エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

ニュージーランド 冬の庭で野鳥の餌やり

2013年07月19日 | エコ
 冬になると、自然界には木の実や果物などが不足して、鳥たちは食べ物探しに一苦労する。
 今から2年ほど前のこと、それでは、わが家の庭でに餌をあげよう、ということになり、まずは試しに、朝の早い時間帯にパン屑などを裏庭の芝生に蒔いた。少しすると、どこからともなく現れたがせっせと餌をついばむ様子が見られて、微笑ましいこと……こりゃ、いいぞ

 これだけが集まるのなら……そうだ、家を買ったときから庭に備え付けられている、青い陶製のステキなバードフィーダーを使って、市販の鳥の餌をあげてみようかな



 そうしたら、もっと多くのが毎朝こぞって現れるようになった。幸い、わが家のトラは生き物を捕まえることに関心を示さないので、は安心してえさを食べることができた。

 しかし。次第に芝生がのフン害にやられるようになり、さらに、冬が終わると……

 あららっ バードフィーダーをおいた場所の芝生が枯れているではないの。はハッピーでも、ねむりねこ達に取ってはあまり嬉しくない結果となり、以後、庭でに餌をあげることはやめてしまった。

 今年の夏の終わり頃(日本とは季節が逆の南半球では3月末のこと)、ひょんなことから木に吊り下げて使うバードフィーダーを入手した。すぐには使わないので、納屋にしまっておいたらそのまますっかり忘れてしまい、最近になって納屋を片付けた時に再発見したのだった。

 昨日、夫・猫かぶりが庭の木にバードフィーダーを吊り下げた。この場所ならフン害にあっても大丈夫だし、ナチュラルなセッティングも◎



 一見して目立たないが、もう少し近づいてみるとこんな感じ。



 ファンテイル(Fantail/マオリ語名Piwakawaka/学名Rhipidura fuliginosa)の模型が鳥の巣を象ったフィーダーに乗っかってるのが可愛い



 中はこんな感じ。スーパーで買った野鳥用の餌を入れた。



 今のところ、まだあまり利用者(鳥)がいないけど、これから増えてくれますように

トラ6歳?の誕生日と友達のお祝いダブル・パーティ!

2013年07月17日 | ネコ
 先日、トラを最寄りの獣医さんの所へ定期検診に連れて行った。全般的にいたって健康、と獣医さんに太鼓判を押されたものの、

「トラちゃん、ずいぶん歯石がたまってきましたね。歯肉炎も起こしかけてますので、近いうちにきれいにしましょう」

と言いながら、獣医さんが何やらコンピューターに入力しかけて、ふと手を止めた。

「あら、トラちゃん、3歳になってますけど
「飼い主が見つからなくて引取ったネコなので、年齢は分からないんです
「健康だし、若く見えるけど、3歳ってことはないと思うわね」
「私もそんな気はしますが…… 幾つぐらいだと思いますぅ
「そうねぇ…… 普通、歯石がたまり始めるのは8~9歳なんだけど、まだ毛ヅヤがとてもいいから、6歳ぐらいにしておきましょうか

こうして年齢不詳だったトラは、公称6歳ということになった

 トラがわが家の一員となったのは今から3年前の7月13日。以来、毎年この日が近づくと、友人たちも招いてお祝いをすることにしている。家人の都合から今年は15日にパーティを行うことになった。

 今年は同じ時期にお祝いごとが重なり、友人が最近2年間のワークビザを申請して受理されたので、そのお祝いも兼ねたパーティとなった。友人のニックネームが「タカ」というので、これにひっかけて「虎・鷹パーティ」と名付けて、出席者は「虎」か「鷹」の仮装をすることに決定

 パーティ当日。ニュージーランドでは、自宅でパーティを行う場合、家の外に風船を飾ってご近所さんに知らせるのが通例。



 これは人間用のごちそう。参加するにも何か一人一品づつ、持ち寄ってもらった。友達の持ち寄りは、たこ焼き、お寿司、豚肉の煮物。わが家で作ったのは、チョコレートケーキ、野菜の中華まん(ハウスメイト作)、レモンケーキ(猫かぶり作)、カボチャスープ、たらことわかめのおにぎり(ねむりねこ作)。写真はごちそうの一部。



 先日、地元のスーパーで買い物した時に、ニュージーランドの白ワイン(ソーヴィニヨン・ブラン)の銘柄で"Tora Bay"というのを見つけたので「トラ兵衛」に引っ掛けてパーティ用の飲み物としてゲットした。お祝いなので、シャンペンも一緒に提供。





 そして、トラ用のごちそうニュージーランドでは、ペット餌用の挽肉を売っており、これがトラの大好物。挽肉だけではネコが必要な栄養素を全部取れないので、キャットフードと併用で食べさせるのが基本。



 「ハッピーバースデイ」の大合唱と共にトラにごちそうが差し出される…… 

 普段とは異なる妙な雰囲気に、最初は警戒して近寄ってこなかったが、ごちそうの芳香には叶わなかったらしい。おずおずと近づいて来て、ガツガツと食べ始めたトラ。



 「見て、見て~ ぼく、みんなにオモチャもらったよ~」お誕生祝いをもらって嬉しそうなトラ。



 そして、さっそく遊ぶ。



  当日、仕事で遅くなる友達がいたり、家族が病気で早く帰る友達もいたので、一次会、二次会のようになった。





 ごちそうに舌鼓を打ち、話しに花を咲かせ、とっても楽しい一夜となった。来年は、どんなお祝いをしようかな、と気の早いである。 

エコガーデン冬支度完了。そして冬料理は……

2013年07月09日 | エコ
 冬至から2週間が経った。ニュージーランドの冬至は北半球の夏至と同じ日で、統計上は冬至から2週間後、つまり今の時期が一番寒くなるらしい。

 日本では梅雨なのに雨量が少なく、あっという間に梅雨明けしてしまったと聞いた。こちらクイーンズタウンは、本来ならカラッと良く晴れるはずの冬の日が、なぜか雨が多く風も強くまで鳴るのだから、地球の北と南で気候が逆転してしまったかのようでビックリ。こんなウェットな冬は、過去15年で初めての体験だ。

 少し前のことになるが、一年で一番寒くなるこの時期に備えて、エコ菜園の作物を全部収穫して、コンポストの堆肥とぼかし肥を埋め込んで更地の状態にした。例年、今の時期は朝晩が氷点下になって土が凍り、地上に生える野菜類は霜で全滅してしまうからだ。



 幸いなことに、このところの雨続きで朝晩も氷点下にはならず、夜になっても薪ストーブに火を入れなくても済む日があるほど 暖冬だと、スキー場が雪不足で大変なのだが、これまで降った雨はスキー場のある山間部ではほぼ雪になっているというので好都合。朝晩が温暖で過ごしやすく、スキー場には雪がたっぷりある冬は、本当にとても珍しい。

 今日は数日ぶりにお日さまが顔を出したので、ねむりねこは庭のバラの花を摘み取った。冬だけど、庭で一番日当りの良い所に植えてあるバラは何とまだ花をつけていた。





「えー、こんなにがついてるのに全部摘んじゃうなんて、もったいないんじゃない?」と思うかもしれない。

 しかし、どんなにをつけていても、現在バラは生命体としてはシャットダウン状態にある。

 それが証拠に、花を切って花瓶に生けて数日経つと、花はその形を変えずに黒っぽくなって朽ち枯れてしまう。本来なら、ばぁっと艶やかに開ききった後に、花びらがハラハラと落ちて終わるんだけどね。

 これが花を摘み取った後のこざっぱりした姿。





 バラの枝の剪定は、来月終わりか9月の初めにする予定。冬が終わり「バラさん、春が来たよ」と教えてあげる効果もあるので。

 庭木の何本かは、夫・猫かぶりが時間を見つけてはせっせと剪定してくれているので、こちらもすっきり顔をしている。





 剪定で切り落とした木の枝は……



適当な長さに切り分けて、薪ストーブ行き。寒い夜をじんわり温めてくれる 



 すべてが眠りについているような庭で、しっかりと息づいている植物もいる……ラッパスイセンの可愛らしい芽



毎年のことだけど「冬が終われば春だからね」と約束してくれてるみたいで嬉しい

 寒い時に食べる料理はいろいろあるけど、この日はチーズ・フォンデュを作った。日本へ帰る知り合いが主宰したガレージセールで、フォンデュ鍋セットを安く入手したのがきっかけ。

 本格レシピだと、チーズはエメンタールやグリュイエールなんかを使うんだけど、ニュージーランドのスーパーで普通に売っているエダムとマイルド・チェダーを今回は使った。実際、風味の違いはそんなに違わなかった。



 ディップする具は、バゲットに加えて、温野菜、えび、ソーセージなどで試したが、



 チーズの塩気と温野菜の甘みが合って、一番美味しく感じた。スイスでは洋梨を使うらしいので、次に試してみようかな

 おしまいに……ヨガのブログいつもヨガといっしょ!を始めました。このブログ、エコ・ニュージーランドとはちょっとタッチを替えて、思索的にヨガについて語っています。こちらのリンクからどうぞ


ニュージーランド 真冬の大晦日とお正月!?

2013年07月01日 | 思ったこと
 「大晦日とお正月って言ったら、真冬に決まってるじゃ~ん」 
というのは北半球での常識で、南半球では真夏にクリスマス、大晦日、お正月がやって来る。ニュージーランドに15年も住んでいるのだから、いい加減慣れても良さそうなものだけど、こればかりは毎年な~んとなく違和感が拭いきれない。

 ここは日本じゃないんだから、除夜の鐘、紅白、初詣がないのは仕方ないとして…… 朝は5時前から明るくなり、日中は夏の陽射しが眩しく輝き、夜は10時を過ぎないと暗くならない。そんな時期に一年の変わり目を迎えたって雰囲気が出やしないのだ。

 現に、この国ではMidwinter Christmas(真冬のクリスマス)というイベントが行われ、真冬の時期にクリスマスの飾り付けをして肉のローストなどクリスマス料理をこしらえて食べる人達がいる。

 夏にオーブンでローストやケーキを作るなんて暑苦しい作業は、普段離れて住んでいる家族が集まるクリスマスでもなけりゃやってらんない。特にこちらのロースト料理は、日本での鍋料理に匹敵する家庭料理だから、南半球でのクリスマスにローストとは、お盆の時期に鍋を囲むようなもの、と考えれば分かりやすいだろう。キリスト教徒でないねむりねこたちは、クリスマスには大して思い入れがないけど、このアイディア自体はかなりナイスだと思った。

 ある日のこと。お正月に食べ切れなかったお餅のパックがまだ未開封で残ってるのに、夫・猫かぶりが気がついた。で、このMidwinter Christmasにヒントを得て「真冬の大晦日とお正月」イベントを提案。色々と人を呼ぼうかとも思ったけど、何せ主役のお餅の数に限りがあるので、ハウスメイトたち等の身内だけで密やかに行うことした。

 猫かぶりと話し合った結果、大晦日の日を6月30日、元旦を7月1日と決定。大晦日は牛肉とキノコのしぐれ煮と、庭でかろうじて生き残ったミズナを添えたおソバを、元旦はお雑煮以外の料理を一人一品づつ分担して作る、ということでそれから毎日を楽しみに過ごした

 待ちに待った大晦日。友達の録画してくれた2年前の紅白歌合戦を見ながら年越しソバを食べた。食べるのに忙しくて写真を撮るのを忘れてしまったけど、やっぱり薪ストーブが暖かな冬の夜に食べるおソバは、夏の夜に窓を開け放して食べるそれよりもず~っと美味しく感じた 

 ハウスメイトたちの帰宅が遅かったこともあり、おソバを食べ始めたのが9時頃、というタイミングもそれっぽくって「今年はどんな一年だった?」なんてお互いに報告し合ったたりして(笑)大晦日の雰囲気はどんどん盛り上がる。かれこれ過去15年、たちは年末・年始の時期に帰国していないから、こんな「ゴッコ」をしているだけで、本当に日本で大晦日を過ごしているような錯覚に陥る…… 耳を澄ませば除夜の鐘の音が聞こえてきそうだ。

 そして翌日は元旦「明けましておめでとう。今年も宜しく」と新年の挨拶を交わす。朝食は軽く済ませて、お昼に食べるお正月料理の準備を始める。お雑煮とだし巻き卵はの係。東京風の「なとり雑煮」に近いものを作ろうと、鶏のもも肉に、小松菜が手に入らないので青梗菜で代用。見た目を賑やかにするために、薄切りにしたマッシュルームと缶詰のタケノコも入れてみた。



だし巻き卵は初挑戦。だしが入る分、卵がやわらかいので巻くのに一苦労したけど、何とか格好はついた。



スキー場のカフェでバリスタをする、ハウスメイトの一人が紅白なます、



日本食レストランで調理補助をするもう一人は、黒豆の煮物を作ってくれた。



 そしてDVDは、これもまた件の友人が録ってくれた「欽ちゃんの仮装大賞」の2012年新年バージョン。アイディアを凝らした仮装の数々に感心したり、笑いながら食べるお正月料理のおいしいこと料理の取合せも、箸が止まらない。



 食事の後は、が作っておいたさつまいもプリン(あっ、また写真を忘れた)を食べながら、仮装大賞を最後まで見る。

 次のDVDは「笑点」の新年特別企画。猫かぶりが焼いたチョコレートとパイナップルのアップサイドダウンケーキを食べながら見る。



 家族同然の友人たちと、美味しいものを頬張りながら、楽しくおしゃべりして、いっぱい笑って…… やっぱりお正月はこうやって過さなくっちゃね

 夕ご飯は、お昼の残りのなます、黒豆、だし巻き卵に、ハウスメイトの特製ハンバーグ ご飯はお赤飯に見えるけど、黒米入りの雑穀ご飯なので全体に赤い色がついているのだ。これもウマし…… 



 たまたま新年に食べ損なったお餅があったので、思いつきでやってみたこのイベントは、思いのほか楽しかったので家の恒例行事になりそうだ。来年は、お餅をもっと用意しておいて、もう何人か人を誘ってみようかな

 最後にこれを読んでいるの友達のK・Hやんへ
 一同を代表しまして…… いつも日本のTV番組を録ってくれてどうもありがとうそー言う訳で、また今年も「紅白歌合戦」「仮装大賞」「笑点」と、できたら「ゆく年来る年も」録画を宜しくお願いしま~す