曇り。
本屋で平積みになっているベストセラーである。
タイトルに惹かれて買ってみた。
でもタイトルはどうも訳者がつけたものらしい。
「Pulling Your Own Strings」というのが正式タイトルだ。
だから、本文中に「シンプル」という言葉はぜんぜん出てこない。
代わりに煩瑣にでてくるキーワードは「犠牲にならない」というものだ。
誰かの生き方や言葉といったものに支配されて犠牲になる生き方は窮屈だし、
誰かの犠牲になることを積極的に放棄すれば主体的に生きていくことができる。
常に個人主義を貫く。確かにそれはきわめてシンプルな生き方に違いない。
相手のことは意に介さない。顔色に惑わされない。
相手の考え方に惑わされない生き方、支配されない生き方は格好いいし、潔いけれども・・・。
でも何かそれは実生活のどうしようもない部分をまったく無視した、のっぺりとした日常しか想起させない。
現実の生活ではそのままならない部分が実は人生の醍醐味ではないのか。
他人との関わりはそこまでシンプルにはいかないものだ。
なぜか読み進めるに従って少しずつ僕の心は離れていってしまった。
本屋で平積みになっているベストセラーである。
タイトルに惹かれて買ってみた。
でもタイトルはどうも訳者がつけたものらしい。
「Pulling Your Own Strings」というのが正式タイトルだ。
だから、本文中に「シンプル」という言葉はぜんぜん出てこない。
代わりに煩瑣にでてくるキーワードは「犠牲にならない」というものだ。
誰かの生き方や言葉といったものに支配されて犠牲になる生き方は窮屈だし、
誰かの犠牲になることを積極的に放棄すれば主体的に生きていくことができる。
常に個人主義を貫く。確かにそれはきわめてシンプルな生き方に違いない。
相手のことは意に介さない。顔色に惑わされない。
相手の考え方に惑わされない生き方、支配されない生き方は格好いいし、潔いけれども・・・。
でも何かそれは実生活のどうしようもない部分をまったく無視した、のっぺりとした日常しか想起させない。
現実の生活ではそのままならない部分が実は人生の醍醐味ではないのか。
他人との関わりはそこまでシンプルにはいかないものだ。
なぜか読み進めるに従って少しずつ僕の心は離れていってしまった。