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ワールドカップ 決勝トーナメント ポルトガル対オランダ(ニュルンベルク)1-0

2006-06-26 20:58:09 | サッカー
ポルトガル対オランダ。
攻撃的な両チームの対戦はベスト16でも屈指の好カードとなった。・・・はずだった。
しかしながら結果は16枚のイエローカードが飛び交い双方で4人の退場者を出してしまうという、まことに残念な内容になってしまった。
決勝ラウンドならではの激しい試合と言ってしまえばそれまでだが、
感情をコントロールできなかった選手・監督、試合をコントロールできなかったレフリーということに尽きるだろう。

オランダはこの試合、コンディションの上がらないファンニステルローイをはずしカイトを先発させた。
一方ポルトガルは中盤でデコがボールを捌き、フィーゴ、パウレタらの突破力に期待がかかる。
中盤をコンパクトにしたプレッシングでめまぐるしく攻守が入れ替わるスリリングな展開となった。
23分デコがクロスを上げ、パウレタがマニシェに落として思い切りよくシュート。ポルトガルが先制した。
オランダも反撃を試みるが前半は決定機を作り出せずこのまま折り返すと思われた。
ところが終了間際、コスティーニャが2枚目の警告で退場。ポルトガルは後半に不安を残す形で前半を終えた。

後半に入ると数的優位なオランダが主導権を握る。開始早々コクの放ったシュートはバーにはじかれる。
フィニッシュの場面を何度も作り出すもののあと一歩のところで点が入らない。
ポルトガルも防戦一方ではなく、積極的に2点目を取りに行こうとする姿勢が見られ、
次の1点がどちらに入るかで大きく展開が変わるような様相となってきた。
しかし18分にブラルスも警告で退場し、10人対10人になると試合は一挙に荒れ模様となる。
33分にはデコが遅延行為で退場。再びポルトガルは一人少なくなってしまう。
こうなるとポルトガルは完全に自陣に引いて1点を守りきる展開に。
オランダのパワプレーを必死に凌ぐ。結局荒れた試合はオランダにもう一人の退場者を出してしまい、守りきったポルトガルが辛くも逃げ切った。

ポルトガルは勝ったものの、中盤の要のデコが次のイングランド戦で出場停止。あまりに代償の大きな勝利となった。
オランダも試合運びの未熟さと後味の悪さを越したまま今大会を去ることになってしまった。


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