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エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

縁は奇なるもの、味なもの ~タンポポの本~

2014年08月13日 | エコ
 大変ご無沙汰になってしまったこのブログ。

 半年以上更新しなかった理由はズバリ、ねむりねこがいじけていたからである

 だって、こちらの夏の時期に出掛けた野山が何とゼロだったんだもの こちらに移り住んで17年になるが、病気や怪我でもないのにこんなって初めてで、ショッキングな事態である


 去る12月に新しい仕事に就き、研修期間の2ヶ月ほどの間、本業であるヨガ教室と両立させるために休日がなくなったこと。そして、2月上旬から日本から父が1ヶ月ほど遊びに来たり等々。

 あれこれやっているうちに、あらら、気がついたら暦上の秋である3月も半ばを過ぎていて 

 
 それから時間を見つけて計画を立てるも、ことごとく悪天候に祟られて中止を余儀なくされ……


 一方では近しい知人・友人達から、
「先日は○○へ行ってね いやぁ、楽しかった~
「次はね、兼ねてから狙ってたを歩くんだぁ
な~んて話しを次々と聞かされるばかりで、会話に入れない 
いいんだ、長く生きていりゃこういうこともあるさ

 こんなことが夏の間中続き、とうとう羨ましいのを通り越してすっかりいじけてしまったのだった
 

 しかしである 

 ブログを続けていて思わぬ楽しいことがあった 今日はそのお話を……


 今から4年近く前の投稿記事「花盛りのエコガーデンにいそしむ その1」で庭にはびこるタンポポの駆除について書いた。

 それから約3年後になる昨年11月のある日、この投稿をウェブ上で発見したある出版社の方からにメールが届いた

 子供向けの「タンポポの本」を編集中で、ブログにあった「タンポポ抜き」の写真をもらえないか、とのこと。まったく予想もしていなかった反応に、ビックリするやら、嬉しいやら ブログで使った写真の解像度の高いものと、タンポポ抜き全体の写真を送った。

 それから何回かのやり取りを交わした。編集担当のOさんはとても丁寧な方で、タンポポ抜きに関する数行の説明文に私の細かい注文を取入れて下さったり、本が完成したら見本誌を一部、わざわざニュージーランドまで郵送する約束までして下さった

 そして4月頃、その本が届いた





 小学生が対象の本だけあって、写真をふんだんに使ってビジュアル的に分かりやすい。

 身近だけど意外と知らないタンポポの生態について詳しく書かれているのはもちろんのこと、江戸時代には庶民の間でタンポポ栽培が流行ってた、なんてちょっとトリビアっぽい情報も。で、当時栽培されていた36種類のタンポポの人気番付を紹介してあったり等々、大人が読んでも知的好奇心が刺激されてとても楽しい一冊だ

 件のタンポポ抜きの記事はこのページにある。



 その部分を拡大すると……



 もっと詳しく読みたい人は、ポプラ社『ぜんぶわかる!タンポポ』を読んでね


 何の気なしに書いたことが、こんなステキなご縁に繋がるとは…… 古人の言った通り、縁は奇なるもの。そして何とも味のあるものだ

 この場をお借りして、ポプラ社の小原さん、どうもありがとうございました
 

遅ればせながら……新年あけましておめでとうございます

2014年01月29日 | エコ
 昨年12月から新しい仕事に就いて以来、自由な時間が極端に減り、あっという間に年も明けてずいぶん経ってしまった

 今年のニュージーランドの夏は、「これが本当に夏なのか」と突っ込みを入れたくなるほどの冷夏である

 とにかくが多い、それでもって風も強い クリスマスから現在まで、夏らしくカラッと晴れて暑い日は片手に余ってしまう。バックカントリーでは低体温症になったトランパーが救助される騒ぎも起きているほど。

 せっかくの夏、お天気が良ければいろいろ出歩きたいんだけどね…… というワケで今回もエコ家庭菜園の話題を


 わが家のソラマメは例年通り豊作だった。友達にあげて、自分たちでもたっくさん食べ、その残りを袋づめして冷凍庫へ。量ってみたら、一袋あたり380g前後あった




 ソラマメの収穫後の菜園はとってもすっきりとした。手前で青々と茂っているのは、ハツカダイコンの一種、ミズナ、フダンソウ(こちらではシルバービートと呼ばれている)。

 左端の背が高いのは種を取るために放っておいてあるフダンソウと、その手前にルッコラがちんまりと育っている。

 奥の方にある緑色のものは、キュウリ、レタス2種類、フダンソウ。フダンソウはスーパーで売っている、茎が白くて太いものとは違う種類で、葉が柔らかくて味も良い。

 空き地のように見える所には、大豆(枝豆用)、イタリアンパセリ、長ネギ、シソ、ニラなどの小さな苗が植わっている。




 右端の列に植えたチェリートマト。今年はまだ暑い日が続かないので、なかなか実が育たない




 その隣の畝ではズッキーニがようやく実をつけ始めた




 一昨年前に植えたネクタリン。根元にはミントがわんさと生い茂る。



今年はネクタリンがたくさん実をつけて、少しずつ熟してきた。初収穫が待ち遠しい 

 

ミントの茂み。繁殖力が旺盛で、見るたびに広がっているような感じがする 葉っぱがとても大きく、香りも良いので、刻んでサラダに入れて爽やかな風味を楽しんでいる 



昨年9月にはこんなに小さかったパセリ



とても大きく育って、花を咲かせている その隣はクリの苗木。昨年、クリ拾いをした時の残り物を植えたら生えてきた。




 コンポストの脇に自生するジャガイモ。白くて可愛らしい花をつけている。




 花といえば、シダレザクラの近くにあるパセリも盛大に花をつけている。




 もうそろそろ気候が夏らしく安定して、作物がどんどん実ってくれますように

初めてやってみた、オリーブの木の剪定奮闘記

2013年09月17日 | エコ
 ねむりねこ宅の玄関前にはオリーブの木が3本植えられている。自分で植えたものではなく、この家を買った時にはもう植えてあった。

 オリーブというと、イタリアとかスペインなど、地中海沿岸のような温暖な地域の植物というイメージがある。真夏でも寒波がやってくることのあるクイーンズタウンだから、だぶんこれは実を取るためでなく観賞用に植えられたのだろう、と思ってた。

 しかし冬になると小さな実をつけているのに気がついたので、これまでに2回ほど、塩漬けにした。

 


 何という種類のオリーブなのかは分からないけど、お店で売ってるものの比べて実がとっても小さい…… 考えてみたら、肥料をあげたり、剪定をしたことが全くなかった。

 「ちゃんと世話をしたらもっと大きな実ができるのかな~」

などと思い、日本に帰った時にオリーブの本を買ってきたんだけど、何だかんだと剪定のタイミングを逃し続けてきた。

 こうしてがボヤボヤしている間に、オリーブの枝葉は伸び放題に。このまま放置したら収拾がつかなくなりそうなので、今年は思い切って剪定をしてみることにした。

 ちなみに剪定前のオリーブはこんな感じ。

 

 
 ハウスメイト二人に手伝ってもらって、今回は強めの剪定をすることにした。彼らもも、オリーブの剪定は全くの素人。本とにらめっこして「ああでもない」「こうでもない」と言いながら、枝を切り落として行った。

 これが剪定後の写真。スゴい量の枝が山積みになってるのが分かる






 刈り取った枝を片付けるのにも一作業。こんな大きな山が幾つもできた。いっぺんに全部は捨てられないので、ひとまずは庭のパティオに山積みにしておいた。




 それから3週間後。夫・猫かぶりと相談して、風通しを良くするのにもう少し枝を切り落とし、またオリーブが植えられている地面もきれいにしようということに。

 オリーブの足下にはタソックという、ススキに似たニュージーランドの原生種が植えられている。手入れが簡単なので、ガーデニングでは結構人気。

 このタソックもボウボウに伸び放題、増え放題と、ひどいことになっていたので、何株かを残して引っこ抜くことにした。

 そしてこれが現在のオリーブ。さらに枝葉がすっきりして、玄関前が明るくなった







 樹の根元のクローズアップ。






 植え込みの中に分け入って、タソックを抜いて気がついたのだけど、タソックの一株がオリーブの1本に密着するように生えていたため、木の幹の一部に白いカビが生えていた。 

 これはマズい そのタソックを完全に抜き、また周囲のタソックも抜いて、風通しと日当りを徹底的に良くした。これだけやっておけば、木の勢い自体は強いから自力で回復してくれるだろう。

 樹の根元がスッキリしたので、これなら肥料を与えやすい。ボカシ肥ができたら植え込んでみよう。




 一仕事終えて、ほっと一息。空を見上げると、青い空にオリーブの薄緑が映えて美しい…… あーよく頑張った お疲れさんのだった。




たかがパセリ、されどパセリ…… わが家のパセリのちょっと驚く生育ぶり

2013年09月11日 | エコ
 3年前にこの家に越してきた時、前に住んでいた人の置き土産のパセリがいた。家庭菜園にぽつんと取り残されていたパセリは、お化けのように大きく育っていた。

 ねむりねこ夫婦はどちらもパセリが大好き、という訳ではなかったが、とりあえずそのままにしておいた。

 しかし他の野菜を植える時期になって、邪魔になったので、引っこ抜いてシダレザクラの下に「放り投げて」おいた。

 水もやらず、肥料もやらず、文字通り放ったらかしにしておいて、しばらくしてどうなったか様子を見たら…… 冷遇にもめげずパセリはしっかりと根を下ろし、日当りの悪い新天地で細々と生きながらえていた。


 秋が終わり、冬になり、寒さに弱い植物は次々と枯れ、パセリもいつの間にか枯れていた。ちょっと可哀想な気もしたけど、まあしょうがない……


 春が来て、スイセンやチューリップがこぞって咲き競い、花も終わった頃のこと。シダレザクラの近くで、元気のない葉っぱだけになったスイセンを刈り取っていたら……

 あれ、あれ なんとパセリを発見。

 それも、以前の薄暗い場所から自分で引っ越して、縁石のすぐ近くで燦々と太陽を浴びて元気に育っている 

 う~む、パセリの生命力、おそるべし 「料理の付け合わせの目立たない存在」程度にしか思っていなかったパセリを、大いに見直しただった。


 その翌年もパセリは同じ場所に生え変わり、暖冬だった今年は冬の間もしっかりと生き延びた。


 そしてこの春、パセリ・コロニーに異変が起きた。

 まずはこれまでの定位置。シダレザクラのある植え込みの縁石の近く(写真右下)。



アップにするとこんな感じ。一部、枯れているところもあるけど、相対的には元気。



 そして、ここから少し離れた場所に三か所、新たに小さな株が育っていたのだ。

 一つ目の株はスイセンの間を分け入るように、二つ目の株はシダレザクラに寄り添うように生え、



三つ目の株は、日当りの良さそうな縁石の間にちゃっかりといる。




 それだけじゃない。

 シダレザクラの生えている植え込みから、レンガのパティオを挟んだ向こう側に、ネクタリンのある植え込みがある。距離にしてその間15~20mほど。



満開のネクタリンのすぐ近くに、



やややっ、小さなパセリを発見 


 
 風に運ばれた種がここに根を下ろしたんだろうけど、まさかこんな離れたところに根付くなんて…… 

 この庭ではいろいろな植物が育っているが、しぶといまでの生命力の強さと、繁殖力の旺盛さではパセリがダントツ。ここまでくれば、もう痛快としか言いようがない

 パセリの今後の動向に、目が離せない一家である。


 
 

ニュージーランドに春が来た!

2013年09月09日 | エコ
 日本では夏の猛暑が落ち着き始める頃、南半球のニュージーランドではが訪れる。

 クイーンズタウンのシンボル、秀峰リマーカブルズ連峰を背に、ご近所さんの立派なソメイヨシノ




 ねむりねこ宅で一番に春を告げるのはラッパスイセン。




 二番手はクリーム色がかったツバキ。




 ちょっと遅れてネクタリン。植えて丸2年、初めてたくさんの可憐な花をつけてくれた。これが全部実になったらスゴいぞ




 エコ菜園にも変化が……


 冬を生き延びたイチゴたち。まだ何となく元気がないけど、しっかり生きている。




 ソラマメも芽を出したので



 大きくなる前に添え木をした。



 例年は園芸店で買ったソラマメの種を植えるのだけど、今年は昨年の残りのマメをそのまま植えてみた。ちゃんと芽が出るかどうか分からなかったので、いつもよりも多めに植えたら、何と全部芽が出てしまい……猫かぶりが数えたら25株もあることが発覚 

 もし、全部元気に育って実をつけたら、とてもじゃないけど一家では食べきれない。さぁ、だれに配ろうねと、今から「獲らぬタヌキの皮算用」ならぬ「実らぬそら豆の豆勘定」をする、気の早いである。


 ニンニクもすくすくと育っている 掘りたてのニンニクを丸ごとバーベキューにするととっても美味しい、と聞いたので、収穫した暁にはぜひ試したいもの。

 


 挿し木にしたバラたち。肥料を入れていない水に挿したのではイマイチうまくいかなかったので、鉢に植えてみた。この中の一本でも元気に育ってくれることを願っている。



 合計10株近くあるバラたちには今日、肥料をあげた。先月剪定をした時と比べると、若芽・若葉がガンガン育ち始めてとてもいい感じだ。以後は3ヶ月に1回ずつあげれば、きれいな花をたくさんをつけてくれる。


 日を追うごとに日が伸びて、暖かくなり、植物の生長ぶりが目に見えて分かる時期は、とても楽しい気分になる


 最後にバードフィーダーの末路について。その後、庭の目立つ所に置いてみたりしたが、反応ゼロだったので納屋に片付けてしまった。そのためにわざわざ買った野鳥の餌が残っちゃったけど、どうしようかなぁ……  

エコ菜園 春に向けての準備

2013年08月16日 | エコ
 8月も中盤になり、そろそろ春の足音が聞こえてくる時期になった。
 つい先日のこと、ねむりねこ夫婦とハウスメイト夫婦、プラス飼い猫トラの5人で何を新たに植えようか相談をした。昨年に引き続き菜園で育てるのは……

イチゴ:昨年はなぜか不作だったので、今年は赤くて大きなイチゴがたくさん実をつけることを願っている
ズッキーニ:簡単に育ち、あっという間に収穫できるので今年もまた。
きゅうり:レバニース・キューカンバという種類。10cmぐらいの大きさの実をつける。育てやすく、とても美味しい。
ソラマメ:毎年恒例。寒さに強く、立派な実をたくさん付けるのでわが家の一番人気。
レタス類:育てやすく味もいいリーフレタスを何種類か。
ミズナ:日本野菜だけど、ニュージーランドに来て初めて知った。サラダに、お浸しに、大活躍。
ルッコラ(ロケット):虫がつきにくく、食べやすくて◎

 こちらはその他の野菜・ハーブたち。とても強いので、菜園ではなく花壇など庭の空いたスペースに植えている。

アスパラガス:収穫できるのは2年目以降なんだけど、3年目の昨年もまだ鉛筆みたいにひょろひょろだった。さて今年は
ルバーブ(セイヨウダイオウ):蕗を赤くしたような外観だけど、味は酸っぱく、ケーキやジャムなどにする。とても強い植物で、毎年良く育っている。
ミント:それまで鉢植えにしていたのを、昨年ネクタリンの木の近くに植え替えてたら勢いが良くなり、以後元気に自生している。
バジル:いろいろ使えて、おいしい。場所はネクタリンの木の近くにミントと少し離して、時期は寒さに弱いので、暖かい時期を狙って植える。
パセリ:シダレザクラの下で自生。毎年冬になると積雪や霜で枯れてしまうのだけど、今年は暖冬なのでまだ生き延びている。
チャイブス:花壇で自生。ハーブとして、または細ネギに代わる薬味としても重宝。
ローズマリー、タイム:庭の片隅に自生している。世話をしなくても元気に育つ優等生たち。
ジャガ芋:以前住んでいた人達の置き土産、自生している。花壇の端っこに妙な植物が生えてるのを見つけて、引っこ抜いたらジャガ芋だった

 もう、これだけあれば充分な気もするけど、スーパーでは売っていない野菜、買うと高い野菜、自家製の方が断然おいしい野菜なんかは自分で育てたい

 何を育てるかを決める上で、いちばん注意しなくちゃいけないのは育てやすさ。最高気温が真夏でも25℃前後、30℃を上回るのは片手に収まるほど、という冷涼なクイーンズダウンでは、盛夏でも南極からの寒波がやってくることもあるので、長期にわたって高い気温が必要な作物を育てるのは向いていない。どうしてもという場合には小さい温室を買って来ればいいんだけど、そこまでやんなくても育てられる作物はいろいろある ラッキーなことに、この冷涼な気候のお陰で病害虫が圧倒的に少ないから、だれでも手軽にオーガニック菜園ができるのだ。

 これまで知らなかったんだけど、種苗会社のウェブサイトに直接アクセスすると、巷ではあまり出回っていない品種を買えることに夫・猫かぶりが気がついた。

 特にKings Seedsという会社は、日本・アジア野菜の種をいろいろ取り扱っているのでおススメだこの会社、基本的にはとてもありがたい存在なんだけど、もし、一つだけ難を言わせてもらうとしたら、日本・アジア野菜のすべてがAsian Cuisine(アジア料理)のカテゴリーにリストアップされていないこと。野菜の種類から個別に探さなくてはならないから、自分が望むものを見つけるのに、けっこう手間ひまがかかる。

 ああだ、こうだと意見が飛び交い、その結果、6週類を新たに育てることに決定オンラインで注文したら、2~3日で手元に届いたさっそく梱包を開けたら、「ご注文ありがとうございます。今回はデブ(デボラの略)が承りました」という可愛らしいメモ書きがついていた



 これが新人の面々。上段は左から、日本の長ネギ、青シソ、大豆(枝豆)、下段は大根(小型のもの)、ネコ草、ニラ。

 

 ネコ草は菜園に植えたら、トラや近所のネコたちにメチャメチャにされかねないから、適当な場所を見つけて植えるつもり。

 また、これ以外にチェリートマトも育てたいと計画中、寒さにとても弱いので苗を買って鉢で育てる予定。鉢植えなら、寒い日は家の中に入れてあげられるから。

 今はまだ休耕中の家庭菜園。夏の陽射しを浴びて、10種類の作物が所狭しと育つのを夢見る一家である。




ニュージーランド 冬の庭で野鳥の餌やり・その後と春の庭の準備

2013年08月15日 | エコ
 前回、庭木の枝にバードフィーダーをぶら下げて、野鳥の餌やりをしようとした話をした。
 結果は……芳しくなかった

 理由の一つは、わりと大型の庭木3本をきれいに剪定してしまったことかな。例年だと、スズメとかホオジロの類いの群れが時々訪れては、庭木に鈴なりになっている光景が見られたんだけど、枝が減ってしまった木には鳥たちにとって魅力が薄いらしく、ぱったりと訪れが途絶えてしまったのだ。

 もう一つの理由は、やっぱりぶら下がっているのだと分かりにくかったり、使いにくかったらしい。というわけで、今度は木の真ん中の上の方の枝にくくりつけてみた。







 時々、ブラックバードなどが近くの枝にとまってるんだけど、まだ利用してくれてはいない…… はあぁ

 今年の冬は、7月に入ってから記録的な暖冬が続いており、8月に入っても春が来たんじゃないかと錯覚するほど暖かな毎日が続いている。陽射しポカポカの冬の日って本当に気持ちいい 

 おっとっと、これだけ暖かい日が続いたってことは、早いとこ春の準備をしなくちゃってことじゃないの

 ねむりねこの庭には10本近くのバラが植えてある。たぶん、達がこの家を買うずーっと前に改築した人の趣味だと思うんだけど、種類とか色とか、結構いい感じなので気に入っている。

 冬の寒さが緩んだらしておかなくてはならないのが剪定。バラへの「もう春が来るよ」というお知らせでもある。昨冬はあまり切らなかったので、夏になったら花をたくさんつけたのは嬉しかったんだけど、枝が伸び放題になって風が強い日に倒れそうになった。今年は、枝が伸びる向きも考えながら、短めにこざっぱりと刈り込んでみた



 枝に小さな赤い芽をたくさんつけているバラを見ると、生命の息吹を感じる……一生をじっと同じ所に立ち尽くして終える植物は、風雨や寒さに負けない強さを持ち、春には芽吹き、夏になると美しい花を咲かせる、地道で辛抱強くマイペースな生き物である。

 剪定した枝の中で勢いの良いものは水に挿しておいて、根が生えてきたら地面に移し替える予定。



 このバラは庭でも一番日当りの良い場所に植えられているせいか、他のバラよりも勢いが良く、アブラムシにも強く、見事な赤い花をたくさんつける。昨年剪定した時に、バラが好きな友達に枝をお裾分けしたら、庭で元気に根付いたとのこと。人間だったら健康優良児、ってとこかな

 そうだ来月になったらバラたちに肥料をあげるのを忘れないようにしなくっちゃ。植物たちにはいつも元気いっぱいであってほしいから。 

ニュージーランド 冬の庭で野鳥の餌やり

2013年07月19日 | エコ
 冬になると、自然界には木の実や果物などが不足して、鳥たちは食べ物探しに一苦労する。
 今から2年ほど前のこと、それでは、わが家の庭でに餌をあげよう、ということになり、まずは試しに、朝の早い時間帯にパン屑などを裏庭の芝生に蒔いた。少しすると、どこからともなく現れたがせっせと餌をついばむ様子が見られて、微笑ましいこと……こりゃ、いいぞ

 これだけが集まるのなら……そうだ、家を買ったときから庭に備え付けられている、青い陶製のステキなバードフィーダーを使って、市販の鳥の餌をあげてみようかな



 そうしたら、もっと多くのが毎朝こぞって現れるようになった。幸い、わが家のトラは生き物を捕まえることに関心を示さないので、は安心してえさを食べることができた。

 しかし。次第に芝生がのフン害にやられるようになり、さらに、冬が終わると……

 あららっ バードフィーダーをおいた場所の芝生が枯れているではないの。はハッピーでも、ねむりねこ達に取ってはあまり嬉しくない結果となり、以後、庭でに餌をあげることはやめてしまった。

 今年の夏の終わり頃(日本とは季節が逆の南半球では3月末のこと)、ひょんなことから木に吊り下げて使うバードフィーダーを入手した。すぐには使わないので、納屋にしまっておいたらそのまますっかり忘れてしまい、最近になって納屋を片付けた時に再発見したのだった。

 昨日、夫・猫かぶりが庭の木にバードフィーダーを吊り下げた。この場所ならフン害にあっても大丈夫だし、ナチュラルなセッティングも◎



 一見して目立たないが、もう少し近づいてみるとこんな感じ。



 ファンテイル(Fantail/マオリ語名Piwakawaka/学名Rhipidura fuliginosa)の模型が鳥の巣を象ったフィーダーに乗っかってるのが可愛い



 中はこんな感じ。スーパーで買った野鳥用の餌を入れた。



 今のところ、まだあまり利用者(鳥)がいないけど、これから増えてくれますように

エコガーデン冬支度完了。そして冬料理は……

2013年07月09日 | エコ
 冬至から2週間が経った。ニュージーランドの冬至は北半球の夏至と同じ日で、統計上は冬至から2週間後、つまり今の時期が一番寒くなるらしい。

 日本では梅雨なのに雨量が少なく、あっという間に梅雨明けしてしまったと聞いた。こちらクイーンズタウンは、本来ならカラッと良く晴れるはずの冬の日が、なぜか雨が多く風も強くまで鳴るのだから、地球の北と南で気候が逆転してしまったかのようでビックリ。こんなウェットな冬は、過去15年で初めての体験だ。

 少し前のことになるが、一年で一番寒くなるこの時期に備えて、エコ菜園の作物を全部収穫して、コンポストの堆肥とぼかし肥を埋め込んで更地の状態にした。例年、今の時期は朝晩が氷点下になって土が凍り、地上に生える野菜類は霜で全滅してしまうからだ。



 幸いなことに、このところの雨続きで朝晩も氷点下にはならず、夜になっても薪ストーブに火を入れなくても済む日があるほど 暖冬だと、スキー場が雪不足で大変なのだが、これまで降った雨はスキー場のある山間部ではほぼ雪になっているというので好都合。朝晩が温暖で過ごしやすく、スキー場には雪がたっぷりある冬は、本当にとても珍しい。

 今日は数日ぶりにお日さまが顔を出したので、ねむりねこは庭のバラの花を摘み取った。冬だけど、庭で一番日当りの良い所に植えてあるバラは何とまだ花をつけていた。





「えー、こんなにがついてるのに全部摘んじゃうなんて、もったいないんじゃない?」と思うかもしれない。

 しかし、どんなにをつけていても、現在バラは生命体としてはシャットダウン状態にある。

 それが証拠に、花を切って花瓶に生けて数日経つと、花はその形を変えずに黒っぽくなって朽ち枯れてしまう。本来なら、ばぁっと艶やかに開ききった後に、花びらがハラハラと落ちて終わるんだけどね。

 これが花を摘み取った後のこざっぱりした姿。





 バラの枝の剪定は、来月終わりか9月の初めにする予定。冬が終わり「バラさん、春が来たよ」と教えてあげる効果もあるので。

 庭木の何本かは、夫・猫かぶりが時間を見つけてはせっせと剪定してくれているので、こちらもすっきり顔をしている。





 剪定で切り落とした木の枝は……



適当な長さに切り分けて、薪ストーブ行き。寒い夜をじんわり温めてくれる 



 すべてが眠りについているような庭で、しっかりと息づいている植物もいる……ラッパスイセンの可愛らしい芽



毎年のことだけど「冬が終われば春だからね」と約束してくれてるみたいで嬉しい

 寒い時に食べる料理はいろいろあるけど、この日はチーズ・フォンデュを作った。日本へ帰る知り合いが主宰したガレージセールで、フォンデュ鍋セットを安く入手したのがきっかけ。

 本格レシピだと、チーズはエメンタールやグリュイエールなんかを使うんだけど、ニュージーランドのスーパーで普通に売っているエダムとマイルド・チェダーを今回は使った。実際、風味の違いはそんなに違わなかった。



 ディップする具は、バゲットに加えて、温野菜、えび、ソーセージなどで試したが、



 チーズの塩気と温野菜の甘みが合って、一番美味しく感じた。スイスでは洋梨を使うらしいので、次に試してみようかな

 おしまいに……ヨガのブログいつもヨガといっしょ!を始めました。このブログ、エコ・ニュージーランドとはちょっとタッチを替えて、思索的にヨガについて語っています。こちらのリンクからどうぞ


ニュージーランド 秋の味覚

2013年05月05日 | エコ
 南半球のニュージーランドは、秋から冬へと向かっており、木々の黄葉も盛りを少し過ぎたところ。毎年、ねむりねこ夫婦のこの時期の楽しみは自然の恵みの収穫である。

 夏の間働いていた職場には、大きな、大きなクルミの木があり、毎日眺めては収穫の日を心待ちにしていた。クルミとは、あの茶色い殻の状態で木に実るのだとばかり思っていたので、青梅のような実をたわわにつけた木を眺めては

「一体、いつになったら収穫できるのかしら」

なんて考えていた。そのうち、その青梅状の実がボトボトと地面に落ちてくるようになり、割れた実を見たら、何と内側から茶色殻のクルミが顔を出しているじゃないの

 つまり、クルミの茶色い殻は青梅のような実に包まれていて、地面に落ちた衝撃で薄緑色の果肉のような外皮がはじけ、あの茶色い殻が飛び出す、という複雑な仕組みになっているのだ。

 ふぅむなるほど……と一人納得しながらクルミを割ってみたら、今度は真っ白な実が中から出てきた。あれぇ、クルミって茶色くなかったっけ 食べてみると軟らかくて、あの香ばしくてカリッとした食感がない。

 これはどうしたことかと思ってインターネットで調べたら、クルミは拾ってから2~3週間ほど天日干しをしないと、おいしく食べられる状態にはならないとのこと。身近な食べ物なのに、知らないことだらけ。意外なクルミの奥深さを知ったであった。

 拾って来たクルミを、庭のテーブルやイスの上に干して2週間ほど経ったので、殻を割って中の実を取り出す作業をねこかぶりと始めた。日本で代表的なオニグルミよりもやや小振りで殻も薄いので、作業は思ったより早く進んだ。






 さっそく、クルミを使って料理をしてみた。ねこかぶり作、小麦胚芽入りクルミパン。胚芽の香ばしさがクルミにマッチして 日本では、もちもち食感のふわふわしたパンが人気らしいが、パンとは本来ボソッとした食感の食べ物だ。このパンのように、しっとり、どっしりとした重めの食感は、噛み締めると口の中に風味が広ってとても美味しいと思う。




 これは作、ロースト・カボチャのサラダのクルミがけ。緑の野菜は自家製ミズナとルッコラ。マヨネーズに白ワインビネガーと白ワインを加えて作ったドレッシングには自家製チャイブスを入れ、ちょっと奮発してパルメザンチーズのおろしたのも混ぜてみたら、栄養・味のバランスともに 思いつきで作った割には美味しく大好評だったので、結果的に3日連続でこのサラダを作ることになった。




 今秋も栗拾いに出掛けた。ある人から伝授された場所は秘密のはずだったんだけど、今では結構みんなに知られていて、ポピュラーな栗場になっている。日本の栗に比べてこちらのは小さいので、大振りのものを選んで拾って来た。日本では地面に落ちた栗にはすぐに虫が入ってしまうが、病害虫が少ないクイーンズタウンではそんなことがなくってラッキーだ。クルミとは対照的に、栗は拾ってから日持ちがしないので、早く加工する必要がある。




 栗料理の王道、栗ごはん。日本の栗に比べると甘みが少ないので、いくつかのレシピを試した結果、ほんのりとした醤油の風味が栗の甘さを引き立てる、このレシピがとても気に入った




 スイーツ系が得意なねこかぶりは、栗クロワッサンを作った。ニュージーランドでは、成形済みで後は焼くだけの状態になったパンやクロワッサンを売っており、オーブンで10分ほど焼くだけで誰もが手軽に焼きたての味を楽しめる、というスグレモノだ。このクロワッサンを買って来てオーブンで焼き、栗のペーストと渋皮煮を挟んだものだが、上品な甘さがコーヒーにとても良く合って二人のお気に入り




 最後にこれはおまけ。寒くなると鍋料理が恋しくなるように、ニュージーランドではオーブンを使ったロースト料理が冬の家庭料理の代表選手だ。写真左は、クマラ(さつま芋)、ニンジン、カリフラワー、ズッキーニ、カボチャに、オリーブオイルと塩こしょう、自家製のローズマリーを刻んだのをまぶしてオーブンで焼いただけのシンプルな料理だけど、野菜の甘みが引き出されてとても美味しい。写真右は、タマネギとニンジンの薄切りを乗せて焼いたローストビーフ。野菜の薄切りを乗せることで肉が乾燥しないでうまく焼ける。真ん中の小さい器に入っているのは、ローストビーフの焼き汁を使ったグレービーで、肉にかけていただく。




 寒い時期のオーブン料理は、アツアツで体も心もほっこり温まるし、オーブンの熱で部屋も暖まると一挙両得なのだ。クルミも栗もまだまだ残っているので、次は何を作ろうかと研究中の食いしん坊夫婦である。