
竹林や森林が身近にある高槻においては放置竹林への市民の関心は高く、応募していただいた市民の方と関係団体の方を加え、87名と大勢の方に参加していただきました。



(藤井康代 先生)

講演は「竹って何?」のお話から始まり、竹の種類・特質・地下茎の伸長の特徴(1年に2m~3m最大で7m~8mも伸びて竹藪が広がる)から竹林整備の難しさを説明していただきました。

竹の有効利用については、どのように使うかを区分して考える
竹でもいい もの< 竹の方がいいもの < 竹でないとダメなもの
安価で簡単に利用できる⇒高付加価値のもの
・エネルギー利用とマテリアル利用
・ローテクとハイテク
・第一次産業分野での活用(炭化物:炭素固定材、チップ、パウダー)

たかつき環境市民会議 里山グループの活動として竹炭を作っていますが、良質な竹炭を作ることの難しさを痛感しておりました。良質でなくても簡単で安価にたくさんできる野焼き竹炭でも農地に漉き込めば十分炭素固定材としての役割を果たすというお話は、これからの活動の指針になりました。
すでに竹炭を漉き込む農業を実践している方からの質問や、放置竹林・森林の近くのいお住まいの方からは広範囲の整備をどのようにしていくのかなど質問がありました。
パンダは竹を主に食べているけれど、人間に応用できないか・・・?竹利用の将来が楽しくなるような質問もあり、和やかな内に閉会しました。
最後に、興味深い講演をしてくださった藤井先生に感謝申し上げます。