黒駒 寺社参拝記

畿内を中心とした寺社参拝記です。主に西国三十三所や聖徳太子霊場を巡礼中です。

千本釈迦堂 迫力の十大弟子たち

2014-03-11 17:15:18 | 京都の寺社・御所・離宮
去る2月の末に京都の千本釈迦堂に行ってきました。以前京都に住んでいた時には何度も耳にしたお寺の
名前ですが、訪れるのは今回が初めて。嵯峨嵐山から嵐電に乗って北野白梅町下車。まず最初に
北野天満宮にお参りしました。2月末のこのころは梅花もまだちらほら咲きで満開ではなかったです。



北野天満宮の東門から出て細い五辻通りを歩くと5分ほどで千本釈迦堂に到着します。住宅地に溶け込んでいる感じなので
事前に場所を調べていかないと迷うかもですね。



千本釈迦堂、正式名称は瑞応山大法恩寺。真言宗智山派のお寺です。釈迦如来を本尊とするお寺で釈迦堂、
千本は千本通に面しているから・・・と思いきや、この説の他にも千本の卒塔婆があったから、千本桜、千本松が
あったから・・・などの諸説かあるとお寺でも説明しておりました。創建は鎌倉初期の安貞元年(1227)というから
京都では特別古い寺院ではないですが、その創建当時の本堂が現在でも残っているということで
この本堂が京都市内残存の建築物では醍醐寺や三千院極楽往生院に次いで古く、京都市内中心部では一番最古の建築物という
ことで国宝になっております。



本堂へは拝観料を納めれば堂内に入れます。御本尊の釈迦如来坐像は秘仏です。堂内の柱には説明書きが添えられて
いて、応仁文明の乱のときの「刀槍の傷あと」があると。柱を見ると切り傷らしきものと弾丸痕のような窪み傷が・・・。
切り傷が刀傷で窪み傷が槍で突いた傷でしょうか。



このあと宝物殿へ。ここで目が奪われたのが快慶作の十大弟子像。釈迦の十大弟子だから柔和で気品高い面持ちかと
思いきや、知り合いにいそうな馴染みのある顔や妖怪のように恐ろしげな顔もいる。なんというか超リアリズム。手足に浮き出た血管なども
リアルすぎてグロテスク。これは十分見応えがありました。見ておくべきものでした。



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