訃報

北澤工務店で長く左官工事に携わってくださっている吉岡左官さんの奥様がご逝去されました。



北澤工務店のつくるお家は、外壁・内壁ともに左官仕上げ。吉岡さんの手で仕上げられていくお家がほとんどです。

いつも明るい吉岡さんのつらい表情を見るのはつらいですが、本日のお通夜、明日の告別式に参列して、奥様の安らかなることを祈ってまいります。

ではまた。

おさむ

車庫の修理

父の代よりお世話になっているお客様より、古くなった車庫の修理の依頼を受けました。４２年前にお建てになった車庫だそうです。



内部はこんな感じ。



腐れてしまっているところ。お金をかけずにどうしようか、思案中。



鉄骨は錆を落としてケレンをかけて塗装。板金はガルバリウム鋼板に張り替え。さてさて、どんな仕上がりになるか、楽しみです。

ではまた。

おさむ

決断

昨晩遅くに最終キャンプを出発した栗城さん。

『最終キャンプを出発です！長丁場になりますが、必ず帰ってきます。そして、楽しんで行ってきたいと思います。』

そして先ほど午前５時すぎ、決断されました。

『下山を決断しました。

全力を尽くしましたが、ラッセル（深い雪をかきわけて進むこと）で長い時間が掛かり、このまま進むと生きて戻ることができないと判断して、悔しいですが下山を決めて最終キャンプまで戻ってきました。

皆さんからの応援に、本当に心から感謝です。

今後のことはまたお知らせさせてください』



２０１２年に滑落と凍傷による９本の指を切断した栗城さん。

『指を失うことよりも怖かったのは、夢を失うこと』

まずは無事の下山を、切に祈りたいと思います。

ではまた。

おさむ

昨日に引き続き

昨日に引き続き栗城さんの秋季エベレスト無酸素単独登山のこと。

今日のフェイスブックに野口健さんのコメントが入っていました。本人のメッセージと野口健さんのコメントをコピペさせていただきます。

栗城さん

『今朝7:45にキャンプ3（7000m）を出発して、14:45に最終キャンプとして7600-7700m地点にテントを張りました。予定変更して明日は1日レストにして、明後日27日（日）の登頂＆生中継を目指します。皆さんからの応援に、励まされています。どうもありがとうございます！』

野口さん

『その標高から山頂を狙うにはあまりにも遠過ぎる。そしてBCを出発してから日数が経ちすぎ。疲労の蓄積がピークのはず。そして1日1食の生活。肉体的にも精神的に一度BCに降り休養をとった方がいいのでは。何度もアタックできるわけではないから、その一回を大切にしてください。』

『その標高からの山頂アタックですが、仮に登頂できたとしても、その日のうちに最終キャンプまで戻ってこられない可能性大です。秋のエベレストはサウスコルを超えても場所によっては雪が深いです。僕の時も膝上までありました。また無酸素登山となれば有酸素組よりも遥かに時間もかかる。その日のうちに最終キャンプに戻れなければビバークですが、8000mを超えた世界での無酸素によるビバークはリスクが高すぎる。本当に余計なお世話かもしれませんが、一度BCに下り仕切り直しするべきだと。5日ほど体を休めてから再度アタック体制に入るのがベターだと思います。』

『あと一つ。山頂からの中継はやめた方がいい。そんな事に気を使ってはいけない。1グラムでも荷物を軽くする事を優先してください。最終キャンプまで下ってから中継しても日本の皆さんに充分に伝わります。』



世界中の多くの方が固唾を飲んで見守っています。ぼくもその一人です。その必死さが伝わってきて、涙が止まらなくなります。

とにかく生きて帰ること。

それを祈っています。

ではまた。

おさむ

栗城史多という男の姿

ご存知の方も多いかと思いますが、栗城史多という若者が、秋季エベレスト無酸素単独登頂に向けて、命懸けでがんばっています。昨日キャンプ2（6400ｍ）からキャンプ3（7000ｍ）に到着
。いよいよ明日、頂上に立つ、とのことです。

『冒険の共有』をしたい。機材をひとりで背負い、中継してくれています。

彼の命から湧き上がる『なにか』に共感して止みません。無事登頂、そして無事下山を切に祈ります。



まだご存知でない方は、フェイスブックやYahoo!やYouTubeで『栗城』で検索してください。一緒に見守り、応援致しましょう！！！

頼むぞ、栗城！！！！

ではまた。

おさむ

水漏れ？？じゃなくてよかった。

４年前に新築工事をさせていただいたI様よりお電話をいただきました。

『なんか枡から水が溢れてくるんですけど・・・』

さっそくお邪魔してみると



雨も降っていないのに、ほんとに枡から水が溢れている。こりゃたいへんだ、何事だろう！！！

量水器のメーターボックスを確認。針は動いていない。つまり漏水ではない。



なにか原因があるはず。。。で、後ろにまわってみると・・・ビチャビチャ！！



即、わかりました！！！裏の大きなアパートの受水槽が漏水している！その水がI様宅に流れ込んできていたのでした。



原因が分かってよかった。I様もご安心された模様。『なにかあったら北澤を呼べ』これ、合言葉にしたいですね。

ではまた。

おさむ

恩師の作の冬瓜

ふと恩師Ｈ先生を訪れました。『まあ上がれ上がれ。ちょうど相談したいことがあったんだ』と歓迎していただきました。

今月２７日で８５歳になられるＨ先生。中学１年生から３年生まで学年主任だった先生です。今から３５年前のことです。

耳が少し遠くなり、最近では『膝が痛くてねぇ』とおっしゃいますが、いやいやたいへんお元気です。奥様も同席してくださって、とってもやわらかな、とってもいい時間を頂戴しました。

趣味が畑仕事で、『冬瓜（とうがん）もっていくか？１０個もなっちゃったんだよ』と先生。裏からお持ちくださったのがこれ。まぁでっかいこと！！！奥様にお願いして一緒に写真を撮っていただきました。



恩師をもてるということは、生きていく上でほんとうに幸せなことです。

ではまた。

おさむ

シルバーウィーク真っ盛り＼(^^＠)／

今日は月曜日ということで、午後から甘味cafe空～くう～のお当番です。

シルバーウィーク（というらしいですが(^_^;)）真っ盛りの本日、いつもは静かな店内？も家族連れの皆様でたいへん賑わいました。中にはご親戚一同１５名様でお越しいただいた近所の方もいらっしゃいました。

今月のミニショップは『ピオニー』さんと『アトリエフィッカス』さん。もうあと一週間ほどで終わってしまいます。とっても素敵な品々ですので、ぜひお越しいただいて、手に取ってご覧下さい～＼(^^＠)／









朝晩はすっかり秋です。

ではまた。

おさむ

『あぁ』という言葉の奥に。

９月１０日の記録的な豪雨の折、新築のOB施主様に一斉電話をしました。その時、機転を利かせた担当の石原があるお客様に電話を入れてくれていました。

『すごい雨ですから、何かあったらいつでも連絡くださいね。』

その方は数年前ご主人を亡くして現在お一人暮らし。あの豪雨やニュースではさぞ恐い思いをされていたに違いない。

その方から先日、菓子折りと共にお手紙が届いた。



ぼくはお手紙を読みながら、熱いものがこみ上げてきました。

『お手数をおかけすることばかりで申し訳なく思っておりますのに心強くうれしく　あぁ私の事をわすれていない人がいたのだと涙が出てまいりました』

この『あぁ』という言葉の中に、どれほどの思いが込められていることだろう。どれほどの祈りが込められていることだろう。

会議の時に社員にこの話をしました。そして『ぼくがつくりたい会社はこういう会社なんだ』って伝えました。

家づくりという仕事、ほんとうにすごい仕事です。

ではまた。

おさむ

店舗のお仕事

OB施主様が経営される店舗のリフォーム工事をしています。北澤工務店は戸建住宅の専門店ですが、OB施主様ということでご縁をいただいています。

お休みの時に部分的に進めていくということで、いろいろな意味で住宅とは異なります。その部分的に完成した間仕切りが、お客様からも大変好評でしたのでパシャリ！！



壁は漆喰というわけにはいきませんでしたが、置いてあったテレビを壁掛けにして、背景をさわらの無垢板にしました。待合室なのですが、とってもいい感じです。

ではまた。

おさむ

模型製作

設計担当の松葉君、新築のお家の模型製作が始まりました。



ほんとうに細かい仕事です。



白紙の上にお客様の思いを間取りとして線を引き始め、それがこの模型や見積り金額として徐々に現実味を帯び、やがて上棟というカタチでこの世に姿を現し、多くの職人の手業によって育て上げられ、完成。そこに家族が住まい、家族が成長していく。いのちが育まれ、いのちが幕を閉じる。それをずっと見守っていく。

あぁ、家づくりという仕事、なんと素晴らしいのだろう。

ではまた。

おさむ

床上浸水

今回の災害で妻の実家のお店が床上浸水となってしまいました。畳や壁は当然のこと、陳列棚や冷蔵庫などもすべて廃棄することになりました。

親戚の方が献身的に片付けをして下さり、ほぼきれいになりました。SNSやショートメール、電話等でたくさんの激励やご心配を頂戴しました。ありがとうございました。

それにしてもこの場所は、ぼくの１９歳から２５歳までの青春のステージだったんです。妻もこのお店で育ったんです。５０年のお店に、『幕』です。『丸山食品店』という看板を見ていたら、涙が止まらなくって・・・・・・。



ぼくにとっても思い出深い品々を、思い切って！！壊しました。



妻、娘、義父で一日の締めくくり。



被災された皆様それぞれに、痛みのドラマがある。お見舞い申し上げます。

ではまた。

おさむ

食レポ！？長寿庵さん＼(^^＠)／

２９年前、父の時代に新築工事をさせていただいた長寿庵さん。地元の蕎麦屋さんではたいへん人気のお店です。





２９年間ずっとお付き合いをいただいていて、これまでにも大きなリフォーム工事を２度させていただきました。

ところが数年前ご主人が体調を崩し、しばらく閉店せざるを得ませんでした。そこで立ったのがスタッフの皆さん。

『旦那さんがいなくてもできる商品でがんばりましょうよ、奥さん！！』

その言葉に押されるように限定的にお店を開けるようになりましたが思うようにいかず・・・時が経ち。。。

が、が、なんと吉報ッ！！！最近息子さんが帰ってきて、ご主人の代わりに蕎麦を打つようになったのだそうです！！！＼(^^＠)／なんか他人事じゃなくってうれしいっ！！！

で早速今日、妻と行ってまいりました。

妻はご主人おすすめの『辛味噌うどん』。



特製のコクのある味噌味がたまりません。うまいっす。

でぼくは昔からこれ、『冷したぬき蕎麦大盛り』。



びっくりしました。味が変わってました。というか、味は一緒なんですが、蕎麦が前よりもツルツルっとしていてうまい！明らかに前と違う。ぼく好みです。ほんとうに美味しいと思う。

一番客でお邪魔したのですが、次から次へと車が入ってきて昔の活気が戻ってきたかのようです。

日・月がお休みで、平日１１時３０分から１４時までの営業。場所は龍ケ崎市出し山の郵便局通り。ぜひぜひご賞味ください！！！

ではまた。

おさむ

素晴らしき富士登山

２度の延期で中止となった今年の『北澤工務店ゆるゆる富士登山』。でもどうしても行きたいあたくしは、有志を募って行ってまいりました。

一般的に富士登山は８月末で終了です。９月中旬となってしまった今日では、富士宮口も御殿場口も須走口もほぼ全て山小屋がしまってしまい、トイレの関係からして吉田口しか選択肢がありませんでした。その吉田口も最終。その週末ということもあって大勢の登山客で賑わいました。

今回のメンバーは、昨年登頂されたOB施主様のIさん７２歳！、１５年前に新築工事をさせていただいたK様の当時小学生だったお嬢様とその友人Sさん、現在フリーターで悶々中の17歳の若者M君。たまたま縁があったメンバーですが、終わってみるとこの５名だったからこそ！！と言えるほどの彩り鮮やかな体験の数々！！！やはりぼくにとって富士登山とは、まるで人生の縮図です。

快晴に恵まれた素晴らしい初日。午前８時半に現地到着、高度順応の時間を置いて９時半にいよいよ出発！！

吉田口の６合目から７合目に至る九十九折のだらだら道はなかなか辛い。また吉田口は７合目から八合目も山小屋が点在するのはいいのだけれど、いつになったら到着するの？っていうほどの岩と砂礫の連続で、これまたなかなか厳しい。KさんとSさんのうら若き乙女も、当初のぼくの予想を裏切ってくれて四苦八苦・・・(^_^;)

でもまぁ、辛いのわかってて、厳しいのわかってての富士登山ですからね、想定内ですわね(笑)。

空には吊し雲の予兆を感じさせるおっきな雲が、ぽっかりと浮かんで我々を見守ってくださっている。



でやっとこ本日の目的地『八合目元祖室』に到着。ほぼ予定通り、ここまで６時間半の行程でした～＼(^^＠)／



夕刻になると、くっきりと影富士が！！



明日のご来光と登頂の期待に胸が膨らみます♪♪その勢いに乗じてM君にいたずらをしたあたくし。するとM君体調を壊し始め『頭が痛い』と・・・その頃から好調だった今回の富士登山に暗雲が・・・。夕方５時からの食事にも全く手が出なかったM君を心配しながらも６時過ぎには就寝・・・。

８時半頃に一旦目が覚めると、外はものすごい強風。夜景は美しかったけれど心配だなぁ。。。その後、外で唸る風音の中、山小屋のスタッフから緊急のアナウンス。『５合目では強風による悪天候のため入山規制を実施しています。現在風速１８ｍで今後はさらに強くなると思われます。登頂中断を強くおすすめします。どうしても行かれたいという方は自己責任で行かれてください。』



富士山は逃げませんからね、今回は８合目で下山決定です。そもそも思うんです。日本一の富士山、霊峰富士山、日本人の精神性の象徴富士山・・・その富士山をたった一度の体験で簡単に登れてしまってはもったいない！！って。あたくし自身、３度目の富士登山で初めて頂上に立てたのですし、だからこそ深く濃い感動があったのだと強く思うんです。

今回も中断することは残念ですが、頂上に行くだけが富士登山ではないですから！！まだ御来光の楽しみもあるし！！

・・・やがて午前４時半頃になると闇が明けて行く・・・空が大いなる存在の躍動する舞台に。その見事なグラデーション。ここは宇宙なんだ・・・。寒くて風がめちゃくちゃ強いけど、誰もが息を飲んでその瞬間に目を凝らす・・・。



そしてその瞬間。深呼吸をして・・・自然と頭が下がる。。。





涙があふれてきました。生きていることの実感が湧き上がってきました。『難』『有り』⇒ありがたいとはまさに然り。


人生様々な節目でもそう思うのですが、こんなに嬉しくてこんなにハッピーな時、シャッターがガシャンとしまっちゃえばいいんですけど、そうじゃない。また日常が始まる。今回は強風の中での下山ということで更に厳しい。晩節を汚すような生き方をするニュースを頻繁に見るけれど、やはり『始まりは大切、終わりはもっと大切』、下山こそ明るく楽しく笑顔でやりたい。

小石が舞う強風に雨が降り出しました。それでも黙々と下山を続けました。すると今度はまたこれまでに見たこともないようなギフトが！！！



写真でどれほど伝わるか・・・。まるでガスが吹き出しているのではないかと思うほど鮮やかな虹が！！！表現の乏しかったM君も『わぁ～っ！！』とでっかく目を開けて歓声。。。凄すぎます、富士山。

快晴、雲海、吊し雲、影富士、強風、断念、御来光、雨、厳寒、二重の虹、疲労・・・・・その体験の彩たるや、もう天の計らいとしか思えません。人生においてもそうなんだと思います。嵐のない人生がいいんじゃないって。快晴だけの人生なんてありゃしないんだって。起こる問題、悩み苦しみ悲しみが『人生の味わい』を濃くするんだって。

全員無事に下山して山中湖温泉に浸かり、忍野でうどんを食し、この体験の報告を北口本宮富士浅間神社に。



ここが昔からある本来の登山口。初めてここに立ちました。



いやいやいやいや、、、ほんとうに富士登山は、素晴らしいです。その富士登山を、仕事を通して出会ったお客様と共に体験できる。ぼくの理想が、また一つ実現しました。

ではまた。

おさむ

大雨特別警報

これまでに聞いたこともない『大雨特別警報』が発令されました。防災放送では『命を守る行動をしてください』と・・・。

妻の実家は小山市で、お腹のあたりまで浸水し午前３時過ぎに避難をした模様。

龍ケ崎を流れる小貝川は昔から暴れ川で有名で、こんな感じに・・・。



上流からの集中により、これからが心配です。

北澤工務店では社員で手分けをして、全OB施主様へ一斉電話をさせていただきました。

なにかあった時にこそ、力になれる存在でありたいです。

ではまた。

おさむ