという人はロックという箱庭のようなフィールドから聴き始めた私のようなキャリアの人間にとっては分水嶺のような人である。
バカラックという高い山に登ってみるとその先にはジャズ、ボサノヴァ、イージーリスニング・・・音楽の大海が広がっている。
バカラックという人はそこから先に行くかどうかを試されるような音楽家だということだと思う。
こんな天才と同じ時代を生きて、わずかの時間でも同じ空間にいられたことを幸せに思う。
Setlist
An Evening With Burt Bacharach and The Tokyo Newcity Orchestra
2008.2.20 Green Hall Sagami-Ohno
Singer:Donna Taylor,John Pagano Josie James
Bass:David Coy Woodwinds:Dennis Wilson
Keyboards:Rob Shrock Drums:David Crigger Trumpet/Flugelhorn:Tom Ehlen
Guest Vocalist:Traincha
and Tokyo Newcity Orchestra
1.What The World Needs Now is love
(1963~1968 Medley)
2.Don't Make Me Over
3.Walk On By
4.This Guy's ln Love With you
5.I Say A Little Prayer
6.Trains and Boats and Planes
7.Wishin’& Hopin’
8.(There's)Always Something There To Remind Me
(1962~1970 Medley)
9.One Less Bell To Answer
10.I'll Never Fall In Love Again
11.Only Love Can Break A Heart
12.Do You Know The Way To San Jose
13.Anyone Who Had A Heart
14.Heart Light 15.God Give Me Strength
15.God Give Me Strength
(Beginning Medley)
16.Magic Moments
17.Story of My Life
18.The Blob
19.Tower Of Strength
20.Go Ask Shakespeare
21.ln Our Time
22.(They Long To Be)Close To You
23.For The Children
(featuring Traincha)
24.Falling Out of Love
25.Who'll Speak For Love
(Sound Track Medley)
26.The Look of Love
27.Arthur's Theme
28.What's New Pussy Cat
29.The World ls A Circle
30.April fools
31.Rain Drops Keep Fallin On My Head
32.The Man Who Shot Liberty Velance
33.Making Love
34.Wives&Lovers
35.Alfie
36.A House ls Not A Home
37.That's What Friends Are For
(encore)
38.Any Day Now
39.What The World Needs Now is love
40.Rain Drops Keep Fallin On My Head