おさむのブログ

日常考えていることや、感じた事を書いています!!

かわらぶき職人のひとつの現実

2011年06月23日 19時11分11秒 | 家づくり
東日本大震災に奔走する瓦職人の異常なほどのストレスが報道されています。自律神経失調症やうつ病を発症し、自殺の件数も増えているらしい。福島民報の記事より。


県内の瓦職人が悲鳴を上げている。東日本大震災で多くの民家の瓦屋根が壊れ、修理の依頼が一気に押し寄せた。「腕が悪いから壊れた」という一方的な非難、過重な労働、雨漏りを心配する顧客からの矢の催促。職人から「もう限界」との声が出る。

県瓦工事組合連合会には震災後、会員2人の自殺の可能性が報告された。「技術が悪かったから瓦が落ちたんだ」。県南地方の業者は、自分が屋根を手掛けた顧客から容赦のない言葉を浴びせられた。瓦の損壊には建物の強度や地盤などさまざまな原因が考えられるが、知り合いの同業者も自信を持って完成させた仕事を非難された。「ノイローゼになった仲間もいた」と打ち明ける。

人手や資材の不足が事態をさらに深刻化させている。20年前、連合会の会員は約120業者だったが、和風家屋の減少などで、今は4分の3に減った。間もなく梅雨や台風シーズンを迎える。応急処置としてビニールシートをかぶせている家が多く、修理を待つ人からは「いつ嵐が来るか分からない。早く直して」との声が相次ぐ。薄井会長は「今こそ業界挙げて頑張る時だが、これ以上の無理はできない」と複雑な思いを口にした。

中通りに住む瓦職人の男性が遺書に「もう限界です」と書き残し、自ら命を絶ったのは5月初めのことだった。妻が自宅近くで変わり果てた遺体を見つけた。震災直後から屋根瓦の補修の依頼が殺到し、多い時は1日に30件ほどに上った。 職人になって50年になるが、1人でこなせる限度を超えていた。

家族の手を借りながら、ほとんど休まず現場を回ったが、仕事はたまるばかりだった。催促の電話が頻繁にかかるようになり、自宅にも昼夜を問わず修理を依頼する人が訪れた。
心休まる時がないようだったという。 「誰も知らない所へ行きたい」。命を絶つ半月前に口にした言葉は心の叫びだった。
「地震がなければ、今でも元気に生きていたはずなのに」と夫の死を嘆く妻の声は震えていた。


ぼくの住む龍ヶ崎周辺でも同じような事件を耳にしました。その事実に対する解釈は様々でしょう。
がしかしぼくは言いたい。
『おれ達は誰もが不完全な存在なんだ。ぼくもそうであるように、あなたも不完全な存在なんだ。そんな不完全な存在同士が、どうして罵声を浴びせられる?どうして正論だけを語ることができる?お互い様なんだ。』って。それぞれができる限りの力を尽くすしかないんだ、って。

それでもみんな、いっぱいいっぱいになっちゃうんだよね。誰も悪意なんてなかったとしても。それもまた、人間の真実の姿。。。

ではまた。

おさむ