第20回 世界の財産 鵜殿のヨシ原
講師 田口圭介 様
会場 五領公民館2階 大集会室
この日の午前中の講師は 9月14日、水生昆虫や芥川に水質についていろいろ教えていただいたTKK自然観察会代表の田口圭介さんでした。
鵜殿のヨシ原の保全はなぜ必要なのか
鵜殿のヨシ原復活への取り組みのきっかけとなったのは火災の原因として中止されていたヨシ焼きが1975年に復活したところから始まりました。
利用するためのヨシを刈り取った後、虫食いヨシや汚れたヨシ、オギやセイタカアワダチソウなど残されたものを焼くことで次年度の良いヨシの収穫につながることがヨシ焼きの大きな理由です。
ただ ヨシの成長はヨシ焼きとの関係だけではなく淀川の水と深く関係しているようです。鵜殿は特別な場所のようです。
鵜殿のヨシは他では見ることができない貴重な太いヨシで、特に雅楽のひちりきのリード用のヨシは鵜殿でしか取れないとされ、雅楽協議会もヨシ原の保全に賛同されるようになりました。
そして鵜殿のヨシ原の地元が所持する入会権というものがずっと放棄されずに継続維持されてきたことが、今のヨシ原存続に繋がっていると知ることができました。
鵜殿のヨシ原の現状と残していくべき生物多様性の高い環境であることを正しく知ることができたと思いました。
午後の散策の予習として鵜殿でよく見られるヨシとオギとセイタカヨシの違いを教えていただきました。
講座の後にナガエツルノゲイトウバスターズの赤對さんより活動内容についての説明を受けました。
第21回 ヨシ原を観に行こう
講師 里山グループ 辰巳さん 浅井さん 中島さん
会場 鵜殿のヨシ原
午後は3班に分かれて鵜殿のヨシ原の植物観察に向かいました。
3班に分けていただいたので各班ともお話が聞きやすかったようです。
天気も良く、最高の散策日和でした。
ナンバンギセル 今年も見つかりました。
普段見なれた草花もマクロレンズで撮影すると思いがけない発見が!
ヨシの成長も感じられる場所でした。
散策の終点地点の河川事務所の倉庫横にナガエツルノゲイトウの駆除中の場所がありました。
黒いシートに覆われた地面が何かを訴えているみたいでした。
うまく駆除できて広がらないように願うばかりです。
次回は 10月26日 午前 生物多様性保全と里地里山 午後 里地里山の現状を知ろう です。