エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

暑かったり、寒かったり……一日に四季があるニュージーランド

2012年01月27日 | 自然現象(気象、地震、雪崩)
 今年の夏は幸先がひじょうに良かった

 例年ならば、春の嵐が吹き荒れて天候不順になりがちな11月から安定した夏型の気候が始まり、ここ数年は肌寒くてしょぼいことが多かったクリスマスが夏の陽射しにあふれ、お正月の時期も素晴らしい青空が広がっていた。ニュースでは、ニュージーランド沿岸に発生したラ・ニーニャの影響で、特に南島では暑く乾燥した夏になるだろうとの予測。暑さと圧倒的な雨不足で庭の芝生が茶色くなりはじめ、慌ててスプリンクラーで水を撒いたりしていたほどだった

 それが今月の中旬になって、いきなり季節外れの寒波が訪れた 2週目の週末には、ハウスメイト二人と一緒にグリーンストーン・トラックの猫かぶりのところに遊びに行ったのに、



肌寒くてが続き、山はうっすら雪化粧




計画していたウォークをすっぱりとあきらめ、ねむりねこは読書とトランプをして帰ってきた。この夏は天候がいいのに、なぜか外遊びとは縁が薄いな 

 そんな悪天候の中でも、釣り師のハウスメイトは「どっちみち濡れるのは一緒」と釣りに明け暮れていたのだから、まったくもって頭が下がる 



グリーンストーン渓谷を悠々と流れるグリーンストーン川は、レインボートラウトの釣り場として釣り師には垂涎の的。あまりの人気の高さに、漁場は真夏の二ヶ月(2月と3月)は完全予約制となる。歩く人間にはさっぱり分からないのだが、彼に云わせると「この川はのようだ」とのことで、駐車場への帰り道には次回またやって来る計画を練っていた。

 歩いてて気がついたのは、昨冬の記録的な大雪のせいでトラックの損壊がひどいこと 




凄まじい量の雪が木々に降り積もり、重さに耐えかねた木の枝が根元から折れたり、重なり合って倒れたり、場所によっては30本ほどの木々が倒れてトラックがメチャメチャになっていたという 夏のトランピングシーズン前に、地元DOCのバックカントリーチームが倒木を一斉に除去してくれたので安全に歩ける状態ではあったけど、以前の姿を知る者の目にはいまだ充分にショッキングである。そんななかでも野鳥たちはとても元気で、カカリキ/イエロー・クラウンド・パラキート(キガシラインコ)を帰り道に目撃した



 余談になるけど……その週末は、トラはこの家に来て初めて一人でお留守番を体験した。



一般的に、ネコはイヌに比べて独立心が強いから放っておいても大丈夫、と云われるんだけど、トラは全く正反対の性格。子犬のように人に良くなつき、に置いてきぼりにされるのを好まず、外出から帰宅するとそれはそれは甘える トラは飼ってた人に捨てられた経験があるから、周囲に人気がなくなるとまた捨てられちゃうんじゃないか、と心配になるのかもね。可哀想に思って、毎日必ず誰かがにいるようにしてきたんだけど、大人のネコなんだから留守番にもちっとは慣れてほしいよね、というワケで、トラのことを良く知る友達に一日に一回、様子を見にきてくれるようお願いした。



 2日後にグリーンストーンから帰宅したら、案の定「お帰り、お帰りぃ~」とかなり甘えてきたけど、「人恋しくて、心細くて死んじゃいそうだよおぉ」といった感じではなかった。お世話してくれた友達も「いつも以上に寂しがっている様子はなかったですよぉ」と言ってるし、な~んだ、トラもやればできるんじゃん 

 話を元に戻して……それからしばらく夏の暑さが戻って、大好きなヒマワリが花を咲かせた



 よぉしそうこなくっちゃと嬉しかったのも束の間、この前の週末、そして昨日と相次いで南極から寒波の直撃を受けた 天気予報では午後から風雨が強まり、気温もとのことだったんだけど、昨日は朝から青空が広がっても強く「これでホントに寒くなるのかなぁ」と首を傾げてしまった。

 しかし、それから天気は律儀にも予報通りに変わったのだった。日中の最高気温22.1℃から急降下して3.4℃まで下がったようで、朝起きたら山々がうっすら雪化粧していた。この国の気候は「一日に四季がある」といわれるけど、まさにその言葉通りに昨日の日中はに短パンで過ごし、夜はフリースのジャケットを着込んだ。この国に暮らして15年になるけど、変化の激しい海洋性気候にはいまだ驚かされるばかりなのよね

 明日は猫かぶりと日帰りで歩きに行く予定 予報によるとまた夏型の気候が戻るらしいけど、気温の変動に風邪を引かないように気をつけなくちゃ。

 来月は4週間、北島のコロマンデル半島のある場所へ、ヨガ指導者になるための講習を受けに行くので、しばらくブログはお休みします。もし、その前に時間があれば、明日のトランピングをアップするかもしれないけど、できない場合は3月にお会いしましょう
 


2012年の初読書はこの本!とおまけ

2012年01月11日 | エコ
 よいお天気がずっと続き、庭仕事や山歩きなどをして、外で過ごす時間が圧倒的に多い今日この頃、読書からは少々遠ざかっていた。元来、ねむりねこは本を読むのが大好きなんだけどね。

 二、三日前に、本を持ってワカティプ湖沿いを歩きに出掛けた。目の前には蒼い湖、遠くには稜線の美しい山々、頭上は抜けるような青空、そして肌に心地よいそよ風…… さっさと歩き去ってしまうには、あまりにもったいなかったので、長居をするために本を読むことにした。

 『ハチドリのひとしずく』は、そんな場所で読むのにとってもふさわしい一冊だった。大好きな義妹が「このお話のハチドリの姿が、夫婦の生活そのものみたいだと思ったから」というメッセージつきで、姪っ子たちの手作りクリスマスカードと一緒に送ってきてくれたのだった。



 この本の前半部分、テーマであるハチドリのお話はとても分かりやすくて◎ イラストも味が合ってイイ 後半部分、環境問題や自然保護の専門家ではなく、ごく普通の人びとが、それぞれの置かれた立場で自然や環境を守るために何ができるか考えて、日頃の生活の中でコツコツと何かを行なっている例が数多く挙げられている。

 地球の限りある資源を有効に使うことや、自然環境に対する配慮、自然と共に生きること、などのメッセージには共感・好感を持てたし、個人個人の小さな小さな積み重ねで、自然環境やそこに住む人々の暮らしを改善できるのだと希望も持てて、読後の余韻がとっても良かった。さらには、自分がこれまで何をしてきたのか、これから何ができるのか、さらにはどういう生き方をしたいのか、改めて考えを巡らせるいい機会にもなった。環境問題への個人レベルでの取り組みは、その人のライフスタイルに大きく関わってくるのだから。

 一方でちょっと気になったことは、この本のなかで謳われている「地球の温暖化の原因は、人間が活動する際に発生する二酸化炭素」について。巷で最も広く知られているこの説は、あくまで原因のひとつで、根本的な要因は地球それ自体にあることも述べてほしかった。地球そのものにまつわる問題であるなら、人間ができることは本当に限られてしまうし、いっそう無力感を感じてしまうけど、それを知った上で自分は何をできるか、という流れでも問題なかったんじゃないのかなぁ。せっかくいい内容の本なのに、問題に対する大局的な理解が欠けているのにはちょっと残念。

 地球そのものにまつわる問題とは、地球の歴史の中で「氷河時代」が、少なくとも4回の大氷河期があったことと表裏をなすように、「標準より温かい時代」が存在したこと。その時期には、北極・南極地域の氷が小さくなったのが確認されている。どのようなサイクルで、地球が暖かくなったり、冷えたり、さらには(まだ仮説だけど)全体的に凍結するのかはまだ不明。地質学者の間では周知の事実であるこの説は、なぜかあまり一般的に流布されていない……「人間活動原因説」を強調した方が、一連の持続可能性/環境保護・保全ムーブメントを進めて行く上で有効なのかな? だとしても、物事の全体像を把握せずにモノを考え、行動することに対して違和感を感じてしまう

 理屈が長くなってしまったけど、年の始まりに読むとしてはとても良かった 今年もナチュラリスト&エコ気質で行こうっと 
 おまけは趣味の話。は帽子がだ~い好きで、夏にかぶる帽子だけで11個持っている。


 
 理由はシンプル、帽子をかぶると同じ服装でもイメージが変わるから はスポーティ/カジュアル/シンプルな服装が好きで、この手の服装は、スポーティでアクティブな人たちが多く闊歩する、クイーンズタウンの街によく溶け込む。シンプルな服装だからこそ、帽子の果たす役割は大きい。季節が変わるごとに、または旅先で、気に入った帽子を買うのが楽しみなのよね 

 ところが、夏が来る前に髪型をベリーショートにしたら、手持ちの帽子で、あまり似合わなくなったものがあることに気がついた。ベリーショートでキャップ(野球帽)をかぶると、特に夏の定番「アーミースタイルのキャップ+タンクトップ+短パン」をやると、よほど気をつけないことにはマニッシュ過剰になってしまう 髪型を変えたら友達や仕事仲間がみんな手放しで誉めてくれて、すっかり機嫌を良くしてただったのに、これはまったくの予想外 結果として外出に帽子なし、が増えてしまった。

 昨日、ぶらっとウィンドウショッピングをしていたら、セールコーナーにぽつんと陳列されてた帽子が気になり、



何気なくかぶってみたらいいではないの 



ギザギザの前髪とサングラスが帽子の形に合ってるし、やや歪んだ帽子の形にピンクのひもがいいアクセント、青系の服全般と相性が良さそうだし、そういえば麦わら帽子はまだ持ってなかった……ということで、めでたくコレクションに追加 これで外出がますます楽しくなったである。 

新年初歩きはリマーカブルズで ~クイーンズドライブ~

2012年01月08日 | トレッキング
 これだけいいお天気が続くとガツーンと外遊びがしたくなる。新年初歩きに選んだ場所は、クイーンズタウンのシンボル・リマーカブルズ連峰の最高峰、シングルコーンとダブルコーンの頂上付近の周囲をぐるっと巡る「クイーンズドライブ」。

 アップダウンはあまりないから体力的にはキツくないんだけど、ガレと岩場の連続で足下は崖、というところをトラバースする。もちろん、登山道とかトラックという有り難いものは一切なし、何となく山肌に残った他人の踏み跡をたどったり、道なき道を行くワイルドなトランピングだ。

 その代わり、標高2000m超からの眺望は素晴らしく良い 普段住んでいる地域を足下に見下ろし、遠くはグレノーキーの秀峰アーンズロー山、国立公園の名前にもなっているアスパイアリング山、そしてフィヨルドランド国立公園の秀峰の数々、ツトコ山やクリスティーナ山などが一望できてしまうのだ 数年前の同時期にも歩いたことがあるのだが、あのゴージャスな景色にまた会いたくて決行したのであった

 まずは、リマーカブルズの駐車場から、右手のリフト沿いに登りシャドウ・ベイスン展望所を目指す。傾斜はキツいが、トラックがついているので辿るのは簡単。



 30分ほど登ると展望所に到着。ここに来るだけでもかなりの絶景が楽しめる 残念ながら、クイーンズダウンの人気ウォーク、ベン・ロモンド山頂(1748m)はまだ雲の中。



近くの崖ではロッククライマーが。



 クイーンズドライブはこの展望台を始点に、反時計回りで歩くのが普通。逆回りすると、崩れやすいガレの急斜面を下ることになるので、避ける方が無難だろう。まずは、先ほどのロッククライマー達のいる崖下の急斜面を登って行く。写真が小さくて分かりにくいけど、左下のちっこい人影がねむりねこで、そこからまっすぐ上に辿ると崖にクライマーたちの姿がある。



 歩き始めはひたすらガレが続く。すぐ右手は急勾配の斜面なので視界からカットして、遠くの景色、足下、行く手を見据えていれば大丈夫 

 この日は晴天だったけど、気温があまり上がらなくて、南風が吹いていたのでちょっと肌寒かったのは予想外。斜面の陰を歩いていたら、ブルブルッ 長袖を羽織ることに。



 途中の岩場で休憩と記念撮影 す~っごくいい眺め これが見たくてここに来たんだもんね リマーカブルズ連峰はNZ最高峰ではないんだけど、この景色には、富士山の歌の「頭を雲の上に出し周囲の山を見下ろして」がピッタリはまる。行動食兼昼ご飯として持参した、自家製そら豆ご飯のおいしいこと しっとりとしたご飯に豊かな豆の風味、いくらでも食べられてしまう。



 見た目は結構スゴそうだけど、実際歩いてみると、足下が脆く崩れやすい箇所は限られていた。途中、ところどころ残雪があったけど、行く手を阻まれるほどではなくてラッキー



 ガレ場が終わると、果てしない岩場が広がる。場所によっては人ほどもある巨岩がゴロゴロしてて、岩場が大の苦手なねむりねこは、猫かぶりの励ましを受けながら大奮闘


「しまった! やっぱり来るんじゃなかった」

とは後の祭り。前回もかなり苦戦したはずなのに、きっと人間って、苦しい記憶はあまり残らないようにできてるのね 特に今回は「大丈夫か?」との「猫かぶりの心配をよそに、自分から「行きたい」って言ったんだから、何があろうと、死ぬ気で頑張るっきゃないねむりねこである

 適当な岩場で昼食。残りのそら豆と、自家製レタスのBLTサンドイッチ。雑穀入りパンにバター(マーガリンは×)を塗って、その上からマスタードを薄く塗り、カリッカリに焼いたベーコンをダブルで挟み、トマトは水気が出ないよう種を抜いて、レタスにはマヨネーズたっぷりの「レシピ」は文句なくおいしい

 岩場に苦戦するに天の救いか、雪渓が現れ、初のグリセーディングは大成功 そうそうないことなので、動画を撮っておけば良かったなぁ。



そして、また岩場が延々と続き、雪渓が出現し、またまた岩場と、「人生山あり、谷あり」の言葉が実感として身にしみる……




 元トレッキングガイド・猫かぶりに言わせると、多くの人は岩場よりガレ場を苦手とするらしい。はその真逆で、神経が一、二本切れてんのか、はたまた普通の人とは神経回路が逆向きなのか、ガレ場は怖いと思わなくて、足を取られてズリ下がりながらも平気で歩く。だけど大きな岩が重なり合って下が見えるような所だと足がすくんでしまい、岩が足下で音を立てて揺れようものなら冷や汗が出そうになる 学生時代は体操をやってたからひどい高所恐怖症ではないハズなんだけど、

「ああ、足下の岩が動いて、隙間に足を挟んで捻挫したり、骨折したら、どうしよう」

ってな考えが頭に浮かんでしまう。これまでに岩場で怪我をしたことはなく、いつも何とかなってんだから、こんな取り越し苦労を「そんなバカな」と一笑できればいいんけど、一旦、不安のスイッチがオンになると理性が働かなくなり、足が動かなくなっちゃうんだから困ったもんだ これを乗り越えるには、きっと「岩場リハビリ」が必要なんだろうね

 ゴツゴツ岩場を過ぎると、大きな池塘と平原を見渡すポイントがあり、小休止。



 氷河の浸食作用でできた一帯は、このような美しい氷河地形が散在している。どんなに辛くても、自分の足で一歩づつ踏みしめることを繰り返すことで、息をも呑む景観に出会えるから、山は止められないのだ

 この日の難所の一つ、大岩越えを過ぎればゴールも近い。



 行く手に見えるのはワイサドル(按部)。



 サドルの向こうには、美しい圏谷に佇むエメラルドグリーンのアルタ湖が



 高品質の天然ミネラルウォーターの湖水を、わが家のネコ、トラのために汲みに行く。



 水にウルサいトラは水道水をあまり好まないので、湯冷ましか、水道水の場合はしばらく蛇口から水を流してカルキ臭を少し薄めてから与えている。そして、天然水だと明らかに飲みっぷりが異なるところから「わが家の水ソムリエ」と呼ばれている




 トラのお土産を無事ゲットして本日の山歩きが終了 苦あれば楽あり、外遊びの長~い一日だった

お正月はまったりと……

2012年01月05日 | 思ったこと
 ウソのように良い天気の続く今日この頃。まとまったは、もう一ヶ月近く降ってないのではないだろうか。ここ10年ぶりか、いやそれ以上で夏を楽しんでるである。人と顔を合わすと「まったく暑いですね~」というのが挨拶代わりとなっているが、だれもイヤそうな顔はしていない。三度もの大雪に見舞われた冬の後だからこそ、この陽射しと暑さを人々は待ち焦がれていたのだ。やっぱり、季節は適度なメリハリがある方がいいな

 今日は庭仕事に精を出す一日だった。ついこの前刈り込んだばかりのツタやタソック(ススキに似たNZの固有種)が、またしても我が者顔でボウボウと生い茂っているし、花壇のいろんな植物も、花壇の縁にドサッと覆いかぶさるように伸びまくっている…… 当たり前のことだけど、草木ってあっという間に成長するのよね。改めて思い知った 見ているだけで暑苦しいので、午前中の涼しい時間帯に、剪定ばさみでバッサバッサと気になる所を刈りまくり、とてもスッキリとした。ふう~っ

 今日の昼食はパスタ。ロケット(ルッコラ)が例によって物凄い勢いで成長し、食べるのがとても追いつかなくなってしまった。苦肉の策で、夫・猫かぶりが、このロケットを使って大量のペスト・ジェノベーゼを作り、小分けにして冷凍しておいてくれた。これが結構重宝で、食べる分だけ解凍して、パスタにしたり、魚に塗ってオーブンで焼いたり、いろいろと楽しめる



ソースには、アンチョビのみじん切り、ニンニクのみじん切りと、卸したてのパルメザンチーズをたっぷりと混ぜるのがねむりねこ流。ナッツにオリーブオイルもたっぷりのペストだから、栄養のバランスもとってもいい さっぱりとした飲み心地の、冷やしたルイボス茶がとっても良く合う。

 午後の暑い時間帯は、トラと一緒にこんな感じで家の中でのんびりとする。



 ネコは、寒いとくるりと丸くなるし、暑いとデレーンと伸びるのが好きだ。



 夕方になったら、また庭を少しいじったり、夕食の準備をしたり…… 特に計画も建てずに、のんびり、ゆったり。時間に追われずに過ごすって、お正月の醍醐味だよね

わが家のお正月料理

2012年01月03日 | エコ
 海外に暮らす日本人がこの時期に恋しくなるのがお正月料理。当然のことながら、料理に必要な食材がすべて手に入らないことも多いので、それでも食べたい場合は、工夫を重ねてそれらしいものを作るのだ。

 一番手軽に作れるのがお雑煮で、お餅さえ手に入れば、実家で食べるのにかなり近い味が再現できる。しかし、ここではお餅は一袋で15ドル近くもするので、年一回のこととは言え、買うとなるとちょっとため息が出てしまう。それでも以前は全く売ってなかったんだから、買えるようになっただけ良いんだけど、15ドルあったら、シチュー用の牛肉とか、鶏の手羽元・手羽先、または大衆的な白身魚なんかだったら1kgぐらい、ワインなら中レベルのものが一本買えちゃうのよね

 幸運なことに、ねむりねこ家の場合、毎年、年末・年始にクイーンズタウンを訪れる知り合いの女性からお餅の差し入れをいただいている。彼女はかなりのネコ好きで、がその昔働いていたホテルでペットとして飼っているネコに会うために、わざわざ日本からやって来るんだけど、こちらで餅が貴重品だと知ってからは、ありがたいことにお土産としていつも持ってきてくれるようになった

 の郷里・東京で雑煮といえば、鶏肉、小松菜、ナルト、柚子の皮が入った醤油ベースの汁に、焼いた四角い餅が入っている。しかし、所変われば品変わるで、猫かぶりの実家・金沢の一般家庭ではお雑煮には具が入らず、鰹だしで生の餅を煮るだけだ 「雑煮」なのに、具が入らないとは何とも不思議である 猫かぶりは、この「煮餅」のようなお雑煮が懐かしいと言うのだが、具のないお雑煮に納得がいかないが作るのは東京の「なとり雑煮」になってしまう。



お雑煮のトッピングの菜っ葉と絹さやはエコ菜園から穫れたもの。菜っ葉はケチらずにドバッと入れたいところだけど、今植えてあるものがもう終わりかけているので、今年は彩り程度である。ナルトと柚子がないから、代わりに缶詰のタケノコと生のマッシュルームを入れてみたら、結構おいしい

 クリスマスの時期から運悪く胃腸炎を患い、ごちそうを食べ損なったばかりか、あれこれ作ってみる気も起きなかったから、今年はお雑煮だけと思ったが、やっぱりそれだけじゃちょっと寂しい…… エコ菜園で穫れるものを使って何か作ってみようかな。

 見た目が蕗のような、ルバーブ、という植物がある。日本名はセイヨウダイオウというらしい。上の写真が葉の部分、下の写真が茎の部分。



ルバーブは、西欧圏では家庭のお菓子作りに欠かせない。茎の部分を刻んでケーキやマフィンに入れたり、砂糖で煮ると甘酸っぱい風味が爽やかなジャムができる。は先月にケーキを作ったが、



今回はちょっと夏らしく寒天にした。



このルバーブ寒天は友人のアイディアで、色といい、味といい、梅の寒天そっくり。薄紅色が何となくお正月っぽい感じがするのも嬉しい

 何のひねりもない、イチゴの練乳がけ。摘みたての瑞々しいイチゴの風味を味わうにはこれが一番。



 今年もソラマメが大当たり 豆のさや一つひとつが大きく立派で、



さやを開くと水気がほとばしり、よく太った豆がコロコロとでてくる。「有機栽培」と言えば聞こえがいいけど、その実態は「放ったらかし」に限りなく近く、ソラマメを菜園の同じ場所で三年連続で育てているのに、まだこれだけの実が穫れるのは何よりもボカシ肥のお陰なのよね~ ニュージーランドでは、野菜や果物の皮などを利用するボカシ肥作りセットを市販していて、これを使うと、だれでもほぼ失敗なくできるというかなりのスグレもの。もちろん、環境にもとっても優しい 



さっそく豆ゴハンに…… 自分たちが育てたものを食べるという満足感も加わってとてもおいしかった



 おまけで、冷蔵庫にあったレモンを使って焼いたマフィン。昨日、インターネットを見ていたら、たまたまレシピを見つけて、おいしそうだったので作ってみた。レモンの皮と絞り汁がたっぷり入った、夏らしい風味のマフィンでコーヒーに良く合う。甘いものは得意じゃないだけど、これは気に入った。作り方はこちらのリンクを。


 

ニュージーランドより新年あけましておめでとうございます

2012年01月01日 | 思ったこと
 明けましておめでとうございま~す

 日本も、ニュージーランドも、昨年は歴史に残る大規模な自然災害に遭い、本当に大変な一年だったけど、今年は喜びにあふれて穏やかな気持ちで過ごせる年になるように心から願いたい。

 これまでのところ、クイーンズタウンは素晴らしい夏の日が続いている。毎日最高気温が25℃以上で、頭上は青空が広がりさんさんと降り注ぐまぶしい陽射し。ここ10年かそれ以上、年々夏の到来が遅れて、しかも夏らしい日がどんどん減っているような感じを受けていたのに、この夏は、本来が季節の変わり目で天候が荒れる11月からこの調子なのだ

 だから、ソーメン、冷やし中華、つけ麺…… 冷たい食べ物がとにかくおいしい 



暑い日が続くことがホント少なく、ソーメンなんて、一袋を全部食べ切る前に秋になってしまうから、何年も買っていなかったのに、今年は早くも二袋目……いいぞっ

 そんでもって、これも暑さと関係があるのか分かんないけど、今年はバラの開花がスゴい。特に念入りに手入れをしたワケでもないのに、昨年よりもずっと、ずっとたくさんの花をつけてて、嬉しい限りなのだ



 エコ菜園もますます元気。



この夏はイチゴの年にしようと、十株近くのイチゴの苗を育てている。毎日元気に実をつけてくれるので、小さな実を集めて、自家製イチゴのジャムも作ってみた。



 庭の新しい住人に、ネクタリンの幼木が加わった。去る10月に凄まじい春の嵐が吹き荒れて、倒れた木の後に植えたのだ。



敷地には、食べられる果実をつける木がオリーブしかないので、早く育たないか、とっても楽しみ。さるカニ合戦で、柿の木が実を付けるのを待つカニの気分がよぉく分かるなぁ 



 去る冬は、三回もかなりの大雪が降ったお陰で、山々からは雪が消えるのに例年以上に時間がかかったけど、もう大丈夫。ってことで、アウトドアにも繰り出そうっと……ふふっ