実家に帰っているときに、どうにも夜が暇でたまたまNHK-BSでやっていたこの映画を観た。
観たいと思って能動的に観たわけではないので映画に関する予備知識がほとんどなかった。
数年前にこの映画が封切られていたことは知っていたが、ヒトラーに対する興味があまり湧かなかったので観ていない。
この映画は、「最期の12日間」というサブタイトルにあるように、ヒトラーの最期を描いた作品であり、
ナチの栄光もホロコーストの残虐さもなく、ひたすら淡々とヒトラーの狂気ぶりと、ナチスドイツの崩壊が誇張なく描かれている。
それもドイツ人の手によって。
ヒトラーの秘書であった、ユンゲ女史の証言に基づいて制作されており、史実に近いものであるのだろう。
生々しいエピソードが取り上げられている。
とりわけ、ゲッベルス夫人が幼い6人のわが子を毒殺するシーンには胸を揺さぶられる。
戦争というのは、それだけで狂気なのだ。そしてもっと恐ろしいのは、人間はその狂気にすら慣れていくということだ。
淡々と流れていく展開が、むしろ人間のもつむき出しの邪悪さを剥ぎ取っていくようで、全身が粟立つようだった。
ヒトラーを演じるブルーノ・ガンツの迫力の演技がすばらしい。
観たいと思って能動的に観たわけではないので映画に関する予備知識がほとんどなかった。
数年前にこの映画が封切られていたことは知っていたが、ヒトラーに対する興味があまり湧かなかったので観ていない。
この映画は、「最期の12日間」というサブタイトルにあるように、ヒトラーの最期を描いた作品であり、
ナチの栄光もホロコーストの残虐さもなく、ひたすら淡々とヒトラーの狂気ぶりと、ナチスドイツの崩壊が誇張なく描かれている。
それもドイツ人の手によって。
ヒトラーの秘書であった、ユンゲ女史の証言に基づいて制作されており、史実に近いものであるのだろう。
生々しいエピソードが取り上げられている。
とりわけ、ゲッベルス夫人が幼い6人のわが子を毒殺するシーンには胸を揺さぶられる。
戦争というのは、それだけで狂気なのだ。そしてもっと恐ろしいのは、人間はその狂気にすら慣れていくということだ。
淡々と流れていく展開が、むしろ人間のもつむき出しの邪悪さを剥ぎ取っていくようで、全身が粟立つようだった。
ヒトラーを演じるブルーノ・ガンツの迫力の演技がすばらしい。