おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

誕生日

2011年04月15日 18時00分28秒 | 自分のこと
今日4月15日は、ぼくのお母さんの誕生日です。70歳になりました。

自分の母親が70歳・・・。本人も 『ひとっつもうれしくねぇ~なぁ』 と苦笑い。

ぼくはしばらく前から続けているんです。母の誕生日には、

『お母さん、ぼくを産んでくれてありがとうございます。』 と言い、

そして、肩もみをさせていただくんです。

ちょっぴり小さくなったような感じがする母の背中。

隣りでニコニコしながら父が見ていましたから、ついでに????父の肩もみもさせていただきました。

忙しく立ち去るぼくを見送る両親。

メキメキと力が湧いてきます。

ではまた。

おさむ


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大切なこと

2011年04月14日 05時51分03秒 | 家づくり
とっても大切なことに気づかずにいました。

それは、『仮設足場』です。

一般的に屋根工事だけををする場合には、仮設足場の設置はしません。職人が屋根面に貫板などで引っ掛かりをつくり、転落防止対策をしています。

平常時であればこれでいい。仮設足場の代金だけでも相当な費用となりますから。

でも、

いまは平常時ではない。非常事態です。毎日のように震度5の余震がやってくる。そしてそれがいつ起こってもおかしくない。

屋根が崩落したことにより土が大量に崩れたため、雨樋に土が詰まってしまっているんです。だから職人さんはその屋根の先端で身を乗り出して、手をできる限り伸ばして、頭を下げながら、作業するんです。

こんな状態のときに、下から 『ドンッ』 と突き上げるような地震が発生したら・・・・・・・。

ぼくの、大切な大切な同志です。大切な大切な、戦友です。

なんのゆかりもない茨城の地に来てくれているんです。命がけで仕事に励んでくれているんです。

ぼくは、これほど大切なことに気づかずにいました。

できる限り、足場を掛けよう。ぼくは職人さんのように屋根に上って仕事はできないけれど、施主様にこのことを理解してもらい、命がけで作業に励んでくれる職人さんのために仮設足場の費用を捻出してもらうことは、ぼくにできる。

実際、新聞では屋根から転落する事件が連日掲載されていました。

職人の皆さん、こんなにも大切なことに気づかず、ごめんなさい。

・・・・・・・・・・・・

昨日は、震災復旧7棟目となるK様邸が着工しました。おじいちゃんとおばあちゃんの二人暮らしのこのお家。『こんなに早くやってもらえるなんて、夢のようだよぉ~。。。』 と涙目で喜んでくださいました。

ではまた。

おさむ



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カネに決まってんだろがッ!!!

2011年04月13日 06時49分16秒 | 家づくり
昨晩、震災後最大級と言っていいほどの嫌な体験をしました。

ぼくは建築屋です。家づくりが仕事です。いろんな職人さんや業者さんのチカラをお借りして、そのチカラを結集してお家を完成させるのです。

このブログで書いてきたとおり、この非常事態においても、まだ瓦屋さんは全くと言っていいほど動いていない。県内でも有数の瓦工事会社Tさんも同じで、ほとんど手付かずの状態です。


そのぼくが、瓦屋まがいのことをやっているのがよほどアタマにくるのだろう。会社に電話しても携帯の番号すら教えてくれない。連絡ほしい旨の伝言を2度もお願いしてあるのに、ない。

やっとつながった20年来お付き合いしているTさんとのやり取り。Tさんも大変な状況にあるのは百も承知なんです。材料がない、職人がいない、ないない尽くしなんです。実際このやり取りをしたときは広島に職人探しに行っているとき。

『きたざわはどんなふうにしたいんだ』

『職人はぼくのつながりのある人たちが協力してくれるって言ってくれてますから、Tさんにお願いしている現場に材料を納品してほしいんです。』

『それはできねぇな』

『いや、非常事態なんですから、こういうふうにすればTさんだってひとつずつ現場が終わっていくじゃないですか。』

『うちは材工で坪単価でやってんだ。そんな職人と材料別々のやり方はできない。』

『Tさんはいま職人が少なくて現場が進まないんだから、協力し合ってやりましょうよ!』

『そんなことできない。』

『なんでできないんですか!!』

『カネに決まってんだろが!!!』

『Tさん非常事態なんですよ!!!20年来の付き合いはどうなっちゃうんですか!』

『んなことはおまえに言われなくてもわかってる! おまえの親父ならそんなこと言わねぇよ。そっちに職人いるなら、そっちはそっちでやってくれ。どこたのんでもらってもうちはかまわねぇから!!・・・ガシャン。』

Tさんはそんなひとじゃない。こんな別れ方できない。よほどの状況に追い込まれているに違いない。また時を改めて、この溝を埋めたいと思います。

ふぅ~・・・・・・・・・・・・。

ぼくのやっていることは間違っていないと思う。間違っていないと信じている。

これまでの暗黙の商ルールに捉われていたら、3年も4年も、崩れた屋根を見ながら指をくわえているほかない。

ぼくのやっていることは間違っていないと思う。間違っていないと信じている。

崩れた屋根を一刻も早く直してほしいと、待ってくれている人がいるから。

TさんやTさんの会社の社員さんもこのブログを見ているかもしれない。いや、ぜひ見てほしい。震災後のこのブログを読んでほしい。ぼくは、共に力を合わせて、この事態をなんとかしたいんだ。

ではまた。

おさむ





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グチ、というか・・・

2011年04月12日 04時31分54秒 | 家づくり
朝からグチ、というか・・・・、書こうと思ったんですけど、やめます。怒りとも言うべきこの感情、切り替えて罹災現場に向けます。

『困難に出会ったときこそ、真価が問われる』

ぼくは、

一日も早く崩れた屋根をきれいにしたい。

不安で不安で眠れない日々を送る方々の役に立ちたい。

ただ、それだけ。

打つ手は無限にある。

今日は、6棟目となる市内のW様邸を着工します。

一昨日は、奈良からまた3人の若手が来てくれました。関西特有の、とってもユーモアセンスあふれる3人です。

昨日は山梨から、『18日・19日・20日の三日間だけですけど、仲間に声かけたら「行ってもいいですよ!!」っていってくれたもんで、6人で行きますから!!』という電話が入りました。涙がでますよ、ほんと。

ではまた。

おさむ



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1ヵ月・・・

2011年04月11日 20時47分08秒 | 家づくり
あれから1ヶ月が経ちました。

それにしても今日の余震続き、、、、すご過ぎます。

そんな中、北澤工務店としては4棟目の屋根修復工事が完了しました。写真はその牛久市I様邸です。



黙々と仕事に励む上村さん。お客様も大ファンになってしまったとか。



今日から着工した市内のO様邸。これまであまり被害部分の写真は載せてきませんでしたが、こんな感じなんです。





これだけ大きな余震が続くと、数多くある屋根崩落現場のことが気になって仕方がありません。お家の方もさぞ怖いだろう、不安だろう、、、、。

瓦業界、どうなってんだいッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!×××

ではまた。

おさむ





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大切な人

2011年04月10日 22時01分06秒 | 自分のこと
今日、ある方から電話が入りました。

『あぁ~、きたざわさん。もしかしたら知っているかもしれないけれど、、、、、、Fさん、亡くなったんだよね。。。』

Fさんが亡くなられた・・・・。

ぼくにとって、大切な大切な、存在でした。

ぼくに、この家づくりの本質、素晴らしさを教えてくださった方でした。

残された奥様と、じっくりお話しをさせていただきました。

生きること。

生きるということ。

亡きご主人の部屋は、空気がとっても澄んで居心地がよかった。

49日を過ぎたら、ご主人との思い出の地、『美ヶ原』に一緒に行くことを約束しました。ふたりが出会った40年前の記憶を辿りながら。

ではまた。

おさむ





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こころはひとつ

2011年04月09日 05時14分44秒 | 家づくり
実はあたくし、この震災による復旧をしながら、毎日のように涙がとまらない。今朝も朝ジョイに来る車中で、昨晩の職人の皆さんの言葉を思い出しながら涙があふれていた。

昨日の現場は劣悪でした。ものすごい風だったんです。異常なほどの強風。砂塵が舞い、視界がなくなるほど。こんな強風は、年に一度あるかないかだったのではないでしょうか。

それでも奈良から来ている植田さんグループ、森田さんグループ、山梨から来ている古屋さんグループの3チームは、誰一人として現場を離れなかった。

その労をねぎらいたいと思い、昨晩は古屋さんグループと土浦でいっぱいやったんです。やっぱり飲みにケーションはいもんです。お互いの距離感がぐっと近くなる。その中での会話を書きたいと思います。

『いやーほんと、すごい風の中、ありがとうございました。』

『一度だけやばい時あったね。四つんばいになってふんばったけど、飛ばされそうになった。あん時は危なかったなぁ。砂が飛んできて目が開けられなくて、顔に当るもんだから痛くて痛くて・・・』

『・・・地場じゃけぇってるね!!!』(爆笑)

それまであまりしゃべらなかった中野さんのひと言でした。地元だったらこんなにムリしてがんばらなかったというのです。危険を承知で、明日は雨模様だから、なんとしてもその部分は収めたかった。真っ暗になるまでがんばった。職人の意地を感じた。

『今日はうちの次男坊の中学校の入学式だったんですよ。こんな調子だから出られなかったけど。』とあたくし。少しムリしてがんばっている自分を得意げにアピールするかのような言葉でした。すると古屋さん。

『うちも昨日入学式だったんですよ。中野さんもそう。でもこんな時だからこそ、子供に言ってきたんですよ。「お父さんは茨城で屋根が壊れて困っている人がいるから入学式にでてあげられんけど、かんべんしてな」って。そしたら「がんばってきてね」って言ってくれたよ。』

あたしゃ恥ずかしかったですね、自分が。彼らにとっての今回の行動の動機付けは、ぼくをはるかにしのいでいるのかもしれない。

『このままじゃ、瓦屋根がなくなっちゃうと思うんですよ。』と若手の池田さん。先日は静岡県の富士宮にも応援に行ってきたそうです。その彼が続けます。

『こんなに人に必要とされる仕事だなんて、これまで思ったこともなかった。施主さんに喜んでもらえるのがほんとにうれしい。通りがかりの人が「あぁ、このうちはもう始まってもらえたんだぁ。うちはいつになるかわからない。うらやましい。」って聞こえてきたんですよ・・・』

ぼくは彼らに言いました。

『いやほんとに、瓦職人は被災した人にとってはスーパーマン以外のなにものでもないよ』

そして談笑が進んで帰り際。

『ほんとに茨城に来てよかった。自分たちの仕事の意味がわかったし、何より施主さんにあれだけ喜んでもらえるなんて・・・。』

と、施主様とのこの3日間のやりとりをくまなく聞かせてくれました。初日おにぎりをご馳走になったこと。毎日お昼ご飯を準備していただいたこと。特製の焼き芋のこと・・・・。古屋さんグループの3人が、意地を張ってでもがんばり抜いた背景は、施主様との人間的な関わりがあったんだなぁ。

ぼくらのこころはひとつだった。

ではまた。

おさむ





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それはそうとしゃちょう・・・・・

2011年04月08日 17時08分36秒 | 家づくり
今日は、早朝から毎秒11メートルから12メートルの強風が吹き荒れました。というか、いまだに吹き荒れています。昨晩はまた大地震が発生しました。余震とは思えぬほどの揺れでした。

奈良県から来てくださっているかわらぶき職人の植田さん(実名でいいですよね!)。茨城へ来て昨晩初めてでっかい地震に遭遇されましたから、冷やかし半分で朝電話を入れたんです。いま、カタロの2階で寝泊りされています。

『植田さん、昨晩の地震、かなりでっかかったですねぇ~』

『いや~ほんまびっくりしましたわぁ~。それはそうとしゃちょう、あの地震でまた瓦とか落ちませんでしたでっしゃろか。この風じゃブルーシートとかも飛んでるんじゃ・・・。言うてくれれば、シートかけでもなんでもしますさかいに・・・。』

いやーーー、またまた感動ですよ、あたくしは。

単なる仕事できた、手伝いに来た、応援に来た、支援に来た、、、、そんな方ではこの言葉はでませんでしょう。ほんものの職人の姿を見せていただいています。

すごいなぁ、ほんと。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

土浦の現場でも山梨組が強風の中がんばってくれています。ほんとうに頭が下がります。





ではまた。

おさむ




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自分だけ

2011年04月07日 05時21分59秒 | 家づくり
昨日のブログを書いた後、なんだかみぞおちの辺りがムズムズするんです。

それは、

『・・・・・・・・・・明日午後から2棟目の現場、牛久市のI様邸に入ります。北澤工務店としては4棟目の復旧工事となります。』

と書いたこと。

おさむ、調子に乗ってんじゃないのか。いい気になっているんじゃないのか。

たまたま縁と縁がつながって、確かに奇跡的に屋根瓦の復旧が始まった。

だけどおまえ、自分だけよけりゃ、それでいいんかッ!!!

行き道も帰り道も、ブルーシートで覆われた屋根が並ぶ。異常な瓦業界。いつもお世話になっているエンデバーツカコシさんでさえ、全県域に渡る取引先工務店の現場はまだ一棟も着手できていないという。

おれにできることってなんだろう。

確かに、いま目の前にある、北澤工務店のお客様を最優先に着手することは当然として、でもしかし、それだけでいいのか。自分だけよけりゃ、それでいいのか。

現実としては複雑な問題が絡み合ってそうカンタンではないかもしれないけれど、この意識、この感覚を忘れずに目の前の仕事に励んでいたら、きっと高いところからささやきが聞こえてきそうな気がする。

この震災の件だけは、工務店の皆さん、競争はやめよう、お互い協力し合おう。ぼくができることは、惜しまずやりますから。

いや、やりたいんだ。

ではまた。

おさむ




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着々と

2011年04月06日 19時26分18秒 | 家づくり
来てくださいました、山梨県から!!!

山梨県は、ぼくにとって第二のふるさとです。日本航空高等学校がわが母校だから。卒業してもう25年も経ちますが、そのとき柔道を通して出会った友人により、今回のご縁をいただいたのです。ヒトと人のつながりって、ほんとにほんとに、すばらしい。ぼくらは『人とのつながりの中で生きている』という、当たり前のことを実感します。

で、Fさんチーム、朝4時30分に山梨を出てきたのだそうです、軽トラック2台3人で!!さぞお疲れだろうとは思うのですが、いやいやなんのその。ものすごい馬力で土浦のM様邸屋根瓦の復旧作業に取り掛かってくれました。



夕方現場に行ってみると、あのぐしゃぐしゃだった屋根に、2本のきれいな隅棟が完成していました。すっごくうれしい!!!M様もとっても喜んでくださっています。夕方暗くなるまで作業を続けてくれる姿に、彼らの誠実さを感じました。

牛久市のM様邸では、簡易基礎がこの地震で下がってしまったらしく、対策を練っているところ。



ジャッキアップしたら、動かなかった戸障子がスイスイ動くようになり、その位置にセメントで固定することになりました。



同じく牛久市のO様邸では、やはりこの地震で玄関のタイルが割れてしまい、修復することに。タイルはいつもの長谷川さん。親子でいい仕事やってくれます。



奈良県から来てくれている『かわらぶき職人』の3人組と記念写真(笑)このご縁、絶対に忘れません。



もう一組のかわらぶき職人のUさんチームは、明日午後から2棟目の現場、牛久市のI様邸に入ります。北澤工務店としては4棟目の復旧工事となります。

着々と、着々と。

ではまた。

おさむ


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事実の受け止め方

2011年04月05日 18時28分36秒 | 家づくり
30年以上前に新築工事をさせていただいたK様邸で、今回の大震災の復旧のための打ち合わせをしていたときのこと。

お二人暮らしでご年配のKさんご夫婦は、昔からこの地にずーーっと住んで来られました。

『・・・・だけど、このあたりはほんとにいいところだどな。気候はおだやかだし、自然災害も少ないし、ほんとにいいところだよ・・・・』

『ほんとだよねぇ。このあたりはほんとに住みやすいし、今度の地震だってたいしたことなかったし、ほんとにいいところだ・・・・』

でも、でもですよ。K様のお家、甚大な被害を被っているんです。屋根瓦の棟は大棟も下棟も、完全に崩落してしまったんです。お二人暮らしでさぞ不安で怖い思いをされているに違いない。でも、『たいしたことない』『いい家だ』『いい場所だ』『だいじょうぶだ』っておっしゃる。

『テレビを観ていても、ほんとに涙が止まらなくなるよ。それに比べたらこの辺りはほんとにしあわせだ・・・』

Kさんは、被災された方々と一体となっている感じがした。他人事ではなく、我がこととしてテレビを見つめているのかもしれない。

現場をまわっているといろいろな場面に遭遇して、いろんな学びをさせていただいています。Kさんは全く動じていない。ジタバタしていない。

ところが多くの人は異なる。ジタバタして、不安に襲われ、自分だけは何とか楽になりたいとまたジタバタする。怒りや作為の連続となる。

事実は一つなんですよね。その事実の受け止め方で結果がまるで変わる。

『わたしら年寄りだから、なんにもわかんないから、きたざわさんにぜんぶおまかせするしかないよ。』

潔さというのかなぁ、年輪というのかなぁ、すごいなぁと思う。人の幸せの道って、たぶんこっちだよな。

それで、おもしろいもので、こういう方にやっぱりツキは回ってくる。他社の仕事をしなければならなかった職人の都合が急きょ変更となって、このKさんのお家の復旧工事が来週には始まれることになりました。数ヵ月後の予定だったんですけど、ね。おもしろいもんですね。

明日は山梨県から瓦職人さん3人組が来てくれます。一番仕事は土浦市のM様の復旧工事です。楽しみです!!!

着々と、着々と。

ではまた。

おさむ




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山梨・奈良紀行

2011年04月04日 21時04分39秒 | 家づくり
今回の東日本大震災による屋根瓦崩落現場の復旧にあたり、これまでの災害の時にもあったことなのだそうですが、どうにも納得がいかないことが起こっています。

それは、職人の手間代です。

いま近隣、というか、被災周辺全域で起こっていることです。職人の手間代が、普段の1.5倍から2倍になっているのです。それも交通費や宿泊費、食事代などの経費は別で!!!!そしてそれが公の組織が率先してそのような動きをしているのです。それなのにその行為が『被災地支援』ということになっているのです。屋根瓦が落ちてしまった現場、そして家主さんと毎日毎日接しているぼくには、どうにも納得がいかない。『被災地支援』どころか、『被災地食い潰し』ではないかと。

いまの職人の手間があまりにも低く見られているのはよくわかる。でもそれとこれとは次元の違う話だ。こんな時こそ、必要な経費はきちんといただくにしても、全国から瓦職人が集まってさっとキレイに直して、『あぁ、やっぱり屋根は瓦に限る。なにかあっても全国から職人さんが集まってくれてすぐに直してくれる。安心だ。』そう思ってもらってこそ、『被災地支援』なんじゃないのか。これからの瓦業界のためにも、建築業界全般のためにも。

あぁ~、アタマに血が上ってくる・・・。

・・・・・・・・・・・・・・・・

その件からすると、いま北澤工務店に来てくれている奈良の職人さんは、ほんものの職人だと思います。別のルートから行けば、手間代が1.5倍から2倍になることは知っているんです。でも北澤工務店に来てくれている。なぜ来てくれているのか、その答えが今日わかりました。それは、竹田さんが職人さんにこう言ったというのです。

『君ら、きたざわさんの現場のために行くんじゃない。これからの日本の瓦のために行くんだ』 と。

ゼニ・カネの我利我利亡者となる職人。誇りをかけて信じる道を歩む職人。。。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

昨日の晩、9時過ぎまで山梨の瓦職人のFさんにおじゃましました。ものすごく熱い方でした。県の組織の役員もされている忙しい合間を縫って、明後日水曜日から北澤工務店の現場に入ってくれることになりました。3つ目の現場が始まります。ほんとうにうれしい。お若いですが、とっても楽しみです。

その後夜通し走って走って(いやいや車が走ったんですよ・・・)奈良に着いたのが午前2時過ぎ。車の中で仮眠をとって、念願の(株)タケダさん訪問となりました。



山と積まれた瓦は、全て嫁入先が決まっています。漆喰などの資材不足は深刻だそうです。



今回、全般にわたってお世話になっている竹田さん。120年続く瓦会社の4代目です。記念写真をパチリ。(パチリしてくださったのは、先日コメントをくださった事務員2号さんです。。。)



その後、この縁を結んでくださった蔵心寺のご住職にお会いさせていただきました。あの『あめちゃん』のお父様です。

蔵心寺は、吉野の山奥にあります。ほんとに山奥なんですよ!!!!!でもすばらしく手入れの行き届いた、檀家の皆様のこころが伝わってくるようなお寺でした。



あめちゃんもいつかはこの地で?????



吉野の山は、奥深いです。



通り道でスギの『磨き丸太』の製造が行われていました。この地ならでは、ですね。



今回のこのすばらしいご縁を報告したい対象があります。いつもの『弥勒菩薩さま』です。吉野から京都はえらく離れているのですが、せっかくここまで来たのですから、行ってまいりました。



弥勒菩薩さまの前に座り、『有り難うございます。がんばります。』 と内なる魂に向けてつぶやきました。



・・・・・・・・・・・・・・

実はまだ家にたどり着いていないのです。東名高速道路の富士川SAのスターバックスで書き込んでいます。あ、もう閉店の時間だ・・・・。

また明日から、ばんばります。

ではまた。

おさむ



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これから

2011年04月03日 16時40分32秒 | 家づくり
いまぼくは山梨県に向かっています。その後、奈良県に向かいます。

あぁ、、、朝ジョイなんてするんじゃなかったかも。。。眠い・・・。

夜通し走って、明日朝には奈良県。そしてとんぼ返りしてきます。

合理的でないかもしれない。他にもやらなきゃいけないことは山ほどある。

でも、でも、、、、

行きたいんです。

今回の屋根瓦崩落の現場復旧に尽力してくださっている本拠地、そしてその縁を結んでくださった方のところへ。

おかげさまで現場も始まることができた。

やっぱり、行きたい!!!

行ってきまーーーーーす!!!!!

ではまた。

おさむ



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現場が始まりました。

2011年04月02日 19時40分16秒 | 家づくり
とにかく、毎日毎日、震災による屋根瓦崩落現場のことでアタマもカラダもいっぱいいっぱいです。

でも、ありえないご縁により、現場が始まりました。

こんな時、

『ぼくは、ほんとにうれしい。。。。』

そんな言葉でしか浮かんでこない。ほんとうに有り難い。ほんとうにうれしい。ただただうれしい。

お客様もほんとうに喜んでくださっている。まだまだ果てしないほど先は長いですが、始まれたというこの事実は、ぼくを大いに勇気付けてくれます。

O様邸の現場ではUチームががんばってくださっています。



I様邸の現場ではMチームががんばってくださっています。



働く男の姿はかっこいいです。

どちらもかなり重症な崩落現場。彼らにはずーーっと長くやっていただきたいのですが、そりゃームリな相談ですね。地元で待っているお客様もいらっしゃいますから。。。

・・・・・・・・・・・・・・・・

お隣の家の前に車を止めさせていただくのに声をかけたんです。

『すいません。ちょっと車とめさせていただきます・・・・たいへんな地震でしたね。。。』

『へッ、おたくらはいいよなぁ。もうかってもうかって笑いがとまらんじゃやろが!』

・・・ふぅ~、、、。

ではまた。

おさむ



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前略 株式会社タケダ様

2011年04月01日 18時59分08秒 | 家づくり
株式会社タケダ様

雨宮さんからのご縁をいただき、おかげさまでいよいよ本日から現場が始まりました。本日第2チームの皆さんも起こしになり、これから2つのチームで現場を進めていけると思うと、ほんとうにうれしい気持ちでいっぱいです。

震災から3週間が経ちましたが、近隣の屋根瓦崩落の現場では、ほとんどがまだ手付かずの状態です。いつも北澤工務店で取引している瓦屋さんも、まだ現場に入れない状況だそうです。職人の手間が暴騰し、この機に乗じて、困っているところの足元を見る業者や職人が増えてきました。とっても残念なことです。とっても悲しいことです。

その中でこうしてスタートできたのは、タケダさんやグループの皆さんのおかげです。ほんとうにありがとうございます。

職人の皆さんがまたすばらしいです。現場がとても明るいです。まだまだ始まったばかりではありますが、このご縁を大切に大切に、させていただきます。

言葉の限りを尽くして、ありがとうございます!!!!

株式会社北澤工務店
代表取締役 北澤修


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