環境にやさしい?翻訳者日記

環境分野を専門とする地方在住の翻訳者が、自らもなるべくエコなライフスタイルを目指します。がんばりすぎず、ぼちぼちと。

『プライドと情熱――ライス国務長官物語』

2011-08-26 03:34:43 | 
「強い女性」というイメージのコンドリーザ・ライス前国務長官(愛称コンディ)。

才能と努力による、すごい才女。かつ、人格者らしい。
学校は2年飛び級。
大学は最初、プロのピアニスト目指して、ピアノ演奏コースに入学(後にソヴィエト研究に転向)。
黒人初、女性初、最年少(38歳!)での名門スタンフォード大学副学長。
フィギュアスケートとフットボールを愛し、ジムでのトレーニングを欠かさないアスリート。

幼少期の育ち方はというと、教育熱心な両親のもと、「のびのび」とは正反対という印象。正直言って、よくまっすぐ育ったな、と思う。
両親からの愛情をしっかりと感じられたことが、大きなポイントなのかもしれない。こうして自尊心と自信を身につけた。父親が牧師で人格者だったこともあるだろう。
あと、知識一辺倒にならず、ピアニスト/オルガニストの母親のおかげで、芸術活動(音楽)に親しんだことも大きいのかな。協調性を求められる室内楽もやったり。

コンディはもともとは軍事干渉に反対の立場をとる中道派だった。
が、9・11後、強硬姿勢をとるようになる。(←私がもっていた印象はここから生まれたのだ)

同僚によれば、九月十一日の攻撃によってコンディの世界観が変わり、より保守的な路線を歩むようになったようだ。あの攻撃後、コンディの外交政策の展望は、大統領や政権内のネオコン(新保守主義)の人々の見方をさらに色濃く反映するものとなった。 (p.238)


議会公聴会での堂々たる質疑応答の様子を読むと、日本の国会の証人喚問で見るのらりくらりした「記憶にございません」との大違いに、こればかりはアメリカがうらやましくなる。

凡人の感想を一言でいうと、、、
「恐れ入りました!」

<アントニア・フェリックス著、渡邊玲子訳『プライドと情熱――ライス国務長官物語』角川学芸出版、2007年>

翻訳効率アッププロジェクト実行中――対訳君・Word編

2011-03-02 14:51:08 | 翻訳
翻訳効率アッププロジェクト、細々と実行中です。

ちょこちょこと試してみる割にはちっとも翻訳速度が上がらない日々が続いていましたが、今日後半はやっと手応えを感じたような気が。

2005年に辞書と過去の訳文を串刺し検索するのに「対訳君」というソフトを導入。対訳君のウィンドウ内で翻訳作業をしていて、そこそこ快適だったのだけど、検索や置換ができないのが難点。
今回は翻訳しながら検索・置換をしてみよう、一括置換した単語を区別するために下線を引いてみよう、ということでWordでの翻訳作業を試行錯誤中。

対訳君の画面には英文原稿ファイルを出しておく。
実際の翻訳はWordファイルで行う。
調べたい単語が出てきたら、対訳君に移動して英文原稿ファイル上で該当する単語をダブルクリック。
和訳語が得られたら、Wordへ戻って入力。何度も出てきそうな単語であれば、Wordファイル全体で一括置換(CtrlH)。

そんな作業の繰り返しが良さそう。

対訳君とWordの間の往復は、基本的に、AltTabで。

考えてみると、積極的にWordで翻訳する、というのは初めてかも(原稿として、書式がいっぱいついているWordファイルを受け取った場合は、しょうがないのでWordで作業しているけど)。
な~んか、かつての「すぐフリーズする」というイメージが抜けなくて。
でも、最近はそうでもないですねぇ。ずいぶんよくなりましたねぇ。

2005年に対訳君を導入する前は、秀丸を使っていた。
当時は、秀丸と辞書ソフトをAlt+Tabで行ったり来たりしながらやってたな。

というわけで、基本的に6年前にやっていたことに戻っているような気もしつつ。
いやいや、昔やっていたことの良いところだけ取りもどしながら、地道に改善しているのです。

とくに、ShiftControl矢印 で単語を選択するとき、すぐATOKからMS-IMEに変わっちゃうのがものすごくイヤだったのだけど、この機能をオフにしたら、キーボード上の作業がものすごくやりやすくなりました!

コントロールパネル - 地域と言語のオプション -キーボードと言語 - キーボードの変更 - 詳細なキー設定 - 入力言語間 キーシーケンスの変更 - 入力言語の切り替え「割り当てなし」、 キーボードレイアウトの切り替え「割り当てなし」




翻訳効率アッププロジェクト始動――ATOK編

2011-02-22 14:49:28 | 翻訳
保育園に提出しなくてはいけないため、今年は、昨年分の確定申告を早々に終えたわけだけど。
……あまりの年収の低さに唖然。

がんばれ、自分!

というわけで、翻訳効率アッププロジェクトを始めることに。

まずは、入力速度を上げるため、よく出てくる単語を、ATOKのユーザー辞書に単語登録した。
たとえば、「農業」を「のう」として登録すれば、NOUGYOUと7回たたかなくても、NOU3回たたくだけでよくなる。
よく出てくる熟語のほか、私がよく押し間違えてしまう語(「%」とか)も。

うん、かなり入力速度が上がった(^ ^)
粗々の計算だけど、昨日の作業と比べて10%増かな。登録する作業も含めての時間計算なので、登録作業が減っていけばさらに速度は上がっていくと思われる。
それよりなにより、ミスタッチの回数が減ってイライラが減った、ってのは大きい。
あと、手の疲れも軽減されそう。

そういえば、この方法、昔もやっていた。かれこれ7年くらい前?
でもパソコンを何度も買い換えたりするうちに、前につくったユーザー辞書を継承できなくて、この方式もすっかり忘れていた。

なので、今回は、ユーザー辞書を出力してテキストファイルとして保存する方法もしっかり調べておく。

辞書ユーティリティ - 一覧出力 - 「出力ファイル」にファイル名を入力(←これを記憶させる方法があるといいんだけどなぁ) - 「種類」は「登録単語」のみチェック - 実行

これでバッチリ!

ただし、この方法で気を付けないといけないのは、変換ミスしないようにすること。
たとえば「のう」だけ入力したとき、「農業」「農法」「農民」みたいな似た単語が並んでしまうので、しっかり確認しながら確定していかないと。

それだけ気を付けながら、しばらくこの方法を試してみよう。


ところで、ATOKヘルプページで、気になる情報を見つけた。
変換ミスを、もう一回読みを入力しなくても直せる方法があるんだ~。

(1)変換を確定した直後には、

[Ctrl]+[BackSpace]キーを押す。

[015093]間違った文字で確定してしまったので、確定前の状態に戻したい



(2)前に確定した文字のときは、

反転させて、[Shift]+[変換]キーを押す。

[015091]すでに確定された文字を再変換したい


引き続き、ちょっとしたtipsにアンテナを張り巡らせていこう。

がんばれ、自分!

翻訳講座 受講生募集中

2010-12-10 10:23:20 | 環境
この夏から、環境英語をテーマに、ちょこっとオンライン翻訳講座の講師をやっています。

私が講師なんて、ほんとおこがましいと思いつつ、この8年間ありがたいことにいろいろな翻訳業務にお声をかけていただいて、特にこのところはチェッカーをやらせていただく機会も多く、その中で「こうすればもっと読みやすい良い訳になるのになぁ、惜しいなぁ」という気づきが多々あるので、そういうことをこれから翻訳者仲間になる皆さんと共有できれば、とお引き受けしています。

1月に2回目の講座があります。受講生募集中です!

「英語力・翻訳力向上キャンペーン」 2010年-2011年冬の講座 翻訳しながら持続可能性/サステナビリティについて考えよう:2011年1月 <1/11~1/24>

<すべてオンライン講座>

世界の環境や持続可能性/サステナビリティの現状を毎年分析して報告している『地球白書』の最新版State of the World 2010(Worldwatch Institute, 2010)の文章を訳してみる講座です。

一文が長く続く場合の処理のしかたなど、実際の翻訳の現場で役に立ついろいろな和訳時の処理方法を学びながら、読者の視点に立った「読みやすさ」を一緒に考えていきます。

環境や持続可能性/サステナビリティの翻訳では、自らの生活に関係するような学びが得られて、おもしろいものです。この分野に関心のある方、ぜひご一緒いたしましょう。

・開講期間:1月11日(火)~1月24日(月)までの2週間

・対象者:初級~中上級。翻訳と環境・持続可能性/サステナビリティに興味がある人ならどなたでも。

・進め方
1月11日の週 課題配信~各自で和訳。
1月18日の週 参加者の訳および出版訳の配信。(課題提出締め切りの約2日後)
        ポイント解説の配信。(課題提出締め切りの約4日後)
        参加者の疑問点へのフィードバック。

・講座で提供するもの
掲示板での意見交換、質疑応答
講師訳例
受講生優秀訳
解説ファイル

(個別の添削や振り返りシートへのコメントはありません)

育休明けてがんばってます

2010-09-11 21:57:17 | ワーク・ライフ・バランス
ずっとブログ更新していませんでしたが……

4月から育休明けて業務再開しています。(わわ。かれこれもう半年近くたっている……)

子どもが2人いてしかも別々の園に通っていると、病気をもらってくる頻度も高まってなかなか思うようにはいきませんが、子どもも自分もハッピーな人生になるよう、無理しすぎないところでがんばっています。

しばらくは、子どもにしわ寄せがいかないよう、大人しくコツコツと積み上げていきたいと思います。

なかなかブログにまとまった文章を書く時間がとれないときも、ときどきtwitterでつぶやくくらいはできると思いますので、よかったらecotranslatorフォローしてみて下さいね。


出産のご報告

2009-10-29 08:26:04 | ワーク・ライフ・バランス
今月、無事に2人目の子どもを出産しました。
おかげさまで母子ともに健康です。
とりいそぎ、ご報告でした。

いよいよ夫婦別姓が可能になるか

2009-09-28 09:07:54 | ライフスタイル
政権交代して、いろんな新鮮な動きがあるけど、Wow!と思ったのは、コレ。

夫婦別姓導入へ…政府、来年にも民法改正案 政治 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
 民主党などの民法改正案は、〈1〉結婚時に夫婦が同姓か別姓かを選択できる〈2〉結婚できる年齢を男女とも18歳にそろえる――ことが柱で、おおむね法制審答申に沿った内容だ。

すでに結婚しているカップルには適用されないのか……。どうしてもと希望するなら、ペーパー離婚をせざるを得ないってことかしら?? ちょっとそれはハードルが高いわよね。うーん……、もう一歩! という気がしないでもない。

twitter始めてみました

2009-09-26 11:07:21 | もろもろ
ecotranslatorとして、話題のtwitter始めてみました。
モバイル環境さえ整えれば、たぶん産休・育休中もブログよりマメに「元気でやってます」情報を更新できるんじゃないかと思って。
まだ要領つかめなくって、試行錯誤中。

でも、これまでも知人に誘われるがままに、mixiやらfacebookやらLinkedInやら登録してるけど、ちっとも使いこなせてない私……。

しばらく産休・育休とさせていただきます

2009-09-10 09:35:42 | もろもろ
久々の更新で、また「休みます」ってのも何なんですが……。

来月第2子出産予定のため、しばらく、基本的に産休・育休宣言をさせていただきます。
仕事の全面的な再開は、新年度が始まる4月からにするか、それとも1年後の10月にするか、まだ迷っています。保育園の空き状況などを見ながら決めることになると思います。

育休中の間に、もうすぐ建て始まる家が完成して、引っ越しになる予定。

家も、何かとこだわってつくっているので(とはいえ、予算の範囲内で、だけど)、そんなことも是非書きたいんだけどな~。
余裕があるとき、たま~に更新したいと思います。


"ワーク・ライフ・バランス"

2009-07-15 09:59:15 | ワーク・ライフ・バランス
あっという間に、梅雨が明けたらしい。
あれ、今年はほとんど雨が降らなかったような。
水不足にならないかしら。

前回の記事からあっという間に3カ月……。
書きたいことは山ほどあるのだけど、ひたすら目の前のことに追われる日々が続いています。
お仕事のお誘いを切れ目なくあちこちからいただけるのは、本当にありがたいことです。

ところで、前回の記事から、新たなカテゴリー「ワーク・ライフ・バランス」をつくりました。
"ワーク・ライフ・バランス"――英語でもそのまま、"work-life balance"。
ワーク(仕事)とライフ(自分の趣味とか、家庭サービスとか)とのバランスをとる、ということ。「公私のバランス」ともいえるかな。

この言葉、数年前に初めて聞いたのだけど、まだ実は個人的にはあんまりしっくりきていない。
だって、仕事(ワーク)だって、人生(ライフ)の立派な一部でしょ。ワークと“プライベート”とのバランス、なら、わかるけど~。

でも、いつの間にかよく使われるようになって、もう市民権を得ているようなので、しょうがないか、と使うことにしました。