エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

北島キャンピングカーの旅 7日目 タウポにて

2009年09月29日 | 北島旅行

ホリデーパーク内、共同施設があるあたりの風景>

 早いもので、今日で2週間旅行の折り返し地点に到達。朝から悪天候を予想していたが、雨は止んでおり、厚いの向こうから薄日が差している。ここ2日間、梅雨のようにしとしと降りで窓が開けられず、の中がかなりしけっていたので、これはチャンスと、キッチンで朝食を摂る間、窓やドアを開け放って換気した。朝の天気予報でも、今日は晴れ間もあるが、基本的には相変わらずパッとしないらしいので、ここに連泊して、が小止みになる頃を見計らってちょろりと出掛けよう、ということにした。

 そんなわけで、午前中はを読んだり、でブログに載せる旅行記をつけたり、のんびりと過ごした。このホリデーパークにはワイヤレスのインターネット回線がないので、サイトにアップできるのはまだ先のことになりそう。窓の外を見ていると、たり、たりを繰り返しており、これなら出掛けられなくはなさそうなので、お昼を食べた後、タウポの町に向けて出発した

 タウポ湖岸を昨日来た時とは反対側から回ってみよう、ということになり、地図を片手に走ったら、途中から湖が見えなくなってしまい、行けども行けどもタウポの町は見えて来ず、「おかしいなぁ」と思い始めたころに全然知らない地名が標識に 

 やられた 地図上では大通りを道なりに走れば目的地に着くはずだったので、どこで間違えたか全くわからなかった。来た道を戻っても、そのまま大周りをして行っても、距離的にはそう変わりはなさそうだったので、そのまま走り続けたのが輪をかけて悪かった。途中でまた方向が不確かになり、地図を確認したが、その時まで参考にしていた旅行者用のドライブ地図には詳しい地名が出ていない。それで、AA(日本のJAFのような組織)が発行する詳密な道路地図を見たら、すべての謎が解けた……

 その旅行者用地図は見やすさ優先の実に大まかなものだったらしい。AA地図によると、道なりではなく、途中で右折しなければならない地点があることが一目瞭然。しかも、間違いに気がついた時点で引き返していた方が、そのまま走り続けるよりもずっと近道であることも。目的地の近くまで行くには、そこからさらに100キロ以上も走らなくてはならず、さすがの楽天家・ねむりねこ夫婦もガックリきてしまった。

 今から行こうとしている場所は時間になると門を閉ざしてしまうため、もし、間に合わなかったらこれまでのドライブは全くの徒労に終わってしまう。おまけに、間違った道は、牧場地の間を縫う山道で、景観は優れているとはいえない。ニュージーランドに暮らして12年弱、慣れているようでもこんな凡ミスをやらかしちゃうとは…… トホホ

 それから目的地に着くまで、無口になってひたすらを走らせた。その甲斐あって、時間に間に合って、よかった、よかった 



 訪れたのは、火山活動が盛んで月面のクレーターのように見えることから、「月のクレーター(Craters of the Moon)」と名付けられた場所。





 地熱が高いので、地面のあちこちからもうもうと白煙が上がっており、灰色の泥沼が、ボコッボコッと不気味な音を立てて湧いていたりしている。そして、この先危険の看板も。



 クレーター、というよりむしろ箱根の大涌谷とか別府温泉郷といった方が相応しいかもね。





急ぎ足で見学コースを回り、何とか閉門時間の前に戻って来られた…… ほうっ。


 その晩は昨夜の晩の残り物をさっと暖めて夕食を済ませ、至福の温泉タイム。熱めのお湯は気持ちいいが、気を良くして浸かっているとのぼせそうになるので、出たり入ったりしながら調節。ポカポカと温泉で温まったぬくもりが消えないうちに就寝。

 明日は午後から晴れるそうだから、別の場所に移動しようかな…… むにゃむにゃ

北島キャンピングカーの旅 6日目 タウポにて

2009年09月29日 | 北島旅行
 雨に祟られた、昨日の方がまだましだった 今日はに加えて寒いじゃないの しかし、それでも旅を続けるねむりねこ達であった。

 ロトルアから南下してタウポに行くことを決め、まずはロトルア郊外のケロシン川。灯油(ケロシン)川とはチョッと恐ろしいが、川にはどこからか源泉が流れ込み、少し深くなった淵で露天風呂を楽しめるという。国道から未舗装道路に入り、駐車場らしきところから川に下って行った。

 付近一帯は地熱が高いようで、湯煙がそこら中から立ち昇っている 雨が降っていて、寒かったので入ろうという気は起きなかったなかったが、手を入れたらちょっとぬるめだけど良い湯加減。地元の人に人気の、隠れた温泉スポットというのはとってもうなずける。



 
 さらに南下して、タウポ名物のフカ滝の駐車場に降り立った時、冬のような寒さにブルブルッ そのまま回れ右をして車に戻って暖かい服装に着替えた。やっぱりこんな時もキャンピングカーはいいなぁ さっとカーテンを閉めればそこは個室、ゆったりと着替えられる。

 メリノウールのアウトドア用保暖肌着を重ね着した上にフリースのジャケットを着込み、ウールの手袋をはめて再び外へ。落差は大きくないが、川幅が広いので迫力満点。



あいにくの空模様で遠くの景色は全くダメだが、水の色は美しかった。フカ川のジェットボートが滝壺の近くまで来たのでパシャリ。ジェットボートに乗っている人達は、あの滝を間近で見られるんだなぁ。




 タウポにはお昼ごろ到着。ビジターセンターで情報収集をして、町のレストランで昼食。雨脚は一向に衰えず、これだけ着込んでもまだうすら寒い。この辺で見たいところや歩きたいところはいくつかあるけど、このお天気では楽しめそうにないのではしょりにはしょって、アラティアティア・ダムの放水を見に行くことにした。放水時間の2時まで車の中で読書して待機。時間ぎりぎりに橋の上に行き、ドワーッと怒涛のように流れ出る水は大迫力 しかし、雨風がひどくて、長いこと見ている気にはなれず、そしてまた残念だけど、写真を撮るどころじゃあなかった


 スーパーで買い物をし、温泉付きのホリデーパークにチェックイン(ていうか、いくつかある中から、付きのところを、の独断で選んだのよね)。町の中心部からは40~50分離れたところにあるためか、利用者が少なくていいではないの~。を一人占めできる可能性大 うっしっし

 夕ご飯はカレーライスと初物のアスパラガス。どこのスーパーに行っても和食材を売っているので、こんな旅先でも家と同じような食事ができるのは嬉しい ニュージーランド人の老夫婦とキッチンで一緒になり、少し世間話をする。離れて住んでいる家族の誕生祝いに駆けつけるところだとか。おじいちゃんの方は、かつてマツダのディーラで働いていて、自分の車もマツダ、とマツダびいきで微笑ましかった。

 キッチンを眺めていて、食にまつわる考え方の違いに遭遇する。大多数は(オーストラリア人とかニュージーランド人など)、せっかくの休暇でのんびりしたいから食事は時間をかけず簡単に済ませるようで、鍋一つでことが足りてしまうか、オーブンに冷凍のパイやピザを放り込んでおしまい、というパターンが多い。達はその反対で、休暇で時間がたっぷりあるからこそ、他愛もないおしゃべりをしながらゆっくりと料理・食事を楽しみたいと思う方かな……
 
 カレーを食べた後は、お待ちかねの温泉へ。これは大風呂の方。ニュージーランドでは、温泉でも水着を着て入ります。



 寒さで縮こまった筋肉が、ゆっくりとほぐれて極楽気分。こちらは小さめのミネラル風呂。


 
 温度が結構高いので、半身浴と織り交ぜながら浸かったけど、それでもいい加減のぼせそうになった。湯ざめをしないように、暖かくしなくっちゃ。

 天気予報によると、明日は前線が2つほど、北島を通過するとか。うぅむむむ。

北島キャンピングカーの旅 5日目 ロトルアにて

2009年09月29日 | 北島旅行
 ああ、もうっ 今日まではお天気がいいって聞いてたのに、今朝はバンの屋根をが叩く音で目が覚めた。そうだった。ニュージーランドの天気は変わりやすく、予報は当たりにくいんだったっけ……

 海で四方を大きく囲まれたこの国は典型的な海洋性気候。北は赤道からサイクロンが、南は南極から寒波が、海をわたってダイレクトでやってくる。気圧配置図をみると、小さな島国の上は等圧線がびっしり込み合ってて、前線だの気圧の谷が、都会の交差点のようにひっきりなしに通過し、何とまあ忙しいこと

 一方で隣国オーストラリア大陸の東海岸のすっきりと安定した気圧配置と比べると、「お隣とのこの差は、一体何なのよ!」と言いたくなることもしばしば。日本も同様に海に囲まれているけど、気候的には近くにあるユーラシア大陸の影響を受けているから、変化の激しい海洋性というよりは安定した大陸性で、その天気予報は、ニュージーランドに暮らし慣れたねむりねこの目から見ると、まるで「神業」のようによく当たる。

 ニュージーランド旅行を計画している人には、時間的に余裕があって、行動内容も変更が可能な「風まかせふらり旅」がお勧め。そう、ちょうどこの国のお天気のように。ギッチギチに行程を組んで、しかも変更ができないようでは、ガッカリすることやイライラすることも多く、せっかくの旅行がストレスまみれで台無しになりかねないもの

 こんな日は、「これはどうしても外せない!」というところにスポットを当て、後はのんびりするのが流。で、小雨のぱらつく中、レッドウッズ・ファカレワレワ・フォレスト(Redwoods Whakarewarewa Forest)に行った。レッドウッドはアメリカのカリフォルニア原産、電柱のようにまっすぐと育った成木は高さ60メートルになる大木で、植林された森ならではの、散策/マウンテンバイク/乗馬のためのトラックがある。人的・外的な影響に弱い固有種の森では、このような多目的トラックの設置・運営は難しい。


 
 ロトルアで有名な、ブルー湖とグリーン湖に隣接している森なので、お天気が良ければ、湖沿いに何時間か歩きたいところなんだけど、この雨模様では景色が見えないし、肝心の湖の色も灰色に濁って見えるだけなので断念し、小雨のぱらつく中、下草のないすっきりとした森を30分ほど歩くことに。



 スタート地点で、子供たちのマウンテンバイク集団に遭遇。雨にも負けず、カッパ姿でキャッキャ言いながら楽しげにバイクをこぐ姿が微笑ましかった


 その後、ロトルアの町に戻り、駐車場でお昼。キッチンでカップヌードル用のお湯を沸かし、小さなグリルでパンをあぶって、いただきま~す。こんな時、キャンパーバンって本当に便利だなぁ。長期旅行だと、外食費も積み重なるとバカにならないから、おカネをかけず、簡単に食事ができる環境はありがたい


 午後はロトルアの博物館を見学。



 ニュージーランドの博物館は、特別展示を除けばタダかそれに近い料金なのに、ここはロトルア市民以外は12ドルもするのでちょっとビックリしたけど、入ってしばらくしてその謎が解けた。博物館内の小さな劇場で地元の火山活動に関する短い映画を上映しており、それが、火山が噴火する場面になると、実物の噴火そのものに、座席がガタガタ揺れるというカラクリがあったのだ 映画館自体はレトロな内装なので、こんなハイテク仕掛けがあるとはまったく予想もしなかった。

 下の写真は、その昔、今の博物館の場所に建設された温泉療養リゾートの展示。ニュージーランド国内外から結構な人気だったらしいけど、温泉の中の硫黄分が配管を腐食し維持・修繕費に莫大な費用がかかったりして、残念ながらビジネス的には成功しなかったという。

 


 夕方は、ホリデーパークにある、温泉プールでのんびりと入浴。湯加減はぬるめなので、長く浸かっていてものぼせることがなく、身体が芯からポカポカと温まった。夕食は昨晩の残りの炒め物に目玉焼きを乗っけて、手間知らずの美味しい食事

 明日からは天気が悪いそうだが、どうしようかな…… 

北島キャンピングカーの旅 4日目 ロトルアにて

2009年09月29日 | 北島旅行
 ゆうべ夜更かしをしたので、少々ゆっくりのスタート。寝ている間に何度か通り雨があったようで、今朝は曇り空で少しじめじめしているが、この後天候は回復の傾向だそうだ。初めて車に給油し、一路ロトルアへ

 途中、いくつかの小さな湖を通過する。まずは、ロトエフ湖。「ロト」とは、ニュージーランド先住民族マオリの言葉で「湖」の意味。



そしてロトマ湖。




 道路脇の森や茂み、何度見ても南島のそれとは異なり、大木のような大きな、大きなシダ類がことさら目を引く



 これも南では見られない、ジャカランダの花が咲いており、見事な大木を見つけたのでパシャリ。




 ロトルアが近付くにつれて、空気がイオウ臭を帯びてきて、なんだか草津とか別府に来たような気になる。お昼頃、ロトルアの町に到着。ビジター・インフォメーション・センターで市街地やトレッキングマップをもらい、昼食を済ませた後、ぶらぶらと湖畔に向かって歩く。



 どこにも温泉が見えていないのに、町を歩いているといきなりイオウ臭が鼻を突くことがよくあり、草津温泉郷にいるみたいで、火山活動の活発さを思い知る。

 ロトルアの町は、先住民族のマオリの人々が多く住み、いたるところでマオリ文化の影響が見られる。言葉や習慣など、日本文化とも共通点がいろいろあり、ねむりねこのある知り合いで「おれ達の祖先は日本人と一緒だと思う」と真顔で言うマオリの人もあり、たいへん興味深く思う。

 湖畔で一息ついて、町の外れにあるクイラウ・パークへ。ここは温泉がボコボコ湧き出している公園で、無料の足湯もあるという。公園に入ると、あちらこちらに湯けむりが上がっている。



 足湯場は隣り合わせに二か所、屋根つきの方が少々温度が低いので、まずはこちらから。ジーンズの裾をまくって足を浸けると、ほおおっ、いい湯加減じゃないの 足先から全身がくまなく温まるのを感じて、隣の足湯に移動。こちらの方が少々熱いけど気持ちいい。もっと入っていたかったけど、顔に汗が滲んできたので出ることに。



 その後、公園内の温泉を見物する。迫力あるのは、煮えくりかえった泥の温泉。ボコッ、ボコボコッと灰色の泥が沸いてて、イオウの臭いの凄まじいこと 



その他、もうもうと湯気を立てていたり、炭酸水のようにポコポコと底から泡が湧きあがっていたり、岩の間から煙がシュウシュウ立ち昇っていたり。



 ありとあらゆる温泉や地熱活動を見るごとに「おおっ、スゴイ、スゴイ!」と大はしゃぎの。「うん、スゴイね。地球は生きてるんだぞって感じだね!」と猫かぶり。

 噂には聞いてたけど、ニュージーランドにこんな日本チックなものがあるなんてね。盛り上がる一方の、遂には「老後はここで暮らして毎日温泉三昧しようよ!!」とまで言い出す始末。「おれは、そこまでは……」と消え入りそうな声で猫かぶり。


 ホリデーパークにチェックイン。スバに入って、さあ夕食の準備。今晩は、ゆうべのステーキ肉の残りを利用した、にんにくの芽の炒め物。ねむりねこ夫婦は二人とも料理が好き。一緒にできる事がいくつかあるというのは、夫婦が仲良くできるポイントなのかな、と思う。これで、どっちか片っぽが作るばっかりだったら、きっと相手に要らぬ一言、二言を言っちゃうのかもね……

 食後は、翌日の計画を練る。は明日までで、その後2~3日が続くらしいので、明日も思いっきり外遊びを楽しむ日にしたい。