ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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J1第26節 名古屋グランパスエイト対FC東京(名古屋・名古屋市瑞穂陸上競技場)1-2

2006-10-08 13:05:50 | サッカー
晴れ。

名古屋とのアウェイ戦をテレビ観戦した。
といってもキックオフのころは所要のため外出していて夜中の11時ごろからビールを片手に録画を見始めた。

目下東京は6連敗と前人未到(?)の領域に入ってきた。
このままずるずるといってしまうのか、何かを変えることができるのかそろそろ分水嶺に入ってきた。
アウェイ戦が2戦続くわけだがその後はガンバ、川崎、浦和など上位陣との対決が残っている。
このあたりで立て直しておかないと難しくなっていく。
もはやJ1残留しか目標はないのだからそこはシンプルに勝ち点を積み重ねて安全地帯に入ることだけを考えていけばよいのだ。

その何かを変えるキーとなったのが選手起用にあったのではないかと思う。
三浦文丈を先発させたこと。倉又監督が何かをてこ入れしなければいけないと考えたキーマンが彼の先発起用だったと思う。
相手に点を取られるとずるずるといってしまう若くて脆弱なメンタリティを落ち着かせるのは彼のような経験のあるベテランの存在だろう。
中盤の底で前と後ろをうまくコントロールするには年長者でもありチームメートからリスペクトされる彼のような存在があってこそだ。

また今節ようやく茂庭が戻ってきた。茂庭はここ2年ぐらいの間に本当に守備の要となった感がある。
ディフェンスラインを統率する彼の守備は本当に安定感がある。
数年前茂庭がボールを持つとはらはらしていたのが遠い昔のことのようだ。
左SBには地味ながらピンチの芽を摘む、これもベテランの藤山が入り、ようやくディフェンス陣が整ってきた。
好調のヨンセンをしっかりマークし、杉本の抜け出しを阻止すること。
中盤から走りこんでくる中村や本田、藤田など中盤のタレントも怖い。
しかし今日はこのヨンセンをしっかりと抑え、中盤での球の取り合いにも負けなかった。
こぼれ球もしっかり拾えたし局面で競り負けなかったことが大きかった。

それでもチームとしての連動性はジェフ戦のときを100としても70ぐらいの感じだろうか。
中から外へ外から中へ、その絡みのなかから前に速く楔が入るという畳み掛けるような攻撃が見られなかった。
復帰した石川の動きがいまひとつだし、サイドバックとの連携もまだまだ。

ルーカスの怪我により今日も先発出場した平山は「ごっつあんゴール」とはいえゴールも決めたし、徐々に良くなってきている。
懐の深さでしっかりボールをキープできるので、攻撃のオプションが確実に増えた感じ。
決勝点は彼がペナルティエリア内でしっかりとキープできていたことで、相手のミスを誘ったし石川が走りこんでくる時間を作れた。

苦手の瑞穂で初めて勝ったというのは大きい。まだベストには程遠い出来だったと思うけどどんな形であれ今は勝つことが大事。
とにかくシンプルに勝ち点を積み上げること。そういう考え方に立てば、中盤でしっかりボールを拾い、
危ないと感じたら多少ラインを下げてでも凌いだ、今日のような現実的なリスクマネージメントは理にかなっている。
今は多少面白くなくても現実的に耐えること。
多少不恰好でも勝てるようになってくれば、面白いサッカーはこれからいくらでもトライできると思う。
平山みたいな選手が入ってきたことで楽しみは増えたのだし、今は耐えながら勝ち点を拾っていこう。
そんな思考の転換はサポーターにも求められているのだと思う。


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