日本に帰省している間に、ねむりねこ
はどうしても見たいものがあった。
ある日、興味にかられて世界の古い樹木についてネットでちょこっと調べていたら、日本には縄文杉に並んで古い木があることを知った。それは、石川県の山中温泉にある菅原神社に植えられている「
栢野の大杉(かやののおおすぎ)」という。わざわざ屋久島まで行かなくても、古い巨木に会えるなんてスゴい、スゴい
元・石川県民の夫、ねこかぶりに知ってるか聞いたら、「そんなの見たことも、聞いたこともないよぉ」との返事。それならぜひ見に行かなくっちゃ
ということで話しがまとまったのだった。
ねこかぶりの郷里、金沢市に帰省した時に、彼の両親、弟妹、親戚にも「栢野の大杉って知ってますか」と聞いたんだけど、誰も知る人がいなかった
樹齢2300年で国の天然記念物にも指定されているっていうのに、何でこんなに認知度が低いのっ
よく晴れた日に、ねこかぶりの両親とねむりねこ夫婦で杉を見に出かけた。金沢市内から
で約1時間ほどで山中温泉に到着。菅原神社を探したが、途中、どこにも看板や標識はなく、キョロキョロと探しながら
を走らせていたら、道路脇にいきなり現れたので、慌てて停める場所を探した
神社のお向かいには昔ながらのお茶屋さん「
大杉茶屋」があり、ここの薬草茶と草団子は、素朴だけど天然の風味が豊かでとっても美味しかった
これが入り口。ここまでくればさすがに看板が立っている。
神社の境内へは、木の根と土壌を保護するために浮橋参道(木道)が設けられている。
途中には栢野郷の由来に関する案内もあった。
昭和22年に昭和天皇がこの地を訪れ、地元の青年の説明を受けながらご覧になったことから「天覧の大杉」とも呼ばれる。
栢野の大杉の高さは約55m、周囲は11.5m。とにかく、とにかく、巨大なのだ
2300年もの間、嵐や地震に堪え、よくもこれだけの巨木に成長したものだ
本当に自然ってスゴいよね
がっしりとしたしめ縄が張り渡されており、ご神木としての貫禄と威厳もひじょうに際立っている。幹が途中から二股に分かれているが、どちらも立派に育っており、訪れた人達に向かって
サインをしているようにも見える。
木の根元に立って上を見上げたが、枝葉が生い茂っていたので先端を見ることはできなかった。これは境内から見たところ。
菅原神社にはこの栢野の大杉の他、3本の杉の木があり、うち栢野の大杉を含めた2本(上の写真の左側)が国の天然記念物、残りの2本(右側)は石川県の天然記念物にとそれぞれ指定されている。
おまけだけど、神社には力石が置いてあった。
見つけるのにちょっと手間取ったけど、こんなに交通の便の良いロケーションにこんなに素晴らしい木があるなんて
古い巨木たちを大事に、大事に保護されている地元のみなさんに大感謝
石川県にお住まいの方、または訪れる予定のある方は、ぜひ見に行って下さいね。超オススメです