環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

今さらながら

2013-05-21 22:58:19 | 
 先日ちょっと探しものがあって何年かぶりにブックオフへ。
 そして105円コーナーで見つけたもの。

勝間和代『効率が10倍アップする 新・知的生産術 -自分をグーグル化する方法』2007年、ダイヤモンド社

 ブームから軽く5年くらい経った今、遅ればせながらカツマーの仲間入り(笑)。
 いやぁやっぱりすごいわ、この人。このエネルギー。

 そんなわけで、私もすぐ取り入れようと思ったこと5点。

1) 「知の3点測量法」
 知りたいテーマについて、立場の違う3人の書いた3冊を読むこと。これは、物事を多面的に知るうえで、たしかに良さそう。

2) 本を読むスピードをあげる
 1)にも絡むけど。著者の数時間の講演会を聞いてポイントを頭にインプットしていくのと同じイメージで、というのは納得。重要なところをきっちり記録に残しておこうとか思わずに、数時間をメドにどんどん読み進める。
 私はついつい1冊を時間をかけてじっくり読みすぎてしまう。だから、読みたい本はいっぱいあるのに、ちっとも読みきれていない。

3) 耳からインプット
 車の運転中にできる情報収集手段として、CDやpodcastなどを活用する。
 実は以前podcastを聞いてて「こりゃいい」と思ってたんだけど、プレーヤーが壊れてしまって、それっきりになっていた。

4) 「親指シフト」の入力法
 前々から耳にして気にはなっていたんだけど、やっぱり練習してみようかな。入力時間の短縮は、翻訳の効率アップに直結する。

5) ブログをまめに書く
 アウトプットの練習として。

明日から始まります

2013-05-13 10:42:36 | 翻訳
オンラインでの翻訳講座の講師をこれまで何度かやらせていただいていますが、
今回は初めて、「翻訳の基本」に焦点をあてた初心者向け講座を開講します。

「和文英訳」と「翻訳」の違いは?

「翻訳」と「創作」の違いは?

このあたりをテーマに解説していきたいと思います。

まだお申し込みいただけます。

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「英文和訳」から「翻訳」へ―英日翻訳基礎トレーニング2013年5月<お試しキャンペーン対象講座>

この講座では、翻訳の勉強とトレーニングを進める上で、土台になる考え方を学んでいただくトレーニングを行います。「英文和訳」と「翻訳」の違いを実感して、これからの自分に必要なトレーニングを実感していただければと思います。

いつもより少し短めの200ワード前後の課題を用いて、「英文和訳」と「翻訳」の違いを感じながら、訳語の選び方、リサーチの仕方、正確さを失わずに読みやすくするにはどのような考え方をしていけばよいのか、学んでいただきます。

また、翻訳のトレーニングをしていく上で必要な基本事項も合わせて確認していきます。題材は環境/持続可能性に関するテキストを用います。

・これから翻訳のトレーニングをしてみようという方
・翻訳のトレーニングを始めて間もない方
・英語はある程度できるけれど、翻訳のポイントを学びたい方
・翻訳のトレーニングはある程度してきたけれど、次のステップに進むため
には何が必要なのかがわからなくなって、伸び悩んでしまっている方

この機会にもう一度基本を学んでいきませんか。

今回は、一度ご提出いただいた後、練り直しのヒントやポイントを配信しますので、それを元に、もう一度自分の訳を練り直し、仕上げていただきます。
また、実際にみなさんから提出いただいた訳文を元に、どうやって読みやすい翻訳に展開していくのかも考えてみたいと思います。

1つの文章に何度も取り組んでいただくことで、自分が理想とする翻訳にどうやって近づいていくか、改めて考えてみる機会になります。

みなさまのご参加、お待ちしています!

◆開講期間:5月14日(火)~6月3日(月)

◆対象 

初級以上「読みやすい訳」について、もう一度考えて、自分の翻訳を見直したい方
<お試しキャンペーン対象講座>

◆スケジュール

5月14日(火) スタート
5月20日(月) 課題提出(1回目)
5月23日(木) 練り直しのポイント配信
5月29日(水) 提出(2回目)
6月3日(月) 解説 

◆参加費:トラたまコミュニティメンバーの方 4,000円
     お試しで参加される一般の方 5,000円

◆講座で提供するもの

講師訳例
解説
Q&A用のBBS

※個別の添削はございませんので、予めご了承ください。

◆担当講師:五頭美知

子どもの頃、大きくなったらなりたかったもの

2013-02-08 05:40:19 | もろもろ
子どもの頃、よく聞かれた
「大きくなったら何になりたいか?」

記憶に残っているいちばん古いものは、
「オーケストラのバイオリン奏者」。
たぶん小学校低学年の頃。
母が連れて行ってくれた地元の交響楽団の子ども向けコンサートに行って、バイオリンの音がステキだな~、と思ったから。

それを母に言ったら、
「ああいう人は、3歳くらいからバイオリンを習ってる特別な人なんだよ。」

そっかー、じゃ無理かー、とすんなりあきらめ(その程度の想いだったってこと)、
3年生の文集には
「大きくなったらオーケストラに入りたい」
とだけ書いた。

で、ピアノは習っていたので、その後はずっと
「ピアニストになりたい」
と思っていた。

そのまま中学生2年生になって。
ピアノの先生に、「音大を受験しますか?」と尋ねられた。
受験したいなら、声楽の先生をつけたり、準備を始めるから、と。
そのとき、「ピアノ科でも声楽の試験がある」ということを初めて知った。
実は私は人前で歌うのがあんまり好きじゃない。
学校の音楽の授業でも、ピアノの伴奏をしてればよかったので、あんまり歌う必要もなかったし。
それで一気に熱が冷めた。

それに、同じ学年に2人、とてもピアノがうまい子たちがいて、私は到底かなわないな~、と、感じていた。
こんな田舎の中学でも自分より2人も上がいるのに、一流ピアニストになんかなれないんじゃないか、と。

ピアニスト以外なら何がいいかな~と考え始め、
「なんとなく英語が好きだから翻訳とか通訳とかどうかな~、私はしゃべるの得意じゃないし翻訳の方がいいのかな~」
と思うようになった。
ちょうどその頃、学校でも進路指導みたいなことがあった。適性検査を受けた後、担任の先生との個別面談。
そのときに
「ピアニストか翻訳者か考え中」
みたいなことを話したら、その担任はたまたま学生時代に吹奏楽をやっていて、音楽の好きな数学の先生だった。
「それだったら、音楽のわかる翻訳者になれよ。昔、吹奏楽をやってたとき、外国人が教えに来てくれたんだけど、音楽をしらない通訳者で、ちっとも話が通じなかった。だから、音楽のわかる翻訳者になったら喜ばれるんじゃないか?」と。
私は、これだーっっと思った。
私はこの先生があまり好きではなかった(反抗期まっさかりだったし)けど、このアドバイスには今も心底感謝している。

それから数年間はそういう路線で、考えていた。
細かいことを言えば、
「英語じゃなくてドイツ語もいいな」とか、
「学部は語学じゃなくて国際関係学にしようかな」
とか、多少の揺れはあったけど。

でも、ちょっと血迷って、高校2年からは理系クラスに入り、理系の大学に行った。
なんとなく。高校の先生に勧められたのがきっかけで。
もちろん最終的には自分がそれもいいなと思って決めたわけだけど。

でも、大学に入ってから、1年間行ったけど、その文化がなんともしっくりこなくて、どうしてもこのままじゃ幸せな人生は送れない、と思えてしかたなくて、やめて、アメリカに留学して、アメリカの大学を卒業して帰ってきた。
専攻は
「平和学」。
高1くらいで目指していた国際関係学部に戻ったような感じかな。

留学中もピアノはずっと趣味として習っていた。
この言葉を介さない芸術活動に、本当に助けられた。
英語ではろくに言いたいことも言えないことも多い中、ピアノなら一人の人間として同等に扱われ、演奏活動やら伴奏アルバイトやら、楽しい世界が広がった。

そして今。
気付けば翻訳の仕事を10年間。
中2くらいからやりたいと思っていた職業についている。
途中で育児休暇など2回もとらせていただきながら、今もお仕事のご依頼をくださる方たちに恵まれて。
なんと、ありがたいこと。

それプラス、なんとか暇を見つけてはバイオリンを練習し、子どもと一緒に週1回レッスンに通っている。
小さい頃からずーっとずーっと心の中であこがれていた世界にやっと足を踏み入れることができた、この喜び。

大いなる幸せをかみしめ、日々の小さなイライラやら自己嫌悪やらをぐっと飲み込み、毎日を過ごしている。
人生、夢をもつのも悪くないかもね。

そしてこのブログにも、「音楽」カテゴリーを作ることにしたのでした(笑)

おかげさまで10周年

2012-10-04 15:26:15 | 翻訳
2002年9月に本格始動させた翻訳業。

おかげさまで10周年を迎えることができました。

最初の頃はしゃかりきに、
今はちょっとペースを落としながらも、
こうして10年間続けてこられたのは、
お仕事をご依頼くださる皆様のおかげと、
心から感謝しています。

基本的に、
「環境」と「持続可能な社会(サステナビリティ)」
に分野を絞って翻訳のご依頼を受けているため、
「あ、このテーマのお仕事、前にやったことある!」
と思い当たることはよくあります。

先月は、
「こういうのやったな~」
と思って過去のファイルをさかのぼって探しんだけどなかなか見つからず、やっと見つけたのは、なんと2002年のフォルダー。
この仕事を始めたばかりの頃に、昔の職場の先輩にご依頼いただいたのでした。
そして、このときにいただいていた参考資料が、なんとまぁ先月の仕事にぴたりと重なっていて、欲しかった用語の適訳がわんさと見つかり、無事に終えることができたのでした。

10年間の蓄積に感謝して。

これからも一歩一歩着実に積み重ねていきたいと思います。

ATOKのパレットが戻ってきた!

2012-08-08 16:18:39 | 翻訳
気が付いたらいつの間にか、パソコンの画面上にATOKのパレットが表示されなくなっていた。
何が原因でそうなったのか、思い当たるところはまるで無し。

単語登録ができなくって、ものすごく不便で、まいったなぁ~と思っていたんだけど、検索してみたら、
Ctrl+F10
でATOKメニューが表示されると見つけた。

あー……!



ATOKパレット、おかえり!

……しかし、そろそろATOKもバージョンアップしないとだな。
最新はATOK2012か。
私が使ってるATOK16って2003年のものらしい・・・(汗)

車の運転中に

2012-05-18 03:56:08 | ワーク・ライフ・バランス
朝と夕方、子どもたちを車で幼稚園・保育園に送り迎えする。
今は片道15~20分くらい。

子どもたちが一緒のときは歌を歌ったりおしゃべりしたり。
とくに夕方にお迎えした帰り道は、子どもがその日にあったことをあれこれ聞かせてくれる貴重なコミュニケーションの時間。

でも、朝送っていった帰り道と、夕方お迎えに向かうときは、一人でただ運転している。
この時間を有効活用できないかな、と考えてやっているのが、和訳文の練り上げ作業。

昼間の仕事中に、「もう少し良い日本語になりそう/したい!」という一文を、英語・日本語セットで抜き出して1つのファイルにする。
フォントを16pt、太字にして、プリントアウト。

こうしておけば、赤信号や踏切などで止まったすきに、読みやすい。
車が動いているときに、頭の中であーでもないこーでもないと一人ブレスト。
こういうことを最初から日本語で書くとき、何ていうかな、と。
違う言い回しを考えたり、順序を入れ替えたり、2文に切ったり。

また信号や踏切でちょっと止まったタイミングで、思いついたことをなぐり書き。
家に帰ってからもう少し辞書やネットで調べようと思う言葉には、下線を引いておく。

コンピューターの前に座っているときよりも、原文に縛られずに発想できて、なかなかよい。
1人目の育休明けて仕事復帰した頃に思いついてから、約4年。

実は、同じ練り上げ作業をお料理中にもできないかとやっていた時期もあったけど、これはムリだった。
お料理してるときって、作業手順を組み立てるのに結構頭使ってるのよね。

運転中ももちろん、安全第一です。

機械翻訳

2012-04-16 11:13:27 | 環境
 最近twitterで、なんか機械翻訳に関するつぶやきを見かけるなぁ~と思っていたら、こういうことだったのですね。


東北博のHP 誤訳ゾロゾロ
朝日新聞 2012年04月13日
 啄木忌は喪キツツキ? 秋田は飽きた? 東日本大震災の復興支援を目的に開かれている東北観光博覧会の公式ホームページ(HP)で、多数の翻訳ミスが見つかっている。自動翻訳機が打ち出した原文を業者もHP作成を丸投げした実行委も確認せず、ウェブ上に載せたためだ。膨大な訂正作業が終わるめどは立っておらず、各地の観光担当者は困惑している。
(中略)
 翻訳の担当は在京のIT関連企業。「復興支援に一役買いたい」と本来数百万円かかる各言語の自動翻訳を無償で引き受けたという。

■誤訳の主な例
【岩手】
●元の日本語)盛岡舟っこ流し
 HPの誤訳)We wash down Morioka ship kid(我々は盛岡の舟の子どもを洗う)
●元)啄木忌
 誤)Woodpecker mourning(喪キツツキ)
【秋田】
●元)あきた千秋公園桜まつり
 誤)Senshu park cherry tree Festival which we got tired of(飽きた千秋公園桜まつり)
●元)六郷のカマクラ行事
 誤)Mosquito event to use as a pillow of six volost(六つの郷のまくらに使う蚊の行事)
【青森】
●元)安潟みなとまつり
 誤)All the cheap liman and Festival(すべての安い潟と祭り)
●元)ヤッテマレ軽トラ市
 誤)yattemare light tiger city(ヤッテマレ軽い虎市)
●元)亀ケ岡さくらまつり
 誤)Tortoise ka oka cherry tree Festival(亀か岡桜まつり)
【宮城】
●元)旧伊達邸鍾景閣
 誤)kyuitatsutei keikaku(きゅういたつてい けいかく)



 いやぁ、客観的に見れば、おもしろすぎます。

 受注者は翻訳エージェントではなく、IT企業だった、というのは、ある意味救われる気がしますが…… (もし翻訳エージェントがこういう仕事をしてたとしたら、悲しすぎる)
 でも、これじゃぁ復興支援に一役買うどころか、逆に迷惑かけてます……

 そういえば私も昔、予算がないプロジェクトの英訳を知人の知人から頼まれて、機械翻訳したのを直すだけでいいから格安でお願い、って言われて引き受けたことがありますが、もう2度とやらない! と思ったことを思い出します。時間ばかりかかるし、つまらないし。

 そうそう、何年か前からはウェブ上でも自動翻訳された文章が出回ってますよね。google検索すると、結構上位に出るし。あれ、調べものの邪魔になるので、困ります。

 機械も進化してるでしょうが、翻訳者は、まだまだ必要です! って、ちょっとホッとしたりして(^_^;

Insertキーを押しても上書きにならないようにする

2012-04-12 12:55:22 | 環境
ワードで入力しているときに、無意識にInsertキーを触ってしまい、勝手に上書きモードに変わってしまう。
しょっちゅう困っていた。

その解消方法を見つけた。

インサートキーの無効化(キーボード割り付けの技)

すばらしい!
心が晴れ晴れ。

『今日』

2012-02-22 04:45:14 | ワーク・ライフ・バランス
すてきな詩を見つけた。
ほろりとくる。

原文はニュージーランドの母親が書いた詩とのこと。ちゃんと韻も踏んでるわね。
訳は作家の伊藤比呂美さん。これまたお上手。


何もかも完璧にはできないけれど。
これでいいのだ。


みどりのおやゆび日記 『今日』という詩~がんばり屋のお母さんたちへ

今日

今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう

人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とか

わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした。
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた

ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?

今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって。

そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ。



(以下原文)
Today

Today I left some dishes dirty.
The bed got made about two-thirty.
The nappies soaked a little longer.
The odour got a little stronger.
The crumbs I spilt the day before
Were staring at me from the floor.
The art streaks on those window panes
Will still be there next time it rains.
For shame,oh lazy one you say
And "just what did you do today?".

I nursed a baby while she slept.
I held a toddler while he wept.
I played a game of hide'n'seek.
I squeezed a toy so it would squeak,
I pushed a swing,I sang a song,
I taught a child what's right and wrong.

What did I do this whole day though?
Not much that shows,I guess it's true.
Unless you think that what I've done
Might be important to someone
With bright blue eyes-soft blond hair,
If that is true,I've done my share.

HERO (Mr. Children)

2011-10-24 15:30:37 | もろもろ
例えば誰か一人の命と

引き換えに世界を救えるとして

僕は誰かが名乗り出るのを

待っているだけの男だ



愛すべきたくさんの人たちが

僕を臆病者に変えてしまったんだ



小さい頃に身振り手振りを

真似てみせた

憧れになろうだなんて

大それた気持ちはない

でもヒーローになりたい

ただ一人 君にとっての

つまずいたり 転んだりするようなら

そっと手を差し伸べるよ




……しみじみと聴いている今日この頃。