エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

やっと落ち着きました!!

2009年10月28日 | 思ったこと
 はあぁっ…… 引っ越しがひと段落し、インターネットのトラブルを解決し、こうしてまたブログを投稿できるようになったねむりねこです。

 引っ越しはしんどかった 費用を抑えるため、大型の家具類はプロの引っ越し屋さんに、それ以外は空いた時間を見つけては自分たちでせっせと運んだり、気のいい友達数人が車を出して手伝ってくれたけど、合計で10往復はしたかな。以前の借家はバカでかかったから、思っていた以上にモノが増えており、越してきてからも、しばらくは家じゅう足の踏み場もないほど段ボール箱だらけで、泥棒が入ってもきっと気付かなかっただろう、と思うほどゴチャゴチャだった。それから2週間以上過ぎた今はすっかり片付いて、住み心地が大幅に改善された

 3LDKの新居(と言っても中古)は敷地が208坪で建坪が45坪。東京都心の住環境と比べたら豪邸と思われそうだけど、いやいやとんでもない、こちらでは至って標準的な広さです 庭にはボロいけど可愛らしい「離れ」があり、これがニュージーランドの山小屋(=DoCの山小屋)風でお気に入り。 は小ぢんまりとしてるけど、使い勝手が良くできてるし、何ってったって日当たりがいいから暖かいこと 

 これまで住んでいた地域は、眺めはとても良かったんだけど、日当たりが悪く、外は暖かくても家の中はひんやりしているのが普通だった。ところが、ここに越してきてからは、家の中の方が外より常に暖かい。おまけに、壁や天井裏に断熱材が敷き詰められているようで、夜になってもそんなに冷え込まないし、朝起きた時もゾクッとしない。やっぱり、暖かいお家はいいなぁ、としみじみ思うです。

 広い芝生の庭(これもこちらでは標準です)に、いろいろな庭木や草花が植えられている花壇があり、手入れが大変そうだけどやりがいもありそう。小さい家庭菜園のスペースもあり、早速、手持ちのサヤエンドウ、大根、紫蘇、ゴボウの種をまいたり、芽が出てしまったタマネギを植えてみたりした(笑)。明日、明後日は仕事が休みなので、近所の園芸屋さんに行って、ルッコラやローズマリーなどのハーブや、トマトやレタスなどの野菜の苗を買ってこようかな

 美味しい野菜やハーブを作るために、コンポストにも初挑戦 町役場が、コンポストを始める家庭に補助金を出してくれることを知り、早速ぼかしセット購入の手続きをした。料理で出た野菜クズなどはぼかしに、引っこ抜いた雑草や刈り込んだ庭木の枝などの庭ゴミはコンポスト、と分けて利用するつもり。詳しくは後日レポートする予定(←「ちゃんとやるんだぞ」by猫かぶり)。

 引っ越しで出た、というか悟らされた、家の中の大量の不要品を一掃すべく、次の日曜日にガレージセールを行うことに決め、地元紙に広告を載せた。日本ではフリーマーケットで個人のものを色々売るようだけど、こちらでは(特に家具など大型のものを売る場合なんかは)ガレージセールや個人間売買が主流で、フリーマーケットは手作りの工芸品や食べ物、そして自分のところで取れた農作物などを売る場、というのが一般的な認識のよう。

 仕事から帰ってきて、いつも見る夜6時台のニュースが終わって、テレビを消し、ふと窓の外を見たら、なんと季節外れのが舞ってた…… ひえ~っ 先月下旬から夏時間が始まり、夜7時でもまだ昼間のように明るいのだが、見るからに寒々しいのでさっさとカーテンを引いてしまった。この分だと、山はがもっとすごいだろうな。冬の大雪はいまだに山間部にしぶとく残り、この地域の人気トレッキングコースの、ルートバーントラックやミルフォードトラックは雪崩危険区間を閉鎖し、登山者をヘリコプターで輸送することになった。ヘリ輸送は、ガイド付きウォークではこれまでも行われてきたが、個人ウォークでは今シーズン初の試みだ。

 書くことが溜まってしまって、ちょっとプレッシャーだけど、そこはマイペースな、あせらずにのんびりと、北島旅行のことや、エコハウスのわが家のことなど、楽しく紹介しようっと。
 

Will be back soon...

2009年10月18日 | 思ったこと
Just wanted to note this blog is still alive and I'll be back next weekend or later.

Since the house move on the 9th, our phone line at the new place has been having a problem and we're not able to get connected to internet at all - frustrating! This is why I'm writing this in English (this one hasn't been installed with Japanese language. I can still read it though).

Hopefully everything will get all sorted and we'ii be back to high-tech life sometime coming Friday the 23rd. (fingers crossed)

There are so many things to be uploaded such as rest of our trip in the North Island and sweet home... So see you all soon!

Apology for inconvenience and many thanks for your patience, Sleeping Cat

予告 エコハウスにお引っ越し

2009年10月06日 | エコ
 引っ越しまであと2日に迫った。引っ越し先は、兼ねての念願通り、冬の日当たりが良くて暖かい一軒家。それ以上はあまり望まなかったのだけど、期待していた以上のおまけが色々ついてきて、中でもエコな造りになっているのが嬉しかった。

 どの辺がエコかって? それは、結構ニュージーランド的なエコ構造だったりするから、言葉だけで説明するのはちと難しい。引っ越して落ち着いてから、写真付きでレポートしようかな。

 引っ越しは煩わしいけど、あの家に住めるのかと思うとワクワク、ウキウキしてしまう

 
 

春のドカ雪と緑色のサクラ

2009年10月03日 | クイーンズタウン
 うわぁーーーーっ 今朝、カーテンを開けたら(クリックで拡大)

 

だ、それも半端じゃない降り方の。今年の冬には、とうとう一度もなかった市街地での大雪が、春の、北半球で言えば4月の上旬に降っている。車の上にも2㎝ほど積もってて、運転する前に軽く除雪しなくちゃいけなかったほど。

 それもそのはず、クイーンズタウンと隣接している、南西部のフィヨルドランドには大雪警報が出ていたから、ここもとんだとばっちりを受けたってわけ。いや、それにしてもよく降ってくれたこと。休暇明けの初出勤に雪道運転とは嬉しくて涙が出た。雪は午前中いっぱい降り続いたけど、お昼ごろからは晴れて、夕方にはきれいに溶けてなくなってしまった(ほうっ)。

 話は変わって…… 近所のサクラの木が緑色の花をつけた。一見して葉桜みたいだけど、これはれっきとした花弁(クリックして拡大)。何という種類か、知っている方がいらしたら教えてください。



 北島キャンピングカーの旅3日目に、温泉プールの写真をアップした。投稿した際に写真を載せそこなったから、ずっと気になっていて…… 

 ああ、また行きたいよぉ

北島キャンピングカー旅行から戻りました

2009年10月02日 | 北島旅行
 光陰矢のごとし、という言葉通りに、長いと思っていた15日間の休暇はあっという間に過ぎ去り、今はクイーンズタウンの自宅でこれを書いている。残りの道中の出来事は、これからまたじっくりと投稿するとしようかな。明日から仕事に復帰、そして来週の金曜日には引っ越しをするので、アップにはちょいと時間がかかりそうだけれど、楽しみにされている方々は、どうか気を長~くお待ちいただければm(_ _)mと思う。

 ああ、仕事に戻らなきゃいけないなんて…… 
いつのことやらまだ分からない、次の休暇がひたすら待ち遠しいねむりねこであった。


北島キャンピングカーの旅 8日目 トンガリロ国立公園にて

2009年10月02日 | 北島旅行
早いもので休暇が始まって折り返し地点を過ぎた。自然・アウトドアがテーマの旅なので、お天気が優れないと楽しむことが難しい。4日目のロトルアに移動してからというものの、毎日が梅雨空のような模様でも低く、景勝地に行っても景観が全く望めないことばかり。

 いい加減に晴れてほしい、と思っていたのだが、今朝はで降雨の気配なし。これは良かったと、トンガリロ国立公園方面に向かうことにした。トンガリロ国立公園は1894年にニュージーランドで初の国立公園に指定され、世界的に見てもアメリカのイエローストーン国立公園に次いで2番目に古い。北島で人気のトレッキングコース「トンガリロ・アルパイン・クロッシング」があるところとしても知られている。


 朝食を済ませて出発しまずは買い物。今日の昼食と夕食、明日の朝食と昼食分を買う。冷蔵庫が小さいので、冷蔵が必要なものの買いすぎないように注意しながら献立を決める。全国チェーンのスーパー「ニューワールド」で品定めをしていたら、北島北部名物のマケトゥ・パイ(Maketu Pie)を見つけた。

 ニュージーランド(と英国圏の国々)でパイは手軽な食事で、日本で言うとかけそばのような感覚だろうか。売っている店やメーカーによって味は当たり外れがかなり大きい。普通、市販のパイといえば、挽肉や牛肉の煮たのが中に入っているものが多いが、海に近い町マケトゥで作られているパイは、なんとマッスル(ムール貝)入りのものがあった

「珍しいから食べてみたい! でも外しちゃったらどうしよう……」

という複雑な思いから、「マッスル入り(Mussel)」と無難な「牛ひき肉とチーズ入り(Beef Mince and Cheese)」を一つづつ買うことに。味がどんなものかはお昼の楽しみに。


 トンガリロ国立公園、ファカパパ村にある、DoC(Department of Conservation, 環境保全省)のファカパパ・ビジターセンターへ。夏の忙しい時期には、一日の訪問者が6000人に達することもあるという、利用者数が断トツ最多のDoCビジターセンターだ。ここで天気予報や登山道の状況を調べる。今日の天気はこれから晴天に向かい、明日の天気は曇りのち晴れ。よぉしきた、これは決行するっきゃない!! 今日は足慣らしに周囲の日帰りウォークを2つばかり、明日はトンガリロ・アルパイン・クロッシングを歩こうかな。

 活火山のトンガリロ(Tongariro, 1967m)、ナウルホエ(Ngauruhoe, 2291m)、ルアペフ(Ruapehu, 2797m)の三山がある国立公園なので、火山に関する展示や、マオリに関する展示が充実していてとっても興味深い。

 マオリ語の地名は、ハワイの地名に似ているが、それもそのはず、ハワイのチャモロもマオリも、同じポリネシア文化圏に属するので言葉が似通っているのだ。数年前、日本のテレビ番組で、KONISHIKIがニュージーランドを訪れてマオリの人々と話した時、言葉がとてもよく似ているのに驚いていた。晴れ間が出るのを待ちながら、ビジターセンターを隅から隅まで見て・読んで時間を過ごす。



 DoCのビジターセンターはどこも、展示が素晴らしく充実していて見ごたえがあり、環境保全へのアツいメッセージを感じる。

 
 キャンピングカーに戻り、少し早目の昼食。さっき買ったパイ二個を、キッチンのグリルで温めなおして、猫かぶりがマッスルパイを、ねむりねこは牛ひき肉パイをそれぞれ食べる。一口食べるなり、二人とも「おいしい」と目を輝かす。パイ皮が薄くサクッとしてて中の具はたっぷり。マッスルパイは、マッスルのチャウダーをパイにしたような感じで、大振りのマッスルが2~3個も入ってて、ホワイトソースやタマネギとよくからんでいる。牛ひき肉パイは、挽肉がたっぷりで、チーズがとろ~りと溶けている。これで1個3ドル程度なのだから、もう言うことなし クイーンズタウンでも手に入んないかなぁ(←無理です)


 思いのほかおいしかったパイで腹ごしらえをした後は、往復2時間のタラナキ・フォールズ・トラック(Taranaki Falls Track)を歩く。スタート地点が既に標高1000m以上なので周囲に背の高い木々はなく(ニュージーランドは緯度が高いので標高1000mぐらいが森林限界)、タソックなどが生える低い茂みを縫うようにトラックは続く。ところどころ、火山の跡地特有のゴツゴツした岩が転がっている。



 上空は徐々に雲が切れ、遠くにナウルホエ山が美しいコニーデ型を青空に晒した。南島で見られる、地殻の隆起で造られその表面を氷河が削った複雑な起伏のある山々と異なり、あくまでなだらかで左右対称の稜線。頂上付近に残雪のあるナウルホエは溜め息が出るほど美しい



 トラックのハイライト、タラナキ滝に到着。落差がけっこうあり、水量も豊富、流れ落ちる姿も美しい滝だ。岩伝いに滝の裏側に行けそうだったが、メニエール病の後遺症で平衡感覚が衰えているねむりねこは止めておくことにした。それにしても、整備の行き届いた登山道を1時間程度歩いただけで、こんなに美しい風景に出合えるなんて。高度な登山技術や並外れた体力がなくても、手軽に本格的な自然の造形美を楽しめる環境が整っているのが、ニュージーランドの実に素晴らしいところ。もちろん、技術や体力の優れた人達は、頑張った「ご褒美」とでもいうべき体験だってできちゃう。

 次に歩いたところは、シリカ・ラピッズ・ウォーク(Silica Rapids Walk)というトラック(コース)で、往復2時間の清々しいネイチャー・ウォーク。



 ハイライトは、象牙色をしたケイ土(Silica)の川底に勢いよく流れる清流(Rapids)。水量が多いと色が白っぽくなるため、川を眺める場所によって微妙に色が異なる。明るい色の川底は、周囲の土や石とは明らかに色が異なり、ちょっと不思議な印象を与える。



 時間が経つにつれお天気が回復し、北島最高峰のルアペフ山までがくっきりと見えるようになったので、ドライブを兼ねてルアペフにあるスキー場のひとつファカパパスキー場まで行ってみることにした。道路は、ゲレンデの駐車場まで舗装されており、路上に雪もなかったのででも楽に登れた。




 素晴らしい景色を背景に、キャンピングカーの記念撮影をした。「馬子にも衣装」と言うが、どこにでもある車が、雪化粧した山と青空のお蔭で輝いて見える。内部はこんな感じ。





 運転席の上部、後部エリアの上部、そして後部エリアの長椅子の下は収納スペースとなっていて、慣れると結構使い勝手がいい。後部エリアは、日中はリビング、夜は向かい合わせの長椅子の間に、テーブルと、折りたたみ式の板(日中は長椅子の下に収納されている)を渡して、そのうえに灰色のクッションを並べるとベッドに早変わり。二人で並んで寝て充分ゆとりがある。


 今晩泊るところは、DoCが管理するキャンプ場(Conservation Campsite)。施設が完備された私営のホリデーパークとは大きく異なり、設備は汲み取り式トイレと水だけ、というきわめて簡素なキャンプ場だが、裏を返せば、余計な人造物が何一つない自然環境の中で一夜を過ごす贅沢を味わえる貴重な場所である。料金は一人一泊7ドルと格安。達以外には3台しかキャンパーがいなくて、閑散としているのもまたよろしい。



 今晩は初めてキャンピングカーでの料理。車内に煮炊きのニオイが残るのはちょっと勘弁してほしかったので、ご飯、みそ汁、アボカドの刺身、冷やしトマト、アスパラガス、オイルサーディンというヘルシーメニューになった。

 オイルサーディンなんて、日本じゃ見向きもしなかったけど、背の青い魚が手に入らない(たぶん、英国系ニュージーランド人の味覚に合わないから)この国に暮らすようになってからぐっと食する機会が増えた。特に、イワシの身をタテ半分に割り、ショウガ醤油にたっぷり絡めてアツアツご飯に乗っけたイワシ丼の旨さと言ったら!! 今回の旅は、不覚にもおろし金を忘れたので、イワシどんぶりは実現できなかったけど、気にしない、気にしない。おままごとのようなガスコンロだったけど、ご飯はおいしく炊けて、アボカドの熟れ具合も良く、アスパラの瑞々しさは言うまでもなし、デザートにはマンゴー・アイスクリーム付きの大満足のアウトドア・ディナーとなった。


 外は風がものすごく強いが、夜空には満天の…… あした天気になぁれ