エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ねむりねこよりみなさんへ

エコ・ニュージーランドへようこそ!! その時の気分で、過去の旅行の話になったり、庭、環境保全、トレッキング等々、話が飛んでいます。ジャンル別にお読みになりたい方は、左のカテゴリーからどうぞ!! また、本文中のトレッキング(トランピング)関連の用語の説明は、同じくカテゴリー欄から「ニュージーランドのトランピング用語集」をご参照ください (^o^)

北島キャンピングカーの旅 3日目 ファカタネにて

2009年09月22日 | 北島旅行
長期予報によると、今日は雨模様のはずが、今朝は雲間から青空がのぞいている。朝食を済ませて、海岸までお散歩。歩いて10分ほどで海岸に到着。潮が満ちているようで、砂浜の幅が狭い。水平線のところどころに島影がぽっこり浮かんでいたり、海岸の遠くに山の稜線が見えているのが、風情があってとても素敵だ。オークランドに住む都会人に人気のビーチリゾートというのはうなずける。



 散歩から帰ると、昨日の夕方に洗濯した衣類が乾いていたので、ささっと取り込んでいざ出発準備。キャンピングカーのいいところは、次の場所に移動するたびに荷物整理をいちいちしなくて済むこと。寝台を片づけて居間のセッティングをし、衣類や身の回り品は、車の上部にある二か所の棚に、ひょい、ひょいと乗っければハイおしまい。冷たい飲み物がほしくなったら、いつでも冷蔵庫から取り出せるし、スーパーでの買い物は、即、棚や冷蔵庫に片付けられてとっても便利。閑散期の14日間契約で、このスグレモノ車が一日あたり$32.00(NZ$1.00=60円で約1920円)で借りられ、ホリデーパークのパワーサイトも一泊当たり$30程度と、安く快適にキャンプ旅行ができるあたり、さっすがニュージーランドなのだ。


 今日は、マンガヌイ山に登った。昨日のテ・アロハ山に比べると、格段に登りやすくて眺めも良い。整備された登山道からは、麓の牧場や海岸線がすっと見渡せ、45分ほどで頂上に出てしまう。



 この辺一帯は平野部で他にこれといった山がないので、この程度の山(丘?)でも充分に素晴らしい眺望を堪能できる。



 「なんて美しい眺めなんだろう……」と思うのは、日ごろの生活で山と湖しか見ていないせいだけではないだろう。地元っ子が「ザ・マウンテン(お山)」と呼ぶこの山は人々にとても近い山で、平日の日中なのにハイカーやランナーの姿が途切れず行き交っていた。


 次の目的地、ファカタネに向かう途中、テ・プケに寄り道した。ここは、キーウィフルーツ生産の中心地として知られる町で、巨大キーウィフルーツ・オブジェで有名な観光農場もある。このキーウィフルーツは、内部に入ることもできて、眺めも結構良かった。



 蛇足になるけど…… この果物、日本じゃただ単に「キーウィ」と呼ばれているが、ニュージーランドで「キーウィ」と言えばそれは飛べない鳥の国鳥キーウィか、ニュージーランド人の愛称のことで、果物はキーウィフルーツとフルネームで呼ぶのが習わしだ。


 ファカタネはファカタネ川沿いにある、水辺の景色がきれいな町で、付近には海岸もあるが、瀟洒なマウント・マンガヌイに比べると、ちょっとひなびた感じがほっとさせる。町の中心部から車で15分の、アワケリというところに、温泉のあるホリデーパークがあると聞き、ここで一夜を過ごすことにした。火山活動の盛んな北島は、温泉が至る所にあるのが本当にうれしい。う~ん、北に移住しちゃおうかなぁ。ここのプールは温泉を引いていて、水温は36~38℃とバチャバチャやったり歩いたりするのに最高。臭いはほとんどなく、色も透明なので、長いこと浸かっていても快適、長湯してものぼせない湯加減もよい。



 プールの後にシャワーを浴びたら、なんと、シャワーのお湯まで温泉だった!! 石鹸やシャンプーも普通に泡立ったのでさっぱりとした。夕食は猫かぶりのリクエストでガーリックステーキとサラダ。ここのキッチンも独占状態で二人でのびのびと料理。分厚いリブロースのステーキが、湯あがりの空きっ腹にまたたく間に収まってしまった。

 この場所も森に近いためか、モアポーク(固有種のフクロウ)の声が聞こえ、夜空には極細の上弦の月に星が瞬いている。明日はどんな一日になるのかな。

北島キャンピングカーの旅 2日目 マウント・マンガヌイにて

2009年09月22日 | 北島旅行
(写真:初お目見えのシルバーファーン!)


 キャンピングカーでの初夜は、驚くほどよく眠れた。その前の晩はオークランド市内のビジネスホテル泊で、車の音や、近隣の宿泊客の話し声などが気になり、しょっちゅう目が覚めたのだが、ホリデーパークはとても静かで、近所の森に住んでいると思われる固有種のフクロウ、モアポークの「ホゥホゥ」という声が時折聞こえて心地の良い眠りだった。




 今朝は快晴、昨日とは雲泥の差の素晴らしい青空が頭上に広がっていた。予定通りテ・アロハ山を登ることにして、朝8時半頃から登り始めた。展望台までの登山道は緩やかな登り。



これなら標準登頂時間の2時間半より早く山頂に着くかもね、なんて話していたら、山道はどんどん険しさを増していき、結局ぎりぎりいっぱいの2時間半かかってしまった。



 空が澄んでいれば、北島のルアペフ山やトンガリロ山などの山々や、水平線にはホワイト島などが見渡せるはずだったのだが、残念ながら遠くの方は春霞がかかっていて良く見えなかった。それでも360℃の大展望は、頑張って登ったごほうびに値する。頂上は風がとても冷たかったので、写真を数枚撮って下山を始めた。



 
 山の麓にある温泉は大衆浴場形式ではなく、予約制の個室風呂なので、予約した午後1時に間に合うよう急ぎ足で降りたら1時間半で麓に到着。いざ、温泉へ……



 木製の浴槽にたっぷりとお湯が張ってあるのが嬉しい。温泉に体を沈めるとふわぁっと柔らかい感触が全身を包み込み、ざああっと湯が浴槽の外に流れ落ちる。少しぬるめだったので熱い湯を足して調節。トレッキングで疲れた足腰の筋肉が、じんわりとほぐれていくのを感じる。うぅ~ん、極楽、極楽!!あっという間の30分だった。


 遅い昼食を済ませ、マウント・マンガヌイへ。ビーチ沿いの小洒落た街並みで、隣国・オーストラリアのゴールドコーストを彷彿させる、高層コンドミニアムにはちと笑ってしまった。美しい海岸線と、地元っ子が「ザ・マウンテン(お山)」と呼ぶマンガヌイ山の織り成す、美しい景色に、高層コンドミニアムはちぐはぐな感じがする。



 海岸からほど近い、ホリデーパークにチェックイン。今日の夕食は、地元のスーパーで買ったお魚とサラダに、ご飯とみそ汁。キャンピングカーのキッチンは狭いし、車内に食べ物のニオイが残るとイヤなので、料理はいつも共同キッチンを利用。ご飯のなべ炊きは、このウェブサイトで紹介されている方法だと、失敗せずにおいしくできるのでいつも参考にしている。おいしい残りご飯は、おにぎりにして明日のお弁当に。オフシーズンのため、ホリデーパーク内はガラガラで、共同施設はほぼ独占状態なのが嬉しい。

 明日は、海岸沿いを散歩して、マンガヌイ山に登ろうっかなぁ。