エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

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巨大ズッキーニを収穫!

2013年02月06日 | エコ
 今年になって初めて、ズッキーニをエコ菜園で育ててみた。

 これまで育てなかった理由は、温暖な地域の作物というイメージがあるズッキーニは、クイーンズタウンでは難しいかも、と思ってたからだ。ここは盆地特有の気候なので、夏には全国でもトップレベルの最高気温を記録するほど暑くなり、幸運にも害虫がほとんどいないので何でも育ちそうな感じもする。しかし、いきなりやってくる南極からの寒波の影響で急激に気温が下がり、真夏でも山の頂上にうっすら雪化粧をすることがある。いわゆる夏野菜は、寒さや霜に弱いものが多いから、クイーンズダウンで育てる時には細心の注意が必要なのだ。

 実際、トマトを育てた時には実がついて赤くなる前に秋が来てしまい、バジルの苗を植えた数日後に寒波が襲って全滅したこともあったし、ナスを育てようとした友達は見事に失敗した。レンジャーだった頃、野菜を育てるのが上手な同僚がいて、彼は寒さに弱いトマトを育てるために1メートル四方の小型の温室を用意していた。だからズッキーニのことは良く知らなかったけど、寒さに弱そうだからと作らずしてあきらめていたのだった。

 ところがこの春になって、ある友達が自分の家でズッキーニを育ててることを知った。

「まだ肌寒い日もあるけど、うまく育ってる
「特別なケアは何もしてないけど、元気に育ってますよぉ

 こりゃあいいこと聞いたゾと、さっそく園芸店で種を買って来て植えたのが、春の終わりに当たる11月のこと。これから発芽させて育てるにはきわどいタイミングのように思えたけど、ものは試し、気楽に構えることにした。

 11月は季節外れの寒さに見舞われ、地域の農作物によからぬ影響を与えていたけど、わが家のズッキーニはちっちゃな緑の葉っぱを広げて精一杯寒さに耐えていた。いいぞ、その調子

 12月も後半になり夏の暑さが本格化してきたあたりから、待ってましたとばかりにすくすくと大きくなり、1月の上旬には黄色い花をつけ始めた。
 ねむりねこは1月の中旬から下旬にかけて、母の納骨のため寒い日本に一時帰国したのだけど、帰って来て家庭菜園を見てビックリ。

 ズッキーニの株が全体的に巨大化してて、ゴロンとお化けのように立派な実をつけているではないの 花が咲いてわずか2~3週間程度で実がなるのなら、寒さの影響を受ける確率も低いし、なるほどクイーンズタウンでも育つわけだ。

 さてさて、こんなに大きくなってしまったズッキーニ、どうやって食べようか



 ハウスメイトと話し合ったところ、マリネにしよう、いやカレーだよ、等々、いろんなアイディアが出された。その時ふと、イタリア人の友達が、中に詰め物をしてオーブンで焼いた、巨大ズッキーニの写真をフェイスブックにアップしていたのを思い出したので提案した。それなら大きさを活かし見た目もゴージャスなオーブン焼きにしてみよう、ということで意見がまとまった。

 この日、疲れていたは料理をお休みさせてもらい、代わりにハウスメイト夫妻が腕をふるってくれた……ありがとう

 まずズッキーニを縦半分に割り、中心の種の部分をスプーンでほじり出して、そこに火を通した豚挽肉とタマネギ、マッシュルーム,自家製フダンソウ(ほうれん草のような葉野菜)、ニンニク、パセリ、ミックスバーブを混ぜたものを詰めてから元の形に戻す。トマトソースをかけ、アルミホイルに包んで、180℃のオーブンで焼くこと1時間強。

 焼けた後、トマトソースを鍋に移し、少し煮詰めてからお皿に盛ったズッキーニにかけてでき上がり~

 

 
 
 断面はこんな感じ。ズッキーニの向こうにあるサラダの野菜も自家製、左上にちょこっと見えている瓶はの手作り和風ドレッシング。写真には写っていないけど、これ以外にハウスメイト手作りの全粒小麦粉パンとフムスがあり、ぜ~んぶ手作りのアットホームで豪華なディナーなのだ。

 

 気になる味の方は、とーってもおいしかった ズッキーニ自体に甘みがあっておいしいし、詰め物とソースとのバランスも 調理前、ズッキーニの皮が固そうだったけど、火が通ったらいい感じで軟らかくなった。どでーんと重そうな見た目に反して、するすると軽く胃にもたれない食後感、三人であっという間に完食してしまった ごちそうさまでした

 エコ菜園のズッキーニは、燦々と降り注ぐ夏の日を浴びて、まだ花と実をたくさんつけている。





 今度はどうやって料理しようかな…… 山に入っていて今回のご馳走にありつけなかった猫かぶりが帰宅したら、一緒に何か考えて作ろうっと。