前回UPの三宅神社をもって舞鶴市内の式内社10座はすべてまわったのですが、旧加佐郡としては
宮津の由良にもう1社、奈具神社がありますのでこれをもってシリーズ最終回とします。
【創建】不明
【ご祭神】豊宇賀賣命(トヨウガノメノミコト)
【社格】延喜式内小社 正二位 村社
【境内】鳥居2柱 池 手水舎 灯篭3対3基 狛犬1対1体 篭屋 境内摂社 拝殿 本殿など
【場所】宮津市由良宮之上
北タンゴ鉄道由良駅から住宅地を進み、途中には旧府社の由良神社が鎮座する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/3a/1d608eb1ffa589cacff0653df57e734b.jpg)
さらに線路沿いを歩いて農道に入ると、奈具神社への道標が現われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a8/243d1ac406d70d81894be8c78a181226.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/63/d5426434fc199b6c00c6448de978198a.jpg)
やがて奈具神社の鳥居が先に見えてくる。手前には農業用水ともなる小川が流れ橋が架かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/79/37493f24c05877760f88b3916c6f92c4.jpg)
一の鳥居(大正10年建立)には明治神宮宮司も務めた鷹司信輔公爵の揮毫による「式内奈具神社」の神額が架かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/ab/65b5ca5ccf792d21ccb11f5d2821e49b.jpg)
境内入り口にある由緒石板
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/fa/9ca3d055194ae502c79e7770017c4cd5.jpg)
亀石のある池と手水舎 手水舎の水盤には年号が刻まれているが判読が難しい。「○政△戌午年」○に入るのは?
戌午年は寛政10年(1798)か安政5年(1858)…。 う~んどっちに読めるか??拡大写真で見てください!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/af/01cd8a808ba85fac87a2bd2eb771443b.jpg)
拝殿前景。拝殿前にも小川があり石橋が架かるが、水は枯れていた…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/d2/bd640db4beac3d61aeed631e43b41169.jpg)
拝殿の奥に石垣が組まれた上に本殿がある。覆屋で囲われているが前面は開けていて見ることができる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/dc/4346f2ddbd5e5cfeb93a0502f2c791a6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/9a/ac8cd82533c6e3fde01074b731f08e9b.jpg)
本殿から見る拝殿。拝殿というよりおそらく舞殿であろう。立派な造りである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ad/5bc68c57ed7dda67b5db88eacc82411c.jpg)
本殿脇に建つ狛犬は阿形のみが健在で、吽形はご覧のとおり倒壊して遺跡と化している。年代は銘が判読不能。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/96/6854c5e5e3bbd3372dcd9cccdfba7d7c.jpg)
本殿脇に1基のみ建つ灯篭は「延享」の年号は判読できたが年まで判らず。本殿下の灯篭1対は延享5年(1748)
7月の建立。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/2b/1aa330495d4a3133580ffd074100f643.jpg)
拝殿の左側に建つ境内摂社は社名がわからないがおそらく大川神社。脇に建つ灯篭には「宝永」の年号が
刻まれているのがかろうじて判ったが年までは判別できなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/ee/e0958563b022b7998bd8eced9b855f6f.jpg)
拝殿と本殿を横から見る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/0e/c75662151c20c4bec9b8e7f180272611.jpg)
拝殿・本殿の全景。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/11/b38e8e283f8b1eae4d39317c379942d6.jpg)
<参拝メモ>
奈具神社へはKTR由良駅から距離にして約800m、徒歩にして約15分ほどで到着する。この日は猛暑日に
なりそうだということなので、朝早くに参拝することに。由良駅には7時すぎに到着する。海水浴場駅だが
早朝なので降りる客もおらず駅前も人の気配が全くない。駅前の郵便局前の細い道を進んで由良小学校裏を
通り、やがて由良神社の裏手にたどりつく。由良神社は旧府社だけあって境内は広い。またこの由良神社の横には
如意寺という真言宗のお寺もあった。ここには厨子王の身代わり地蔵がお祀りしてあるそうだ。
人家前の細い道をさらに進むとKTRの線路がすぐ側に並行する農道に出てやがて奈具神社へと到着する。
まわりは田畑なので地元民以外の者が1人で歩いていると怪しまれる環境。なので今日も一眼レフカメラを
肩からぶら下げてカメラ撮影者オーラを全開にして歩く…。自動車で来たとすると国道178号線から
入ることになるが、道がとても細いため軽自動車でないとかなり難しい。対向車がくれば軽自動車でも
離合不能でどちらかがバックして引き返さなくてはならないほどである。
境内は広々としていてきれいに整備されている。植樹などもしてあって常に人の手が入っているようだ。
しかし拝殿で参拝しようと鈴を振り鳴らした時、綱からクズが降り注いできた…。今回の式内社巡りで毎回
どの古社でもこういう状態だった。綱がかなり劣化しているのだ。あまり激しく振ると悲惨なことに…。
拝殿や本殿まわりには狛犬や灯篭があって、銘を判読しようと近づくのだが、近くにハチの巣があるのか、
ブンブン飛んでくる。虫嫌いのくろこまにはかなりの試練なのだが、せっかくKTRに乗ってまでやって
来たのでビクつきながらも銘を読もうと頑張った。今回の式内社はほとんどが森の中や山際にあるので
とんでくる虫やクモにびびりながらの参拝になった。
ほぼ1時間ほどでようやく奈具神社を後にしようとしたときに、近くの農家のおばさんが自転車に乗って
やってきた。「やばい、怪しまれる!」と思って、もう必要もないのにカメラを構えて数枚の写真を
捨て撮り。そしてすれ違いざまに「おはようございまーす」と愛想良く挨拶。おばさんからも笑顔で
「おはようございます」と挨拶を返して頂いた。怪しまれずに済んだかな?この時まだ午前8時。農家の朝は早い。
これにて加佐郡式内社11座、すべて終了です。夏本番に突入。夏に弱いくろこまはしばらく寺社参拝も控えます。
したがってこのブログもしばらくは休眠状態に入ります。涼しくなった秋の頃、再開いたします。
猛暑が続きますが、皆様にもご自愛くださいまして、またよろしくお願いします。 黒駒 拝
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宮津の由良にもう1社、奈具神社がありますのでこれをもってシリーズ最終回とします。
【創建】不明
【ご祭神】豊宇賀賣命(トヨウガノメノミコト)
【社格】延喜式内小社 正二位 村社
【境内】鳥居2柱 池 手水舎 灯篭3対3基 狛犬1対1体 篭屋 境内摂社 拝殿 本殿など
【場所】宮津市由良宮之上
北タンゴ鉄道由良駅から住宅地を進み、途中には旧府社の由良神社が鎮座する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/3a/1d608eb1ffa589cacff0653df57e734b.jpg)
さらに線路沿いを歩いて農道に入ると、奈具神社への道標が現われる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/07/b9/0561fe59e45816477305ba98fc8b1d0d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/a8/243d1ac406d70d81894be8c78a181226.jpg)
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やがて奈具神社の鳥居が先に見えてくる。手前には農業用水ともなる小川が流れ橋が架かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/44/f4/638d65818fa9125faecb1d9f35e988fc.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/79/37493f24c05877760f88b3916c6f92c4.jpg)
一の鳥居(大正10年建立)には明治神宮宮司も務めた鷹司信輔公爵の揮毫による「式内奈具神社」の神額が架かる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/ab/65b5ca5ccf792d21ccb11f5d2821e49b.jpg)
境内入り口にある由緒石板
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/fa/9ca3d055194ae502c79e7770017c4cd5.jpg)
亀石のある池と手水舎 手水舎の水盤には年号が刻まれているが判読が難しい。「○政△戌午年」○に入るのは?
戌午年は寛政10年(1798)か安政5年(1858)…。 う~んどっちに読めるか??拡大写真で見てください!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/14/0013fafe5b4de79d61b6ea373b1369f1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/af/01cd8a808ba85fac87a2bd2eb771443b.jpg)
拝殿前景。拝殿前にも小川があり石橋が架かるが、水は枯れていた…。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/d2/bd640db4beac3d61aeed631e43b41169.jpg)
拝殿の奥に石垣が組まれた上に本殿がある。覆屋で囲われているが前面は開けていて見ることができる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/dc/4346f2ddbd5e5cfeb93a0502f2c791a6.jpg)
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本殿から見る拝殿。拝殿というよりおそらく舞殿であろう。立派な造りである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/ad/5bc68c57ed7dda67b5db88eacc82411c.jpg)
本殿脇に建つ狛犬は阿形のみが健在で、吽形はご覧のとおり倒壊して遺跡と化している。年代は銘が判読不能。
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本殿脇に1基のみ建つ灯篭は「延享」の年号は判読できたが年まで判らず。本殿下の灯篭1対は延享5年(1748)
7月の建立。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/48/13ef40fbd17768d4ec8622188f8a2fd6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/46/2b/1aa330495d4a3133580ffd074100f643.jpg)
拝殿の左側に建つ境内摂社は社名がわからないがおそらく大川神社。脇に建つ灯篭には「宝永」の年号が
刻まれているのがかろうじて判ったが年までは判別できなかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/ee/e0958563b022b7998bd8eced9b855f6f.jpg)
拝殿と本殿を横から見る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/67/0e/c75662151c20c4bec9b8e7f180272611.jpg)
拝殿・本殿の全景。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/11/b38e8e283f8b1eae4d39317c379942d6.jpg)
<参拝メモ>
奈具神社へはKTR由良駅から距離にして約800m、徒歩にして約15分ほどで到着する。この日は猛暑日に
なりそうだということなので、朝早くに参拝することに。由良駅には7時すぎに到着する。海水浴場駅だが
早朝なので降りる客もおらず駅前も人の気配が全くない。駅前の郵便局前の細い道を進んで由良小学校裏を
通り、やがて由良神社の裏手にたどりつく。由良神社は旧府社だけあって境内は広い。またこの由良神社の横には
如意寺という真言宗のお寺もあった。ここには厨子王の身代わり地蔵がお祀りしてあるそうだ。
人家前の細い道をさらに進むとKTRの線路がすぐ側に並行する農道に出てやがて奈具神社へと到着する。
まわりは田畑なので地元民以外の者が1人で歩いていると怪しまれる環境。なので今日も一眼レフカメラを
肩からぶら下げてカメラ撮影者オーラを全開にして歩く…。自動車で来たとすると国道178号線から
入ることになるが、道がとても細いため軽自動車でないとかなり難しい。対向車がくれば軽自動車でも
離合不能でどちらかがバックして引き返さなくてはならないほどである。
境内は広々としていてきれいに整備されている。植樹などもしてあって常に人の手が入っているようだ。
しかし拝殿で参拝しようと鈴を振り鳴らした時、綱からクズが降り注いできた…。今回の式内社巡りで毎回
どの古社でもこういう状態だった。綱がかなり劣化しているのだ。あまり激しく振ると悲惨なことに…。
拝殿や本殿まわりには狛犬や灯篭があって、銘を判読しようと近づくのだが、近くにハチの巣があるのか、
ブンブン飛んでくる。虫嫌いのくろこまにはかなりの試練なのだが、せっかくKTRに乗ってまでやって
来たのでビクつきながらも銘を読もうと頑張った。今回の式内社はほとんどが森の中や山際にあるので
とんでくる虫やクモにびびりながらの参拝になった。
ほぼ1時間ほどでようやく奈具神社を後にしようとしたときに、近くの農家のおばさんが自転車に乗って
やってきた。「やばい、怪しまれる!」と思って、もう必要もないのにカメラを構えて数枚の写真を
捨て撮り。そしてすれ違いざまに「おはようございまーす」と愛想良く挨拶。おばさんからも笑顔で
「おはようございます」と挨拶を返して頂いた。怪しまれずに済んだかな?この時まだ午前8時。農家の朝は早い。
これにて加佐郡式内社11座、すべて終了です。夏本番に突入。夏に弱いくろこまはしばらく寺社参拝も控えます。
したがってこのブログもしばらくは休眠状態に入ります。涼しくなった秋の頃、再開いたします。
猛暑が続きますが、皆様にもご自愛くださいまして、またよろしくお願いします。 黒駒 拝
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